- 出演者
- 望月麻美 池間昌人
オープニング映像。
北朝鮮の朝鮮中央通信は、金正恩総書記がきのう、専用列車で中国に向けて出発したと伝えた。きょう、北京に到着するとみられる。金総書記の初めての多国間外交で、出発を公開したのも異例と言える。金総書記には、チェ・ソニ外相など、朝鮮労働党や政府の幹部が同行しているとしている。金総書記を乗せた専用列車は、鴨緑江にかかる鉄橋を通って中国入りした。鉄橋周辺では、厳重な警戒態勢がとられた。きのう夕方から、鉄橋周辺にとめてあった車はすべて移動させられ、川沿いにアクセスできる主な道路には警官が配備された。丹東駅には、武装警官も投入された。鉄橋を中心に、複数の哨戒艇が巡回にあたった。鉄橋を照らす照明は、消灯時間前に消された。いずれも、金総書記の動線を露出させないための措置とみられる。金総書記は明日、習近平国家主席、プーチン大統領と並んで、日本との戦争勝利80年を記念する軍事パレードに出席する予定。その前後に、中国やロシア首脳と会談する可能性もある。
中国・北京ではあす、日本との戦争に勝利して80年の記念日だとして大規模な軍事パレードが行われる。プーチン大統領、金正恩総書記など20を超える国の首脳が出席する予定。北京から為井貴規が中継。北京で軍事パレードが行われるのは2019年以来で、既に街の至る所に警察官が立ち普段とは異なる緊張した雰囲気。先月8月には週末の夜に交通規制を行って3度のリハーサルが行われ、北京の中心部を通る大通りを戦車で走る様子なども確認されている。中国政府としては、強くなった中国を改めてアピールし求心力を高める機会と捉えているとみられる。中国は日本との戦争を抗日戦争と呼ぶが、その歴史は共産党統治の正当性にも関わるだけに、この夏は政府主導で大々的なキャンペーンを展開している。
先月、中国政府が国内外のメディアを対象に行った取材ツアーでは、中国東北部の遼寧省瀋陽にある博物館を紹介した。満州事変の発端となった1931年の柳条湖事件をテーマにしている。中国で言う抗日戦争は柳条湖事件が起きた1931年を起点と位置づけている。展示では共産党の歴史館に沿って写真やパネルが紹介されていた。日本との戦争に関して強調されているのが共産党が果たしたとする役割。今年7月、日中戦争の発端となった盧溝橋事件が起きた日に合わせて、習近平国家主席はかつて共産党の軍が旧日本軍に対して行った作戦を記念した場所を訪れた。同じ日に北京にある抗日戦争記念館では、事件から88年になったのに合わせて式典も行われた。関連する映画も相次いで公開されている。映画「南京写真館」は、旧日本軍が多くの市民を殺害したなどとされる南京事件を題材にしており、フィクションを交えたストーリーで残虐な場面も描かれている。
中国政府の狙いについて為井貴規が解説。平和のために戦争の歴史を学ぶことは、中国では戦争の歴史が共産党による統治の正当性を示す柱になっており、愛国教育の一部にもなっている。中国政府としては歴史認識を巡り日本を牽制しながら戦争の歴史を強調することは国民に団結を呼びかけることにも繋がる。中国市民は共産党への求心力や日本への感情など共に受け止めは様々。中国では去年、深圳で日本人学校の児童が襲われて亡くなる事故が起き、今年7月には蘇州で去年に続いて日本人が襲われる事件が起きている。日本大使館は、この夏は映画での上映が相次ぐ中で反日感情の高まりに注意するよう呼びかけている。今月中旬には旧日本軍で債権戦などの研究を行っていたとされる731部隊を題材にした映画も予定されている。あすは中国と関係の深い国を中心に20を超える首脳が参加する一方、欧米の首脳は出席しない。軍事パレードでは習主席から見て右側にプーチン大統領、左側に金総書記が座る予定だと説明されている。
1日、中国・天津で行われている上海協力機構の首脳会議の第一部が終わると、プーチン大統領とインド・モディ首相はプーチン大統領の専用車に同乗し、二国間会議の場に向かい、車内でほぼ1時間じっくり話し合った。事情を知らされていない両国代表団が待つ会議場に現れた2人は両国旗の前で記念撮影をした。プーチン大統領は挨拶でモディ首相に「親愛なる友よ」と呼びかけ、「今年は両国が特別優遇戦略的パートナシップ関係を結んで15周年になる」と述べた。インドがこれまで続けてきた姿勢というのは多極化した世界を目指すというものであり、できるだけ多くの国と関係を結びたいと考えている。その結果、インドはロシアと非常に近い関係を結ぶ一方で中国にも接近している。近年はアメリカとも非常に緊密な関係を結んできたが、トランプ大統領の関税政策によって緊張した関係になっているようだ。