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- 島本真衣 大下容子 佐々木亮太 斎藤康貴 林美沙希 田中道昭 林美桜 増田ユリヤ 林美桜 田中道昭
米国・バイデン大統領が撤退を表明した数分後にCNNの記者が、米国共和党・トランプ前大統領本人に電話取材した。トランプ前大統領は、バイデン大統領について「我が国史上最悪の大統領だ」とし、「民主党の大統領候補が誰になるか分からないが、ハリス副大統領の方がバイデン氏よりも倒しやすい」と述べたという。また、トランプ前大統領は自身のSNSで「バイデン氏が本当にコロナにかかったと信じている人はいるのだろうか。彼は先月27日の討論会からずっと撤退したがっていたんだ」などと攻撃的な書き込みを続けている。
米国・バイデン大統領の撤退表明で、今後の選挙戦はどのように変わるのか。バイデン大統領の撤退を受けて選挙戦はすでにトランプ前大統領対ハリス副大統領の構図で動き出している。共和党の関係者は「バイデン大統領がもっと粘ってくれると思っていた」と漏らしている。バイデン大統領が相手なら楽に勝てたのにというのが本音で、トランプ前大統領は早速ハリス副大統領への攻撃にシフトしている。一方の民主党にとって選挙までわずか3か月半というタイミングでの撤退は、大きな賭けではあったが、根強かったバイデンの高齢不安はこれでなくなった。米国メディアによると撤退のニュースが伝えられて以降、民主党には43億円を超える寄付が集まり、党内の有力者も次々とハリス副大統領を支持すると表明している。こうした期待感が高まる一方でハリス副大統領に一本化するプロセスを巡って透明性や公平性を求める声も高まっている。民主党とハリス副大統領は、当面納得感のある形で党内をまとめ上げ、新たな顔触れでの再スタートを打ち出せるかが焦点。
日本政府の反応。国会記者会館から中継。岸田総理大臣は硬い表情でこれまで密接な関係を築いてきたバイデン大統領の心中を推し量った。岸田総理は「バイデン大統領として、政治的の最善の判断をするとの思い出の判断だと認識する」と述べた。官邸関係者はけさ「総理とバイデン大統領は個人的な信頼関係があっただけに残念だ」と思いを吐露した。4月に国賓待遇で訪米した際には大統領専用車に乗り込み、バイデン大統領が自撮りの写真をアップするなど親密ぶりを見せた。岸田総理は当時、周辺に「“もしトラ2なんて言うけどワシントンではそんな雰囲気は全くない」とバイデン大統領の続投を見据え強い信頼を口にしていた。ある総理周辺は「まあ、仕方がない」と言葉少なで、トランプ大統領の誕生も視野に新政権発足に向けハンドルを切り始めている。
米国大統領選で先行きへの不確実性が高まる中、週明けの日経平均株価は、先週末の米国市場の下落などを受けて一時、500円以上値下がりした。日経平均株価は先週末のシステム障害の影響でニューヨーク市場がハイテク株を中心に下落した流れを引き継ぎ、半導体関連株などを中心に値を下げている。下げ幅は一時、500円を超えた。バイデン大統領撤退については想定内であることや表明が米国時間の日曜日だったため、先行きへの警戒感があるものの、株価への影響は今のところ限定的とみられている。
ドジャース9−6レッドソックス。1番指名打者で先発出場のドジャース・大谷翔平選手は、5回、第3打席で、後半戦初アーチ。観客席を飛び越える30号ホームラン。飛距離144mの特大の一発で4年連続の30号に到達。日米通算250号にも王手をかけた。
経済情報を伝えた。
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日本時間の今日未明、米国大統領選からの撤退を表明したバイデン氏。後任候補として副大統領・カマラハリス氏を支持すると表明した。ただ、市民からは「ハリス氏はリーダーではない」「ハリス氏の実績は多くない」などの声が聞かれた。
