2023年10月1日放送 10:05 - 10:50 NHK総合

明日をまもるナビ
(96)NHK民放6局アナが大集結 みんなで守れ!未来のいのち

出演者
塚原愛 
(オープニング)
#いのちともに守る Vol.3 6局アナウンサー集結!公開収録

NHKと民放6局で共に防災について考えるプロジェクト。今回は公開収録、横浜国立大学で行われている「ぼうさいこくたい2023」の教室からお届けする。首都直下型地震はいつ発生してもおかしくないと言われている。1923年9月1日、甚大な被害をもたらした関東大震災。あれから100年、日本は数々の大地震に見舞われ続けてきた。NHKと民放6局のアナウンサーが大集結し、未来の命を守る防災を考える。

キーワード
TBSテレビぼうさいこくたい2023テレビ朝日テレビ東京フジテレビジョン平成28年熊本地震日本テレビ放送網日本放送協会東日本大震災横浜国立大学関東大震災阪神・淡路大震災
オープニング

オープニング映像。

#いのちともに守る Vol.3 6局アナウンサー集結!公開収録

今回は首都直下地震メインに考えていく。首都直下地震が起こった時、テレビ局は必要な情報を伝えることができるのか?という質問に矢島学アナは「東京のアナウンサーは各地で起きている災害を伝えることはあるが、自分の近くで起きていることに対してはなにもわかっていない」などと話した。瀧川剛史アナは「自分が放送してるときに大きな地震があったらどうしようか?ってことに悩んでる夢をみたりする。それくらい考えている」などと話した。

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首都直下型地震
NHK民放6局アナが大集結 みんなで守れ!未来のいのち
6局アナがぶっつけ体験 「リアル防災訓練」

首都直下地震が起きた場合の被害予想は死者約2万3000人、けが人約12万3000人、避難者約720万人にのぼると想定されている。今年春、6局のアナウンサーがぶっつけ本番で臨むリアル防災訓練を行った。トークイベントの最中に大地震が起きる想定。断続的に地震が発生する中、外にでるのか、屋内にとどまるのか選択を迫られる場面もあった。その時、屋外ではどんなことが起きているのか街角を想定した訓練も行われた。訓練を終え木村拓也は「本当に何もできないんだなって思いました」などと話した。

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有明(東京)首都直下型地震
民放3局が共同取材! 「助け合う」ことの大切さ/目の前のけが人をどう助ける?/けがをした人の「助け方」/「ペット」の命も助ける!

災害時にどういう行動を取るべきなのか、訓練の後、テレビ朝日、テレビ朝日、フジテレビの3局は協力し3か月に渡り取材を続けてきた。テーマとして浮かび上がってきたのは「助け合うことの大切さ」だった。阪神淡路大震災の時に瓦礫の下に閉じ込められた際、誰に助けられたか?を聞くと家族31.9%、友人、隣人、28.1%、通行人2.6%と60%以上が助け合いだった。南笹野台の自治会は災害の時、訓練をしたら安否確認が15~20分で200世帯全部を済ませることができたという。それを可能にしたのが、黄色いタオルと消化器を玄関先に黄色いタオルを出すこと。ピンク色のタオルは、お子さんを預かっているというサインだという。目の前で倒れている人がいた場合、災害派遣医療チームによると、体が麻痺していなければ原則助けてほしいとのことだった。さらに、ケガをしていても歩ける場合は大きな病院に行かないで災害医療救護所に行く。東日本大震災の時はペットを置き去りにして逃げて来た人も多かった。政府は、ペットとの同行避難を打ち出した。ペット受け入れOKの避難所が自治体のHPにある。5日分の、水やペットシートを用意しておくのがよい。1番大切なことは、まず自分の命を守ることだという。自分の命を守ることで初めて、他の人を助けることができる。

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テレビ朝日テレビ東京フジテレビジョン南笹野台(神奈川)東日本大震災港区(東京)災害派遣医療チーム阪神・淡路大震災
被災時のテレビ「呼びかけ」 本当に届いているか?

