- 出演者
- 福澤朗 今田耕司 片渕茜 斉藤ジュン 斉藤レイ
オープニング映像が流れた。
今田さんは「前回の収録で(出てきた)お皿、『今田さんどう思いますか?』って出るじゃないですか。『間違いなく本物ですね』って最終結果出す前に言ったんですよ。目の前の彼女がグーサイン出すんですよ。『今田さん、さすがです!』のグーじゃないですか。結果、大偽物でしたよ。何がグーやねん」などと言った。
本日のゲストは双子で元力士、異色の経歴を持つプロレスラー・斉藤ブラザーズ。ともに身長190センチ・体重100キロを超えるヘビー級の体格を活かし、全日本プロレスで悪役レスラーとして活躍中。1986年、宮城県角田市でアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた。高校生の時に父の故郷・アメリカに移住。2人とも運動神経バツグンでアメリカンフットボールに夢中になった。大学卒業後、日本に帰国すると突如大相撲・出羽海部屋に入門。藤の海順・藤の花礼の四股名で8年間力士生活を送ったが、最高位は2人とも幕下以下。2017年に無念の引退となった。その後、兄・ジュンさんがアメリカでトラックドライバーをしていたところ、弟のレイさんから「一緒にプロレスをやろう」との誘いが。何度も断ったが、それでもしぶとく説得されるうちに「相撲は不完全燃焼だったからいっちょやってやろう!」と闘志が沸き起こり、プロレス挑戦を決意した。そして迎えた2020年12月、全日本プロレスの公開入門テストに揃って合格。その半年後、異例のスピードでリングデビューを果たした。双子ならではの息のあったコンビプレーで人気急上昇中。プライベートでは意外な一面も。兄・ジュンさんは大の甘党で中でもあんこが大好物。一方、弟・レイさんはYouTubeでかわいい犬の動画を見るのが大好きだという。大ブレイク間違い無しの双子レスラー。
斉藤ブラザーズの依頼品は「お福人形 2体」。母親が着物メインの骨董の店を営んでおり、店の名前が「お福」だったそう。そこからお福の焼き物や人形を集めており、その中から譲り受けた2体。2人は色のついたお福の方が高いと見込んでいる。本人評価額は30万円と20万円の合計50万、結果は合計で60,000円だった。立っている方が5万円で、大正時代に有田で作られた色絵人形。座っている方は京都の伏見人形で、幕末~明治にかけて作られたものと見られる。古くないのに表面を汚して時代があるように見せかけている。背中に書かれた「天臼女命」は神話に出てくる神様とお福さんを同一視していたことが分かる。
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続いては大阪府・豊中市から。早速お伺いするとギターの練習の真っ最中だった。次なる依頼人は春名康宏さん(68)。弾いているのは「フラメンコギター」で春名さんが作ったという。フラメンコギターとの出会いは18歳のとき。たまたまラジオで聞いた世界的ギタリスト、パコ・デ・ルシアの演奏に衝撃を受けすぐさま教室に通った。就職してからはギターそのものに興味がわき年に2回はスペインの工房をめぐっていたがそれだけでは飽き足らず43歳のときに思い切って会社を辞めてスペインでフラメンコギター製作の修行をすることに決めた。しかしいざスペインへ向かうと、師匠となるはずだった方は妻を亡くした悲しみから工房を閉めており急遽別の方に教わるも1年後やむなく帰国。その後日本で6年修行し、50歳のとき晴れて自分の工房を持つことに。必死に努力したものの能力の限界を感じ60歳で引退した。実は春名さん、30代のころからギターの収集にも力を入れており、フラメンコギターとクラシックギターで合わせて100本以上買ったという。今回のお宝はスペインの名工が作った究極の逸品。。それは三十数年前、東京の楽器店で一目惚れし800万円で買ったもの。
依頼品はサントス・エルナンデス作のクラシックギター。クラシックギターは弦を弾いて鳴らす撥弦楽器の一種。アコースティックギターとよく似ているがその違いは弦の素材。鉄弦を用いるアコースティックギターに対しクラシックギターは古くは牛や羊などの腸を撚り合わせて作ったガット弦を用い、現在はナイロン弦を用いる。ナイロン弦の張りはとてもゆるいためピッグは使わず爪を整えて演奏する。1つの和音を同時に弾くのはもちろん、親指で低音弦を伴奏しつつ残りの指で高音のメロディを奏でるなど旋律・和音・ベースをひとりで演奏することができる極めて自由度の高い楽器。その原型は15世紀のルネサンス期、スペインで生まれたとされるがこぶりな作りで小さな音しか出せなかったため酒場の唄場の伴奏に用いる楽器と認識されるにすぎなかった。しかし19世紀後半、モダンギターの父と言われるギター製作者、アントニオ・デ・トーレスが改良を重ねボディを大型化。繊細で甘美な音色と豊かな音量を出すことに成功した。そして20世紀初頭、不世出の天才ギタリストと歌われたアンドレス・セゴビアがギター1本でバッハやショパンなどのクラシック音楽を奏で、ピアノやバイオリンと方を並べるコンサート楽器としての地位を確立。ギターは世界的に広まり、ギター製作者にも大きな注目が集まるようになった。その1人、サントス・エルナンデスはスペインを代表する名工だ。1874年、マドリードの生まれ。ギター製作の巨匠、マヌエル・ラミレスの工房で学んだ。その腕前は師を凌ぐほどでセゴビアが愛用したラミレス作のギターは実はサントスが手掛けたとの逸話が残されている。47歳で工房を開いたが弟子を持たずすべて1人で制作したため残したギターは極めて少ない。特徴は重量感に富む低音と澄み切った高音が両立した類まれなる和音の美しさだ。「その優美なボディのすべての線や特徴が私の心をしっかりと捉えた。私がギターを弾き始めたとき、私の全身は言い表しようのない幸福感に包まれた。私はギター以外のすべてを忘れた」。改めて依頼品はサントス・エルナンデスのクラシックギターだ。内部に貼られたラベルによると1941年の作。ボディやネックに割れやヒビはなく、状態はいいようだ。
