- 出演者
- 大江麻理子 滝田洋一 中垣正太郎 田中瞳
オープニング映像。
「大震災13年 原発内部を取材」「アカデミー賞 日本2作品受賞」などニュースラインナップを紹介。
先月に史上最高値を更新した日経平均株価。今月4日には4万円到達。今日は一時1100円を超えるマイナスに。要因は円高。日銀が金融緩和策を修正するとの見方が浮上し、円高になったと見られる。先週末のNY市場では半導体大手エヌビディア株が急落。この流れを受けた可能性も。今後、さらに1000円以上下落するとの見立ても。
これまで堅調だった日経平均株価が急落。最高値更新は米エヌビディアの好決算によるもので、同社の株価下落による半導体株下落により、日経平均まで下落した可能性。日銀は金融政策決定会合を開き、マイナス金利の解除やイールドカーブ・コントロールの見直しなど行う可能性。
アカデミー賞の長編アニメーション映画賞を受賞した「君たちはどう生きるか」。宮崎駿監督の受賞は2度目。「ゴジラ-1.0」はアジア映画として初めて視覚効果賞を受賞。これまでに受賞したのは「スター・ウォーズ」などハリウッドの大作映画。今作は他のノミネート作品に比べて制作費が10分の1以下。受賞を機に、監督らが壇上で履いていたゴジラをデザインした靴にも注目が。東宝からの依頼で日本のメーカーが作ったんだそう。山崎監督は今週金曜日に番組生出演。
中国では全人代が閉幕。例年より短い7日で終了し、閉幕式は30分ほどで終了。政府の役割を定めた「国務院組織法」が1982年の制定以来初めて改正され、「政府は共産党の指導を堅持する」と明文化。共産党への権力集中がより一層進んだ格好。例年閉幕後に行われていた首相による記者会見は行われず。不動産市況など細かな言及はせず。
高齢者の生活や健康を支援するために地元政府が作った「老年食堂」。中国各地に6000軒あるとされていて、値段は格安でおかわり無料。客の半数近くは若者。中国では若者の失業率が高く節約志向が顕著。こうした動きは「高齢者あやかり消費」として話題に。今回の全人代でも高齢者向けサービスを更に拡充していく方針が示された。
2万2000人以上が犠牲となった東日本大震災。発生から13年を迎えた今日、各地で追悼の祈りが捧げられた。福島第一原発の事故などの影響で、今も避難生活を送ってる人は約2万9000人。復興に向けては原発の廃炉作業を完了させることが不可欠。廃炉のカギを握るのはデブリの除去。デブリは1~3号機内で約880トンあるとされ、雨水などと混じり「汚染水」として今も増え続けている。処理水などをためるタンクが1000基を超え、廃炉作業の妨げとなっている。今年1月、デブリ除去に動き始めた福島第一原発の現場にテレビ東京のカメラが入った。東京電力は汚染の激しい2号機からデブリの試験的な除去を行う予定。遠隔ロボットでハッチをあけ、ロボットアームなどを投入して、中のデブリを取り出すとしている。テレビ東京が入ったのは5号機の電子炉建屋。2号機とほぼ同じ形状であるため、東電がデブリ除去に向けた検討を行っている場所。5号機は事故当時から運転を停止しているが、取材中放射線量の上昇を警告するアラームが何度も鳴った。デブリの総量が約880トンある一方で、ロボットアームで取り出せるのは1回の作業で耳かきいっぱい程度。廃炉が完了する時期は2041年から51年としているが、果てしない時間と作業が待っている。東電の高橋氏は今日の会見で、デブリの取り出しの時期はその時期(10月)を目指していると話した。