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日本時間の今日未明、米国大統領選からの撤退を表明したバイデン氏。後任候補として副大統領・カマラハリス氏を支持すると表明した。新型コロナウイルスに感染したバイデン氏は自宅で療養を続けている。昨日午後、バイデン大統領は数人の側近を自宅に集め最新の世論調査を分析したり夜には家族会議を開いたりしながら側近やジル夫人らと相談して決断に至った。トランプ氏は地元メディアに対して「民主党の候補が誰になるか分からないけれどもバイデン氏よりもハリス氏の方が倒しやすい」と答えている。またトランプ陣営はハリス氏を攻撃するCMをすでに公表。今回のバイデン氏撤退を受けて、選挙戦の構図が一変したことで、民主党は無党派層をどのように囲い込むことができるのかが焦点になるという。田中氏は「通常であれば現役のバイデン大統領が推薦したため、それを一枚岩になって応援する可能性は出てくる。ハリス氏にならないとすれば票が割れて民主党がさらに混迷を来す可能性が高くなる。おそらく最終的にはハリス氏にまとまってくる公算が高いのでは」などコメント。
今週、フランス・パリで開幕する五輪。日本代表の選手たちが決戦の地・パリへ向け続々と出発している。17日、五輪が開幕するのを前に地元・パリの市長らがトライアスロンなど大会の競技会場となるセーヌ川に入って泳ぎ水質の改善をアピールした。テロの懸念が指摘されているが、開会式はセーヌ川で行われ、選手たちは船に乗ってパレードを行う予定。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルとハマスの大規模な武力衝突など紛争が続く中で行われる今大会。選手たちはそれぞれの思いを胸に世界最大のスポーツの祭典・五輪の大舞台に立つ。
今週金曜日に開会式が行われるパリオリンピックの特集第2弾。前回は、開会式が行われるセーヌ川や警備体制などについて紹介した。きょうのテーマは、パリ五輪にかける選手の思いだ。競泳の池江璃花子は、白血病と診断された後、東京五輪に出場した。東京大会後、パリ五輪の代表選出まで苦しんでいたというが、代表選出のカギを握ったのは、「ネガティブ璃花子」のコントロールだったという。
女子100mバタフライ・個人種目で、パリ五輪出場権を獲得した競泳の池江璃花子。池江璃花子は、16歳で出場したリオ五輪で入賞し、アジア大会で、史上初めて6冠を達成し、MVPに選出された。2018年には、世界ランキング1位になった。2019年、急性リンパ性白血病と診断されが、東京五輪へのプレッシャーから解放されたことで、前を向けたという。10カ月以上の闘病生活を送り、2020年には、パリ五輪出場を目標に掲げた。406日ぶりにプールに戻り、東京五輪出場を果たした。400mメドレーリレーでは決勝に進出した。ことし3月の選考会では、復帰後の自己ベストを更新し、パリ五輪出場が決定した。かつての自分と今の自分を比較して、葛藤することもあったが、去年10月、オーストラリアに練習拠点を移し、自信を取り戻していったという。池江璃花子は、病気だったことに甘えたくない、昔の自分をもう一度超えたいなどと話した。
大病を乗り越えパリ五輪へ出場する池江璃花子について、増田ユリヤは「こんなに強い人はいないと思うくらい強い方だなと思います」などと話した。松岡修造は「自信を持って闘ってほしいなどと思います」とコメントした。
初めて女性が選手として五輪に参加した1900年のパリ大会。今大会では史上初めて選手数が男女同数での開催になることが決まった。1988年のソウル大会で旗手を務めシンクロナイズドスイミングで2つの銅メダルを獲得したIOCジェンダー平等・D&Iコミッション委員・小谷実可子氏は「男女同数での開催はあくまでも男女が同じだけ。それでも世界の進歩につながる」と話している。五輪出場選手に占める女性の割合。