こうした立場を取るインドは和平実現の仲介をすることもあり得るだろう。モディ首相はこれまでに何度か「今は戦争をする時ではない」と述べており、外交と対話による解決を検討するようプーチン大統領に伝えている。今回もプーチン大統領と会談した際にロシアとウクライナの持続可能な平和を確実にするための措置が必要だと改めて述べている。問題はロシア側がインドの和平案を引き入れるかどうかだが、おそらくイエスだろう。しかし同時にウクライナ、最大の支援者であるEUやアメリカはどうかという問題がある。また、一部でウクライナ・ゼレンスキー大統領がインド訪問の可能性を検討するのではないかという報道もあり、これは和平仲介者としてのインドのイメージアップに繋がる。しかしEUやアメリカが賛同するかどうかは分からない。
モディ首相が中国・ロシアと接近する背景には悪化する米・トランプ大統領との関係がある。両者はこれまで密接な関係を築いてきたが、関係が悪化したきっかけとして考えられているのが、軍事行動の応酬が続いていたインド・パキスタン間で実現した停戦合意。インド・パキスタンは領有権を争うカシミール地方のテロ事件をきっかけに軍事行動の応酬に発展したが、アメリカなどが仲介努力を行った結果、停戦合意が交わされた。ニューヨーク・タイムズが複数の関係者の話として詳細を報じている。6月17日、モディ首相とトランプ大統領は電話会談を行った。この中でトランプ大統領が「(停戦合意について)問題を解決した」と主張し、自身をノーベル平和賞に推薦するようほのめかしたのに対し、モディ首相は「アメリカの関与は停戦に何の関係もない」と応じたという。モディ首相にとって領有権問題は一歩も引けない問題で第三国の仲介を受けることは以ての外。モディ首相は電話会談でトランプ大統領からワシントンに招待されるも断り、その後、両者は接触してないという。その後、トランプ政権はインドへの追加関税50%とし、両者の関係悪化は決定的となった。両国の関係悪化は日本の安全保障に影響も。両国は中国を念頭に日本・オーストラリアと共に4カ国の枠組み「クアッド」を構成してきた。しかし、今年後半にインドでクアッドの首脳会合が予定されているが、ニューヨーク・タイムズはトランプ大統領が秋にインドを訪問する計画がなくなったと伝えている。一方でモディ首相はあす行われる中国の軍事パレードには出席せず。この動きはインドは中国やロシアの側につくわけではない、ただそれにはアメリカの対応も必要だという、トランプ政権へのシグナルであるとも受け止められている。
ロシアは反体制派の動きを封じ込めるため、国内でのインターネットへの検閲を強化している。インターネットで過激な内容を検索したとみなされれば罪になる法律を成立させたほか、通信アプリも国内で作られたものを使うよう誘導しているという。ドイツZDFは規制強化を懸念するロシアの野党政治家の声を伝えている。
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アフガニスタンで4年前、イスラム主義勢力タリバンが実権を握ってから隣国パキスタンに逃れドイツに協力していたことを理由に受け入れが認められた人のうち、55人が1日ドイツに入国した。ドイツでは移民の受け入れに慎重なメルツ政権のもとでこうしたアフガニスタン人の受け入れを中断してきたが、人権団体が起こした裁判の判決を受けて受け入れが再開された。パキスタンにはまだ2000人以上が足止めされているとみられ、支援団体などから受け入れを急ぐよう求める声が出ている。
スウェーデンが面するバルト海では何十年もの間みられなくなっていたマグロがここ数年再び捕獲されるようになっている。マグロの移動ルートを解明しようという研究者らの取り組みをZDFが報じている。数匹を確保し小型発信機を埋め込んだ。2017年から研究者がマグロの移動ルートを追っている。大西洋のマグロは大西洋を通ってカナダまで移動。その後アフリカ沖から地中海に、そして5~6月頃私たちのところへやってくる。
キム総書記 未明に中国入り、インドを批判「関税提案 遅すぎる」などのニュースを紹介。
ノルウェーの首都オスロで開かれたミニサッカーの国際大会の名は「ホームレス・ワールドカップ」。48ヵ国の代表が集まった。参加者は過去2年以内に路上生活者だった人たち。2003年からほぼ毎年各地で開催されている。男子はエジプト、女子はウガンダが優勝した。
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