「黄金株」とは取締役の選任など経営上重要な決議に関し、強い拒否権を認める特別な株式。USスチールが本社を構えるペンシルベニア州選出のマコーミック上院議員は27日、トランプ大統領と面会し買収計画について話し合ったと明らかにした。マコーミック氏はアメリカ政府と日本製鉄が安全保障に関する協定を結び、USスチールのCEOと取締役の過半数はアメリカ人が占めるとしている。また、アメリカ政府がUSスチールの黄金株を持つことで、一部の取締役の承認や国内の生産量などを管理できるという認識を示した。杉村太蔵は「本音はトランプ大統領も日本製鉄の投資を受け入れ再生させたいが、USスチールで働く労働組合の人たちにとっては不安が残る。黄金株をアメリカ政府が持って拒否権があるというのは知恵のような気がする」とコメントした。

ルビオ国務長官が27日、世界各国のアメリカ大使館に対し、学生ビザを申請する人の面接を一時停止するよう指示。トランプ政権が「反ユダヤ主義」と見なす留学生の受け入れを厳格化する中、学生ビザ申請者のソーシャルメディアの履歴に対する審査を拡大するためとしている。日本人留学生にも影響が出る可能性がある。国務省の報道官は今回の報道について明言を避けつつも、「入国しようとしている人物が誰なのか把握する権利がある」としている。

日本最南端にある沖ノ鳥島周辺の排他的経済水域内で中国の海洋調査船が活動していたことについて、きのう中国外務省の報道官は「国連海洋法条約に基づくと沖ノ鳥は島ではなく岩であり、EEZや大陸棚を有することはできない。日本が沖ノ鳥“岩“をEEZとして主張するのは国際法違反だ」と主張した。中国船はワイヤーのようなものを海中に下ろしていて、日本政府が外交ルートで抗議後、EEZ内から出ていったが、中国側は反発している。

北海道鶴居村でクレーン付きトラックに乗用車1台を積み盗んだ疑いでロシア国籍の男が逮捕された。事件当日、被害者の男性が会社の敷地内でトラックを目撃し、近づくと乗用車が積まれていたという。容疑者は警察の調べに対し、「タダでもらっていいと言われた」と容疑を否認している。

自民党の「治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会」の高市早苗会長らはきのう提言をとりまとめ、石破総理大臣に提出した。日本の重要情報を守るため、諸外国と同水準の「スパイ防止法」の導入に向けた検討を求めているほか、情報収集や分析活動を強化すべきと訴えている。石破総理は「しっかり勉強させていただく」と応じた。

ベトナムに到着した政府専用機のドアが開くとフランス・マクロン大統領は左側から伸びてきた両手に顔を押されよろけてしまった。赤い服を着た人物は25歳年上のブリジット夫人。夫婦げんかではないかという声も上がっているが、マクロン氏は「妻とは口論というか、冗談を言い合っていただけ。それが地球規模の大惨事かのように誇張されている」と話した。

デンマーク議会は定年退職年齢を現在の67歳から2040年までに70歳に引き上げる法案を可決した。1970年12月31日以降に生まれた人が対象。デンマークは2006年から公式な定年年齢を5年ごとに見直している。公的年金の支給開始年齢も引き上げられる。デンマークでは定年退職の年齢が引き上げられたことを受けて、国民からは戸惑いの声が上がっている。BBCによると、47歳の屋根職人の男性は「肉体的にきつい仕事に就いている労働者には困難」とし、今回の変更を理不尽だと語っている。弁護士・萩谷麻衣子は「働く側にとっては長く働けるのは良いことである反面、年金の受給年齢が引き上げられる可能性もあり、企業にとっては負担が増える。少子高齢化で日本でも定年引き上げの流れになっていくのかなと思う」とコメントした。

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財務省によると、2024年末時点の対外純資産は前年比で約13％近く多い533兆500億円。500兆円を超えるのは初めて。円安で海外資産を円換算した際の金額が増えたほか、日本企業の海外への投資が増加した。ただ、ドイツが569兆円を超えて1位となったため、日本は34年ぶりに首位から陥落。

きのう午後3時半過ぎ、栃木県足利市の自宅で同居する母親を包丁で刺して殺害しようとした疑いで44歳の息子が逮捕された。母親の背中には複数の刺し傷があり、搬送先の病院で死亡が確認された。容疑者は容疑を認めていて、警察はトラブルの有無など経緯や動機を調べている。

最大斜度４５°、約183mの急斜面を参加者が猛スピードで下る。イギリス・グロスターで26日、毎年恒例の「チーズ転がし祭り」が開催された。約4ｋｇの丸いチーズを追いかけながら急斜面を駆け下り、最初にゴールラインを通過した者が優勝となる。地元自治体によると、今年は乾燥した天候により、斜面が例年よりもはるかに危険な状態になったという。優勝者には転がったチーズが贈られる。