800万円で買ったクラシックギター。本人評価額800万円。鑑定額1000万円。このギターを以前使用したのはクラシックギタリストの福田進一さん。
創業55年の焼き鳥店の2代目の亀山恵美さんが持ち込んだ「アンモナイトの化石」を鑑定。55年前に叔父から開店祝いにもらい、ずっとカウンターに置きっぱなしだったという。本人評価額は、店の名前の「鳥久」にちなみ、9万円。結果は、30万円だった。今後、亀山さんはちゃんとケースに入れて保管するという。
遺跡が大好きな佐藤秀義さんは、実家の青森県の遺跡で見つけた青竜刀形の石器を、郷土資料館に寄贈した。20年後、娘とともに資料館に訪れると、ちゃんと保管されていたという。今日佐藤さんが持ち込んだのは、実家の神棚に祀られていた石。父に尋ねると、空から降ってきた隕石だという。佐藤さんは100万円と評価しているが、実際の評価額は隕石ではなくただの玄武岩だったため、500円だった。
日本画家の木村武山の孫だという今年4月に登場した木村さん。4月に出した古九谷の大皿は1万円と残念な結果に。今回は自分のコレクションでリベンジに挑む。今回のお宝は趣味であつめた化石の中から、オレオドンの化石。35年前にアメリカ・デンバーのオークション会場で20万円くらいで購入したという。本人評価額は20万円。鑑定結果はCMのあと。
鉱物収集歴70年の寺島さんは、中学1年生のときに石好きの先生に連れられ鉱物採集へいき、そこで手に入れた柘榴石の美しさに魅了された。寺島さんのお宝はフランクリン鉱山の鉱石7点。フランクリン鉱山はアメリカ・ニュージャージー州に存在した亜鉛鉱山で約360種もの鉱物が採掘されていた。紫外線を当てると発光する特徴があり、全部で13万円で買い取ったという。本人評価額は30万円。鑑定結果は60万円だった。発光の色で鉱物が異なっており、エスペライトという鉱物のものが一番高額となるという。
次の依頼人は兵庫県高砂市から小川龍平さん(59)。2019年5月にも出演。こだわりのある方で高級車を2台所有。そのうちの1台フェラーリには電飾を飾り付けていた。さらに豪華な西洋アンティークをいくつも収集し、極めつけはお酒好きがこうじて、自分専用のバーカウンターまで作っていた。お宝はリサイクルショップで見つけた江戸切子の三段重。購入金額は20万円だったが、鑑定額は200万円だった。今回のお宝は番組出演後に買い集めた江戸時代のガラスのコレクション。
依頼品は「びいどろ」10点。それぞれ平均20万円で購入したという。「びいどろ」とは江戸時代の日本製ガラスの呼び名で、ポルトガル語でガラスを意味する「vidro」が語源。1543年種子島に漂着したポルトガル人による鉄砲伝来とともにガラスの器がもたらされたが、本格的に日本でガラス製品が作られはじめたのは17世紀中頃。「びいどろ」の容量はヨーロッパ製のガラスと異なり、ヨーロッパ製にはソーダ石灰が用いられてたが、「びいどろ」には鉛が使われた。職人たちは複雑な型を精巧に作り上げ、様々な造形を生み出している。また、「びいどろ」には多彩な色があるが、生地に金属の酸化物を混ぜることによって起こる化学反応によるもの。さらに、青・緑・赤・紫などの色ガラスを混ぜ合わせた生地を使って整形する練り上げではガラスとは思われない独特な色彩を生み出す。装飾の技法も様々。鏨や柘榴石でガラスの表面をひっかくようにして模様を描くぎやまん彫り。蒔絵は漆で模様を書き、乾かないうちに金粉をまく装飾法。「びいどろ」の技術は長崎・大阪・京都・江戸へと伝わり、そのどこか異国を思わせる造形は人々を魅了し、大流行した。職人たちの腕もあがり、キセルから虫の音を楽しむための虫籠の格子、手拭掛まで「びいどろ」で作ってみせた。しかし、そのほとんどが薄手で壊れやすかったため、明治に入りヨーロッパから頑丈なガラスが輸入されると「びいどろ」は次第に姿を消していった。改めて依頼品を紹介。ぎやまん彫りや、蒔絵、型吹き、練上手など様々な技法が使われている。注目すべきはラッパ状の形をした「びいどろ」。寛政12年刊行の「長崎聞見録」によると、これは鶴朝顔の盃と呼ばれる、宴会の余興に使われるもので、酒をつがれると飲み干すまで床に置くことができない可盃の一つのようだ。果たして鑑定やいかに。
江戸時代に作られたびいどろ10点を鑑定。本人評価額は200万円。鑑定額は410万円。練上手、弦朝顔、ぎやまん彫りなどマニアが欲しがる必須アイテムがあるという。総額410万円。
お宝鑑定依頼 大募集!詳しくは番組HPまで。