箱根の峠を走るスポーツカー。1978年に発売されたマツダ サバンナRX-7。オーナーの明石さんはこの車を32年乗り続けている。この日は歴代のRX-7のオーナーたちが集まった。この車の最大の特徴がロータリーエンジン。マツダが世界で初めて量産に成功した。1967年コスモスポーツに搭載。小型でパワフルなロータリーエンジンにより車高の低いデザインが可能となり、スポーツカーとして人気を博した。しかし燃費の悪さや世界の排ガス規制に対応できず、2012年ロータリーエンジンの量産が終了した。ロータリーエンジン搭載の車「MX-30×ロータリーEV」が去年秋に発売された。この車はロータリーエンジンで走るわけではなく、100%モーターで走る。ロータリーエンジンは発電機の役割になっている。バッテリーのみで107キロ走行できるため、毎日の通勤はほぼバッテリーだけで済む。長距離移動時にロータリーエンジンで発電するので環境にも優しい。マツダの本社工場では、11年ぶりに量産を再開したロータリーエンジンの組立ラインは活気を取り戻していた。入社18年の八方さんは社内に3人しかいないロータリーエンジンの匠の一人。マツダは量産が終了してから11年間ロータリーエンジンの技術を継承し続けていた。エンジンの気密性を保つスプリング。0.01ミリの異物も指先の感覚だけで分かるようになるまで先輩から半年間つきっきりで教わったそう。今回ロータリーエンジンを発電機として復活させるプロジェクトには、ベテランの力が欠かせなかった。40年近くロータリーエンジンの開発に携わってきた清水さん。2代目のRX-7や1991年にル・マン24時間レースで総合優勝した車のロータリーエンジンを開発したレジェンド。今回清水さんと若手のエンジニアは従来のロータリーエンジンを軽量化。燃焼効率を25%改善させた。
マツダが電気自動車の最適解とするこの車で横浜から広島にあるマツダ本社まで向かう。距離は789km。午前10時過ぎ出発。今回はバッテリーとロータリーエンジンを駆使して航続距離をどこまで伸ばせるのか実験する。スタートして1時間、バッテリーの残量が4割になったところでロータリーエンジンが発電。横浜から約9時間かけて大阪へ。ここまで約480km。岡山県倉敷を抜けたところで、メーターにガソリンの残りが少なくなっていると表示が出た。出発から14時間、ついにガソリンが切れ、バッテリーも残りわずかになってきたため、高速道路を降りてガソリンスタンドへ。走行距離は774kmだった。マツダ広島本社では、次世代のロータリーエンジンの開発が始まっていた。6年ぶりにロータリーエンジンの開発チームが再結成された。水素やバイオディーゼルなどでも効率よく発電できるロータリーエンジンの可能性を探るという。脱炭素時代にロータリーエンジンは再び世界を驚かせることができるのか?マツダの廣瀬さんは「ロータリーエンジンは厳しい環境規制が来るたびにいったん火を消したかのうように思いながら、時代に応じた生き様があると思っているし、光明が見えてくるし見出していくべき」と話した。テレビ東京系列では、今週SDGsウィークと題して、「大切にします、ミライ~ずっと地球といっしょに~」をキャッチフレーズに取り組みをお伝えしていく。
内閣府が発表した去年10-12月までのGDPの改定値は、前の3か月に比べ物価変動の影響を除いた実質で0.1%増加した。年率換算で0.4%増え、速報値のマイナス成長から2四半期ぶりにプラスに転換した。最新の統計を反映したところ、企業の設備投資が増加に転じたため。
10-12月期のGDPは速報値ではマイナス0.4%だったが、改定値ではプラス0.4%に転換した。滝田さんは「2四半期連続でマイナス成長だとテクニカルリセッションと言って景気後退に陥ってしまう。それを免れたのは大きい。背景にあるのは設備投資が上振れしたこと。インフレによる実質賃金が減っているということは消費低迷の理由になっていたが、実は変化の兆しがここにきて現れている。労使の契約を結んでいる賃金だけではなく委託請負による報酬があるので、それを入れた雇用者報酬が10-12月期にわずかながらプラスに転じている。もちろん雇用者報酬の代表は賃金なので、春の賃上げ交渉が天下分け目になってくる」などと話した。春闘の集中回答日は13日。
