2025年7月14日放送 13:31 - 13:55 NHK総合

列島ニュース
岡山局 「天空の城」備中松山城 謎の池に迫る

出演者
猪原智紀 鹿島綾乃 三條雅幸 兵藤秀郷 坂下恵理 塩崎実央 
列島ニュースアップ
備中松山城 謎の解明に挑む

標高400m余りの臥牛山山頂にある備中松山城。全国で12しかない天守が現存する城のひとつ。急峻な山の尾根全体に城郭が広がり、難攻不落の城として知られた。店主の北側に続く尾根、数々の城郭の遺構が残っている。そのうちの1つ大池。天守から700mほど離れた尾根の先にある大きな遺構。池は地表の土を地下の岩盤まで掘って作られている。長さ23m、幅10mの長方形で深さは4.3m。周囲は石垣で固められ、城郭の池としては全国最大級と言われる。しかし、城が使われなくなった明治以降放置されたままで文献もほとんど残っていないため、いつ何の目的で作られたのかわからず、謎の池とされてきた。このため、池の用途には様々な説が唱えられてきた。その1つが城の飲料水として雨水を貯めていたという説。窪地の中にあり周囲からの水が貯めやすい構造。しかし、今の天守から700mも離れ水を送った痕跡も見つかっていない。2つ目はなにかの儀式を行う場所ではないかという説。池の2か所に底に降りる階段があり、近くには神社もあった。ここで何らかの儀式を行っていたのではないかという説。3つ目はプール説。大きさや形がプールに似ていることから水泳の練習に使っていたのではないかという説。しかし、どの説も決め手はない。史料の1つ1700年代の絵図には大池という文字がある。池には屋根が設けられていたようだ。藩主の交代のために一時備中松山城の城代をつとめていた赤穂藩の大石内蔵助の手紙にも「池に屋根があり船を浮かべている船は清掃用のものである」と書かれている。

キーワード
亀山市備中松山城備中松山城下石川家中屋敷割絵図史跡備中松山城跡 大池大石内蔵助天守臥牛山高梁市(岡山)

備中松山城・大池の謎を解き明かそうと高梁市はこの一帯の発掘調査を行っている。調査現場が報道向けに公開され注目されたのが新たにみつかった大池周辺の遺構。大池には排水溝があり、水を流す木樋が見つかった。江戸時代末期のもの。さらに地中から谷を塞ぐように作られた長さが26.5mもある石垣が見つかった。排水溝の外には直径4.6mの池があり、水を流す木樋が出土。その外側にも石垣がありまるで砦のようになっていたことがわかった。備中松山城にとって城の北側は尾根伝いに敵が侵入する恐れがある場所。その最前線にある大池は防御の重要な地点だった可能性が高まってきた。

キーワード
備中松山城史跡備中松山城跡 大池大石内蔵助天守高梁市高梁市教育委員会高梁市(岡山)

備中松山城の大池について。史料が残っていないのはなぜか兵藤秀郷アナウンサーは「これは備中松山藩をめぐる幕末の政治状況に理由がある。高梁市教育委員会の三浦さんによると幕末の備中松山藩の藩主・板倉勝静は幕府の中で老中首座という将軍の徳川慶喜に次ぐ地位にあった。このため戊辰戦争では幕府側として戦うしかなく、朝敵となったため新政府側に文書が渡らないように処分したとみられ、このため藩の文書の多くが残っていないのではないかということ。(備中松山城についての)調査では幕末新政府側との戦いに備えたと思われる守りを強化したあとも見つかっている。備中松山城は天守が現存する全国12の城のうち唯一の山城。高梁市は今後も調査を続け、池が何に使われたのかさらに山城としていまも天守が残る備中松山城の歴史の全体像に迫りたいとしている。」など伝えた。

キーワード
備中松山城史跡備中松山城跡 大池天守徳川慶喜戊辰戦争板倉勝静老中首座高梁市教育委員会高梁市(岡山)
大阪局 昼のニュース
夏休みを前に水の事故防ぐ知識学ぶ

和歌山海上保安部が開いた教室には和歌山市立砂山小学校の1年生~3年生約100人が参加した。はじめに海上保安官が磯遊びや釣りをする際にはライフジャケットを着用することが大切だと説明し、実際に子どもたちがライフジャケットの着用方法を学んだ。そして溺れた人を見つけた際にはペットボトルなど水に浮くものを投げて救助することを実演しながら教わっていた。また、離岸流に流された場合は岸に沿って移動すると流れから逃れやすいことなどを学んだ。

キーワード
和歌山市立砂山小学校和歌山市(和歌山)和歌山海上保安部大阪府離岸流
大谷翔平選手の愛犬 田んぼアートで描かれる

田んぼに描かれているのは大谷翔平選手の愛犬デコピン。この田んぼアートは豊岡市但東町にあるホテルが地域を盛り上げようと地元の農家と協力して毎年制作している。今年は縦60m・横30mの田んぼに4種類の観賞用稲などを使い「デコピン」を描いた。訪れた人たちは写真に収めるなどして眺めを楽しんでいた。

キーワード
但東町(兵庫)大谷翔平大阪府田んぼアート豊岡市
佐賀局 昼のニュース
三重津海軍所跡など 佐賀市でシンポジウム

三重津海軍所跡は、幕末に佐賀藩が今の佐賀市に西洋の近代技術を導入して設けた海軍施設の跡で、明治日本の産業革命遺産の構成資産のひとつとして、2015年に世界遺産に登録され、ことしで10年を迎える。これを記念したシンポジウムがきのう、佐賀市にある佐賀城本丸歴史館で開かれ、約270人が参加した。史跡の持つ価値などについて、文化財の専門家などによるパネルディスカッションが行われ、登壇した佐賀東高校の生徒が三重津海軍所跡をテーマに演劇を行ったことを紹介したうえで、史跡に関わった当時の人たちの思いを自分たちが伝えていきたいと話していた。専門家は、世界遺産として残り続けるためにも、史跡の価値を地域の人々や若い人たちの力で伝えることが大切だなどと訴えていた。

キーワード
三重津海軍所跡世界遺産佐賀城本丸歴史館佐賀県立佐賀東高等学校佐賀(佐賀)大日本帝国海軍明治日本の産業革命遺産
(季節の映像)
ミナミハンドウイルカ 石川 七尾湾

石川・七尾湾はイルカウォッチングを楽しめることで知られる。この日はミナミハンドウイルカが波を立てながら元気に泳ぐ様子が見られた、約25年に渡って親しまれてきたイルカは現在は20頭ほどいるのだといい、穏やかな海でのびのびと暮らしている。

キーワード
NHK金沢放送局ミナミハンドウイルカ七尾湾石川県
(気象情報)
気象情報

全国の気象情報を伝えた。東日本は台風の影響が見られる。

キーワード
台風5号

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.