東京五輪パラリンピック大会組織委員会・森喜朗前会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言。東京五輪開催を目の前にして、女性蔑視発言をめぐる問題が国内外から批判を受けた。そこで新設されたジェンダー平等推進チームのリーダーに、小谷実可子氏が抜擢された。小谷氏はジェンダー平等を働きかけ、男女での選手宣誓などにつながったという。IOCジェンダー平等D&Iコミッション委員・小谷実可子氏は「あの立場がなかったら、私は今でも五輪はアスリートたちの競技の祭典としか思っていなかった。東京2020大会のあの一件が、女性にも平等に権利やポジションを与えなければいけないという教訓になった」と話した。パリ五輪では初の男女同数開催となったが、まだまだ課題はあるという。小谷氏は「厳密にいうと、参加する男女のアスリートだけが同じ数になった。本当はコーチや技術役員などが50:50になった時が、本当の意味でのジェンダーバランス。そうなった時には男女平等という言葉がいらなくなる」と語った。
小谷氏は去年、30年ぶりに競技に復帰。今年2月に行われた世界マスターズ水泳選手権アーティスティックスイミング混合デュエットに出場し、金メダルを獲得した。そこで人生が変わる経験をしたという。IOCジェンダー平等D&Iコミッション委員・小谷実可子氏は「女性の権利や男性の権利ということではなく楽しい。男女平等について権利や数値のことをずっと私は考えてきたが、スポーツの一つの現場に男性と女性の異性がいると、その場が豊かになって楽しい。これが男女平等でスポーツをやるということだと、今年気付いた。目で見て当たり前に感じた子たちが、成長した時の日本がすごく楽しみ」と話した。
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松岡修造の解説。パリ五輪では、男女の選手数が初めて同じになる。「オリンピックっていうのは僕も含めて国際的な感覚っていうもの。いま世界がどう動いているかっていうのを、アスリート含め皆さんも感じとくことが大事かなと思います」と松岡修造は話した。
松岡修造の解説。3つ目のテーマは「終わらぬ紛争。選手が伝える平和への願い」。南スーダン代表陸上男子800m・グエムアブラハムは東京五輪に続き、2度目の代表選出となった。南スーダンの平和のために走りたいという。
パリ五輪陸上男子800mの南スーダン代表に選ばれたのは、母国を離れ、日本でトレーニングを行うグエムアブラハム。3年前には東京五輪に出場し、2度目の代表。民族的、政治的対立による争いが続く南スーダンで、代表選手に選ばれるまでには壮絶な苦労があった。
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今回のパリ五輪では紛争や迫害により故郷を追われた難民アスリートによって構成される難民選手団に、過去最多の37人が参加する。一方で争いが続く母国を離れ日本でトレーニングする選手もいた。パリ五輪陸上・男子800m・南スーダン代表「グエム・アブラハム」25歳。南スーダンは2011年にスーダンから独立した、世界で最も新しい国だ。独立前には宗教や民族などの衝突から長年紛争を繰り返してきた。独立後も南スーダン国内では民族的・政治的争いによる対立が続いてきた。南スーダンは国民の約3分の2が深刻な食糧不安に直面しているという。そうした国で生まれ育ったアブラハムは高校時代に陸上に出会った。過酷な環境でトレーニングを続け、2017年には南スーダンの全国スポーツ大会800m・1500mで優勝し、念願だった東京五輪に出場した。南スーダン選手団の事前キャンプを受け入れていたのは群馬・前橋市。前橋市はトレーニング環境だけでなく、食事や住まいなどを全面的に支援した。しかしアブラハムは、大会を終えて母国に帰ると再び厳しい生活に戻り、練習もできず、アスリート人生を諦めかけていたという。そこに救いの手を差し伸べたのがプロチームを運営する陸上選手・楠康成だった。アブラハムとは以前前橋でトレーニングをして友だちになったという。楠は2022年、アブラハムをプロのアスリートととして自身のチームに迎えた。そしてトレーニングを積み、アブラハムは2度目の五輪出場を決めた。