低迷する消費を喚起しようと東京都がきょうから始めたポイント還元キャンペーン。対象の店でQRコード決済を使って買い物すると最大10%のポイントが還元される仕組み。対象となるのは「au PAY」「d払い」「PayPay」「楽天ペイ」の4種類。還元される上限はそれぞれ3,000円相当で、今月末までの期間中に4つ全てを利用すると最大1万2,000円相当のポイントが還元される。キャンペーン本体の還元率は10%にとどまるが、独自に上乗せする会社も。「楽天ペイ」では楽天カードに紐づけて支払うと、21.5%を還元する独自キャンペーンを展開。合計31.5%分が戻ってくる。また、「PayPay」では対象店舗で発行する独自のクーポンと併用可能。かっぱ寿司では都の施策と併せて最大15%のポイントが還元される。
JAXAと三菱電機は2024年度中に打ち上げる予定の地球観測衛星「だいち4号」を公開。地球にレーダーを照射して返ってきた情報から地球表面の様子を観測する人工衛星で、だいち2号の後継機。観測の範囲は4倍に、撮影の頻度は5倍に増え、地殻変動といった異変の早期発見にも役立てたい考え。
ダイハツ工業の認証不正問題で、国土交通省は、新たに「タント」とスバルブランドで生産する「シフォン」の2車種について、出荷停止の指示を解除した。安全や環境に関する性能の基準を満たすことを確認したという。
為替、商品、ニューヨーク株式の値動きを伝えた。
去年カナダにわたり亡命宣言をした香港の民主活動家・周庭、アグネス・チョウさん。世界初となるカナダでの独占取材の様子を番組で伝えしたが、アグネスさんは、このインタビューの中で、カナダに渡る直前、香港の警察に中国本土へ連れていかれ、その際「弁護士への相談を禁じられた」と明かした。周庭(アグネス・チョウ)さんは香港国安法違反容疑で逮捕後の釈放中、2023年香港政府に留学を認められカナダへ。その後、香港の状況や身の安全を考え、12月に亡命を宣言した。周庭さんは「難しい選択だったと思う。今でも自分は香港人だと思っているし、香港は自分の家だと思っているが過去3年間、香港は私にとって恐怖の場所でしかない。過去3年間、定期的に国安警察に会わなければいけない」などと述べた。カナダ留学後に他の活動家の情報を当局に提供するよう要請されたという。スパイ行為の打診だ。アグネスさんはそれを断った。カナダに渡る前に中国本土で深センでの愛国ツアーに参加させられることになった。周庭さんは「その時に弁護士に言ってもいいかというと国安警察に言ってはだめと言われて。香港政府は香港は法治社会、香港には法の支配があると言うが明らかに法の支配の社会のやり方ではないと思う」と述べた。愛国ツアーへの強制参加について法的な根拠は示されていない。香港政府は国家安全条例を制定しようとしている。国家への反逆や反乱扇動、外国の政治組織・団体の香港での活動などを禁じる法令でこれができれば、香港国安法を補完し民主化運動への締め付けが厳しくなる。アグネスさんは最近YouTubeやXを再開し亡命により可能になった自由な発信に力を入れている。一方、カナダや日本、ヨーロッパでも中国警察の拠点があると報じられているため、常に警戒。アグネスさんは「人は自由がないとどれほどつらくなるのかいろいろ経験した。自由の大切さを世界中の人々に教えたいと思う」などと述べた。周庭さんカナダ独占取材の詳細はテレ東BIZで配信中。
アカデミー賞で「ゴジラ-1.0」、「君たちはどう生きるか」が受賞。滝田さんは「今年のアカデミー賞は多くが戦争と平和がテーマになったと思う。ゴジラは終戦後の日本、君たちはどう生きるかは戦時下の日本が舞台」などと述べた。「オッペンハイマー」は原爆の開発者を描いた映画。滝田さんは「関心領域はナチスの強制収容所の周辺に住む人たちの無関心を描いた映画」などと述べた。「PERFECT DAYS」は受賞を逃した。滝田さんは「カンヌ映画祭で役所広司さんが男優賞に輝いた作品だけに惜しい。ハリウッドとの違いを感じる」などと述べた。
エンディング映像。