災害時のアナウンサーの呼びかけはどうあるべきか?日本テレビ・矢島アナウンサーが過去から学ぼうと問題提起した。アナウンサーが視聴者に向けて避難の呼びかけ等をする際に事前に用意された予定原稿を読むことがある。例えば「津波警報です。1m~3mの津波が襲来します」。確かに津波警報は1mを超え3m以下の高さの波が予想される時に発表されるが、気象庁が実際に数値で発表するのは3m。テレビ画面にも津波警報・高さの予想は3mと発表されている。一番低い値を言うことによって到達する津波が1mだという誤解を与えてしまう。続いて「けがをしないよう家の中でも靴を履きましょう」。震度7では家さえも倒れてしまいがちな危険な状態になる。1995年1月に発生した阪神・淡路大震災。当時、東京で勤務していた元NHKアナウンサーの住田功一さんは帰省していた神戸で大地震に遭遇。「家が潰れてマンションが崩れて遠くで火の手があがってる。この状況を何とか伝えようとするも中継者にたどり着くのも大変。東京と被災地の温度差も現場では嫌というほど感じた。中継が始まると東京から阪神高速道路が映っているので交通情報も交えて伝えてほしいと要求された。ところが現場は交通規制が行われて3時間も車が動いてない。私はその現場しか知らなくて後ろの状況は分からない。東京の平時の感覚で言ってくる…そういうギャップを感じた。いつもの感覚で「明るいニュース」「一歩前進のニュース」と伝えることが本当に被災地のためになっているのかなと被災地にいて痛感した」と話した。2016年4月に発生した熊本地震。震度7の大きな揺れが2度も起きた。当時、熊本県民テレビのアナウンサーだった三宅宣行さん。実は18歳の時に阪神・淡路大震災も経験。「当時の感覚としては阪神・淡路大震災よりも熊本地震の本震の方が怖かった。緊急地震速報が発表されて揺れがくるのではなく揺れて緊急地震速報が出た。そういったことが熊本地震では特徴的だった。大きな地震が起きることに対しての想定原稿というのは自分たちアナウンサーとして頭の整理をしたり「こういう表現があるな」とか参考になるかもしれないがその時に発生した状況とか日時・季節等によって呼びかける内容が変わってくるのでは」と話した。

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テレビの「呼びかけ」被災経験のアナウンサーに学ぶ

アナウンサーの呼びかけはどういったものが有効か?と質問。住田さんは「東日本大震災の時、発生から1時間くらい経って津波が名取川を遡るというのをNHKのヘリコプターが生中継していた。あの時一番事態を飲み込めたのは記者が津波が街を襲い「あーっ…」と心の底から言った。力強い的確なコメントは非常に大切でこれを省くわけにいかないけれども思わず出た「あーっ…」という言葉。これまで色々取材してきた人が心から出した言葉「これはただ事じゃない」と気づいた。その場にぴったりの「声」が一番事態を多くの人と共有できると思った」と話した。三宅さんは「阪神・淡路大震災の時はスマホもなくて10円玉100円玉を握りしめて公衆電話に並んだことも経験している。今の通信手段を使った情報のやり取りをどうするのかとか過去の経験を踏まえながらも現代社会に合うようなアップデートが一人一人の備えとして必要なんじゃないかと改めて感じている」と話した。

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名取川東日本大震災阪神・淡路大震災
「未来につなぐ」”本気”の取り組み

TBSでは特別ホームルームとしてTBSのある港区の学校で防災授業を行っていて、今回はその授業形式で民放5局のある港区の防災知識について紹介していく。ハザードマップを確認し、港区の湾岸地区以外も液状化現象などの被害が出る可能性があることを伝え、普段からハザードマップを確認して避難経路を確認しておくなど防災意識を高めておく事が重要だと訴えた。NHKでは災害時を想定したアナウンサーの体験型訓練の動画を配信していて、 災害を自分事として考えるきっかけや災害時のアナウンサーの伝え方の改善に役立てている。またNHKでは今年度50の学校を対象に防災教室を行う予定で、災害を想定したシチュエーションでどのような呼びかけをするべきかを一緒に考えている。

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NHK ニュース・防災TBSテレビお台場(東京)フジテレビジョン日本放送協会横浜国立大学港区公式ホームページ港区(東京)
(エンディング)
エンディングトーク

今日の番組を振り返って三宅さんは「アナウンサーの防災意識などがずっと広がっていくことを期待したい」と話し、住田さんは「想定外の自体のときにアナウンサーはマニュアルではなく視聴者・聴取者・市民の皆と一緒に生きていくために考えるという気持ちが大切」と話した。その他番組に出演したアナウンサーらが今日の感想などを述べて終了した。

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