- 出演者
- 牛田茉友 山下毅
第1部では林官房長官に経済対策や政治改革などへの取り組みについて問う。第2部ではトランプ氏の再選でアメリカ及び世界がどう変わるのか専門家が討論する。
- キーワード
- ドナルド・ジョン・トランプ林芳正石破茂
林官房長官にインタビュー。先の選挙の結果を受けて「自民一強から与野党伯仲の状況となった。これは民意の表れだと思う。各党の主張を聞きながら丁寧に議論を行って政策決定・政権運営を行っていきたい」などと話した。
現在与野党協議の焦点となるのが年収の壁の見直し。その必要性について林官房長官は、毎年税制の改正は行っていて、今回はインフレなどの経済環境の変化にあわせて手取りを増やすための制度改革という提案だと思っているなどと話した。一方で国や地方での減収が見込まれ、高所得者ほど減税の恩恵が大きい点などを総合的に考慮してどのように決めていくべきかというところなどと話した。また関心が高まる物価高対策について、生産性の向上から経済が成長し、賃金の上昇が物価の上昇を上回る、その中で取り残される人がいないように低所得者への給付金を検討しているなどと話した。また地域の実情に応じた重点支援地方交付金を検討しているとのこと。さらに政治とカネの問題で首相は政治資金規正法の再改正を年内に目指す方針としたが、文通費や政策活動費などについて党としての案をまとめ、必要な法制上の措置が年内に成るように各党には協力してもらいたいなどと話した。
石破政権の一連の首脳外交の成果について林官房長官は、APECへの出席では日本の取組の発信や2031年の議長の立候補を表明した、日米首脳会談では関係性の再確認などが出来た、日中首脳会談では建設的で安定的な関係を構築するための方向性が確認できたなどと話した。また今回首相とトランプ氏の会談が見送られたが、今後もトランプ氏との接点を探る姿勢に変わりはないとのこと。今後の日米関係については閣僚の顔ぶれを見て対応しなければいけないなどと話した。
石破政権における地方創生について林官房長官は、職場が出来て金が流れていかないと持続的な地域創生にはつながらないという視点を持って進めたいなどと話した。また人口減少への対応としては安定的な就労の支援を重視しているなどと話した。闇バイトへの対応など治安対策として急ぐべきこととして、第1は警察が被疑者を検挙し全容解明を図ることだが、SNS上の情報削除や地域での防犯活動など多面的に対応したいなどと話した。また災害対策について、事前防災が重要であるほか、対応の流れをノウハウとして蓄積して次に活かすために防災庁を作ることを目指しているなどと話した。
第2部トランプ次期大統領に世界はどう向き合うか。アメリカの外交安全保障政策や経済政策の行方を専門家が徹底分析する。
トランプ次期政権に世界がどう向き合うのか、専門家と議論する。1期目のトランプ政権時に駐米大使を務めていたという杉山は、個性の強いトランプ氏のようなリーダーとは早期に個人的な信頼関係を構築することが重要などと話した。アメリカ政治や安全保障が専門の小谷は、2期目となる今回は上下両院、連邦最高裁においても保守派が多数派を占めているため、トランプ氏の本能の赴くままの政権運営がやりやすい状況が生まれてくる可能性があるなどと話した。中国の政治・経済が専門の呉は早期の日中首脳会談の開催について、中国を取り囲む環境が大きく変わったためなどと話した。政治・経済アナリストのクラフトは、日本としては安倍政権の後追いではなく石破政権なりの接し方をすれば良いのではないかなどと話した。
- キーワード
- ドナルド・ジョン・トランプ共和党
トランプ次期政権の閣僚などの人事が相次いで発表された。小谷は大統領首席補佐官に任命されたスーザン・ワイルズ氏の政治的信条は必ずしもトランプ氏と一致しているわけではないだろうが、彼女が政権運営の要になるだろうなどと話した。クラフトは忠誠心がありテレビ映りが良い人を中心に選んでいるように思うなどと話した。今回の陣容から、小谷はトランプ政権はMAGA(Make America Great Again)の政策を実行しようとしているなどと話した。