価格高騰が続くコメをめぐって国会では野党の党首クラスが次々と質問に立ち、小泉農水大臣と随意契約による備蓄米の放出について論戦を交わした。立憲民主党・野田代表は「5kg2000円と相場より大幅に安くなる備蓄米の価格が適正なのか」とただした。小泉農水大臣は「2000円が生産者の方にとっての適正ではないと思う。古い備蓄米をおろしていく価格としては適正だと思う」と述べた。また、小泉農水大臣は2021年産の備蓄米は5kg1800円程度で提供できると説明し、「消費者のコメ離れを防ぐためには一回、熱すぎるマーケットに水を差さないといけない」と強調した。小泉農水大臣は自身が考えるコメの適正価格については明言しなかった。夏の参院選などを前にした小泉農水大臣のスピード感に野党内からは「このままでは全て進次郎に持っていかれる」と危機感も広がっている。

きのう、備蓄米の随意契約で2022年産への申し込みが殺到し、予定の20万ｔに達する見込みだとして、すべての受け付けを一時休止した。残った2021年産の約10万ｔはこれまでの大手小売ではなく、中小のスーパーや米穀店に対象を変更し、新たな随意契約としてあさってにも受け付けを開始する方針。

ドジャース・大谷翔平が今シーズン2度目となる3試合連続ホームランを放ち、これで5年連続6度目、両リーグ合わせ一番乗りで20号に到達。メジャーで6度、20本以上のホームランをマークするのは日本人最多。ドジャース9－5ガーディアンズ。

2場所連続優勝を果たした大の里の横綱昇進が正式に決定し、きょう伝達式が行われた。日本相撲協会はきょうの臨時理事会で大の里の横綱昇進を満場一致で決定し、第75代横綱・大の里が誕生した。口上では大関昇進の時と同じ「唯一無二」の言葉を使った。

日本製鉄によるUSスチールの買収計画をめぐり、アメリカ政府がUSスチールの「黄金株」を保有する案が浮上している。「黄金株」とは取締役の選任など経営上重要な決議に関し、強い拒否権を認める特別な株式。USスチールが本社を構えるペンシルベニア州選出のマコーミック上院議員は27日、トランプ大統領と面会し買収計画について話し合ったと明らかにした。マコーミック氏はアメリカ政府と日本製鉄が安全保障に関する協定を結び、USスチールのCEOと取締役の過半数はアメリカ人が占めるとしている。また、アメリカ政府が「黄金株」を持つことでUSスチールの取締役の承認や国内の生産量などを管理できるという認識を示した。

ニューヨーク・タイムズなどによると、トランプ政権は27日、連邦政府機関に対しハーバード大学と結んでいる残りの契約すべての打ち切りを求めた。国土安全保障省との研修や国立衛生研究所との調査などが含まれ、総額は約1億ドル（144億円）にのぼる。トランプ政権はこれまでもハーバード大に対し、行き過ぎたリベラルな価値観の拠点だとして助成金の凍結など圧力を強めていた。22日にはハーバード大の留学生の受け入れ資格を停止したが、大学側の提訴を受け連邦地裁が一時差し止めを決めていた。

きのう午後10時ごろ、名古屋市東区の路上で会社役員の男性の背中を刃物で複数回刺して殺害したとして、殺人の疑いで愛知県春日井市の職業不詳の50歳の女を逮捕した。容疑者は現場から車に乗って立ち去ったとみられ、行方を追っていた警察が東郷町内で発見し事情を聴いていた。容疑者は男性の知人とみられていて、調べに対し「殺意はなかった」と容疑を否認している。

きのう、江戸川区東葛西の住宅の建設現場で掘削作業中に爆発が起き、男女10人がけがをした。事故の原因はアセチレンガスのボンベが地下に埋まっていて、掘削中に穴が開きガスが漏れて引火して爆発が起きたとみられている。ボンベは深さ約60cmの場所に埋まっていたことが分かった。事故現場から約140m離れた場所でも天井の破損などが確認されていて、警視庁は現場検証を行い、ボンベが埋まっていた原因などを調べている。

自称飲食店経営者の容疑者ら男女4人は2月、マッチングアプリを使って身体障害がある男性を渋谷区道玄坂のバーに誘い、飲食代金を不正に取りたてた疑いが持たれている。警視庁によると、逮捕された4人のうち男2人は客の男性が「高額な飲食代金を支払えない」と言うと、代金を支払わせるため消費者金融の審査をさせた上で、男性を港区赤坂のサウナ店に監禁した疑いも持たれている。取り調べに対し4人は容疑を認めている。