- 出演者
- 大浜平太郎 児嶋一哉(アンジャッシュ) 伊沢拓司
「IR」とは株主や投資家に対して投資判断に必要な企業情報を提供する活動。近年注目が高まっており、9月下旬に行われた「日経・東証IRフェア2025」には自社の成長戦略を伝えるべく上場企業147社が出展した。個人株主の増加でIRの重要性が高まる中、今回は攻めのIRを実践する注目の企業を紹介する。
オープニング映像。
- キーワード
- IR
モスバーガーを展開する「モスフードサービス」は個人株主獲得の取り組みに力を入れている。ソフトウェアの品質テストで急成長する「SHIFT」は会社のあらゆる情報を数値化して発信している。ゲーム開発や街作りなど様々な事業を進める「カヤック」はユニークなIR戦略で投資家から人気を集めている。そして今回は企業と投資家の両者を取り持つ第三者の立場で三井住友信託銀行も参戦する。IRの重要性が高まっている背景について三井住友信託銀行・水谷さんは「個人投資家・機関投資家が増えた。また今年7月に東証がIR体制の整備を義務化した」などと話した。株主構成比率を見るとSHIFTは機関投資家が半分を占めている。SHIFTの山路さんは「B to Bの会社なのでまずは機関投資家に集中している」などと話した。カヤックは個人投資家が88%となっており、丹治さんは「規模がまだまだ小さいし創業者の株式をどうするかという課題もある」などと話した。そしてモスフードサービスでは抽選で選ばれた約50人の個人株主が参加するイベントを開催している。
配信情報が流れた。
モスフードサービスが株主を増やすために行っているイベントがある。オフィスを巡るツアーも目玉のひとつ。株主からの質問に社員が答えていく。新商品の試食会もある。ECサイト限定で販売中の新商品もある。株主の声を利益につなげる。モスフードサービスの金田さんは、株主=ファン=お客様だという。個人株主の取り込みは必要なコストだとのこと。顧客は熱量の高い応援団になってくれるとのこと。ECサイトの改善提案などの意見ももらえるという。三井住友信託銀行の水谷豊さんは、企業のIRをサポートするという。ファン株主は、購買額は約6倍だとのこと。長期に株を保有することが多い。株主が増えればコストは増える。優待だけでは株主の安定にはならないとのこと。機関投資家ともしっかり繋がらないと株価が不安定になるとのこと。ガラス張り経営で世界へというSHIFTの山路さん。機関投資家と関係強化するという。株主の半数が機関投資家のSHIFT。世界の投資家にもアプローチしている。どうやって機関投資家を発掘するのか。投資家のデータベースがあるという。いろいろな投資のスタイルがある。自社にあった投資家を抽出して、今会うべき投資家をピックアップするとのこと。年に2回、欧米を中心に代表がひとりで投資家を回っているという。出張の際には社長にしおりを渡す。
海外投資家と合うための出張の際、SHIFTのIRチームが社長に渡すしおりの中には、面談する投資家達のプロフィールや投資実績、これまで寄せられた質問のリストまで盛り込まれている。山路亜紀は「社内で代表に物を言う人はそんなにいないが、グローバルだとアドバイスや質問など普段はない刺激がある。」などと話した。カヤックのIR戦略は「仲間にする」。丹治拓未は「まず大事なのは面白がることで、2つ目は面白くする、3つ目は世の中を面白くする。株主の方々が僕らを自分事化して面白がってくれて、主体的にカヤックがこうしたらいいんじゃないのと意見を頂戴するような考え方。」などと話した。
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次回予告。