- 出演者
- 野上慎平 坪井直樹 角澤照治 依田司 林修 山本雪乃 潮田玲子 住田紗里 斎藤ちはる 森千晴 荒井理咲子 今井春花 三山賀子
きょうのテーマは「摩訶不思議?前衛絵画の巨匠・デキリコ展」。日本でも人気の画家・サルバドール・ダリやアンディ・ウォーホルなどに大きな影響を与えたジョルジョデキリコの展覧会「デ・キリコ展」が現在、東京都美術館で8月29日まで開催中。デキリコの作品100点以上を展示する人気の企画展。学芸員・高城靖之さんが案内。1910年代の形而上絵画が集まるのは世界的に珍しい。デキリコの作品はマヌカンという人形をモチーフにした作品など一見、摩訶不思議なものばかり。奇妙なものや独創的なものを指す「シュール」の語源となるフランスの前衛美術シュルレアリスムの画家と思われがちだが違う。シュルレアリスムは自己の内側にあるものをどれだけ表現できるかが重要。無意識の中で生み出されるものが大切。デキリコの形而上絵画は自分自身の外側にある謎を描き出す。デキリコが形而上絵画を描いたのは1910年代。幾何学敵機なアイコンやマヌカン、風景画などが組み合わさった摩訶不思議な作風は1920年代から始まるシュルレアリスムに多大な影響を与えた。
東京都美術館で開催中の「デ・キリコ展」を学芸員・高城靖之さんが案内。デキリコの代名詞である形而上絵画を詳しく見ていく。「予言者」を紹介。メッセージ性があるようですべてが謎。形而上は英語で「メタフィジカル」。メタフィジカルは今いる世界を超えた先の世界を表現したもの。見る時期や年代によって解釈が変わる。
東京都美術館で開催中の「デ・キリコ展」を学芸員・高城靖之さんが案内。正解がない作品を生み出してきたデキリコだが、ある時、作風ががらりと変わった。1920年代に形而上絵画ではなく、古典的な技法で絵を描き始めた。流行で人気を得ても意味がなく、10年後、100年後も愛される作品を残した。
東京都美術館で開催中の「デ・キリコ展」を学芸員・高城靖之さんが案内。普遍的な作品を作るため、古典的な技法を身に着けたデキリコだが、晩年、また作風が変わるが、それまでに培った技法や描いてきたモチーフなどを取り入れた「新形而上絵画」。デキリコの代表的な作品「イタリア広場」「バラ色の塔のあるイタリア広場」「オイディプスとスフィンクス」を紹介。
東京都美術館で開催中の「デ・キリコ展」を学芸員・高城靖之さんが案内。「オデュッセウスの帰還」には「イタリア広場」の絵が飾ってある。オリジナルにこだわらず、過去に選んだモチーフを描き続けるデキリコをポップアートの先駆けとして尊敬していたのがアンディ・ウォーホル。デキリコは20世紀の美術に影響を与え続けた。
デ・キリコの作品を実際に見た荒井理咲子は「正しい解釈がないと言われてもついつい考えてしまう。そこに面白さがあるのかなと思いました」とコメント。「デ・キリコ展」は東京都美術館で8月29日まで開催。
あす6月12日は「アルプスの少女ハイジ」の作者・ヨハンナ・シュピリが生まれた日。日本でアニメ作品の放送が始まって今年で50年。日本では大正9年に初めて翻訳本が出版され、その後、150種類近くの翻訳が生まれた。「アルプスの少女ハイジ展」来月31日〜8月11日、大丸京都店6階にて。問題「大正14年出版の『ハイジ』翻訳本タイトルは?楓物語、富士物語、歯医者は怖くない」。
問題「大正14年出版の『ハイジ』翻訳本タイトルは?楓物語、富士物語、歯医者は怖くない」。正解は「楓物語」。明治時代の翻訳本「愛ちゃんの夢物語」の内容は少女が夢の中でウサギを追いかけ不思議な世界に迷い込む話(「不思議の国のアリス」)。明治、大正の頃は西洋人の名前になじみがなかったため、登場人物の名前も翻訳していた。大正14年の“ハイジ翻訳本”ではクララが久良子、ペーターが弁太、デーテ叔母さんが伊達さん、ハイジは楓。原作は2冊に分かれていて、それぞれ長いタイトルが付いていた。
きょうは全国的に季節外れの暑さが予想されている。30℃以上の真夏日は全国で170地点以上と、今年最も多くなる見込み。夏至が近づいて日差しも非常に強くなるため、こまめな水分補給と休憩を心がけて熱中症にも注意。