- 出演者
- 池谷亨 林修 角谷暁子 鈴木浩介 ギャル曽根 阿部なつき
ゴールデンウィーク真っ只中。千葉・銚子を走る銚子電気鉄道。ローカル鉄道ならではの良さがある。休日は席が半分埋まる程度だが平日はガラガラで上り・下り1時間1本運行で平日の利用客は約800人程度。銚子電気鉄道は社員とスタッフ合計64人。鉄道の売上は年間1億円だが運航コストは年間2億円。年間1億円ほどの赤字だという。実は銚子電気鉄道だけでなく全国のローカル鉄道96社のうち8割が赤字経営。副業が絶好調で会社全体では黒字。
オープニング映像。
銚子電気鉄道は約1億円赤字を副業で埋めている。副業の収入は鉄道収入の約5倍の約5億3000万円。秘密は近くの工場にある。そこには全長約40mの大きな工場が。作られていたのはぬれ煎餅。鉄道事業の売上が約1億円に対し、ぬれ煎餅の売上が約4億9000万円。駅の売店などにぬれ煎餅。観光客にも大人気。銚子電気鉄道の赤字は1970年頃から、副業で乗り越えてきた。最初の副業は「およげ!たいやきくん」にあやかり、たい焼きを始め売上は年間約2000万円。1995年頃から全国各地で話題となったぬれ煎餅。当時、醤油産地・銚子でも販売店が増加し銚子電気鉄道もブームに乗り始めた。実は銚子電気鉄道を危機から救うことになる。危機その1は1998年、建設会社の子会社として運営していたが親会社が倒産。バブル崩壊とともに親会社が倒産するも、煎餅屋さんをやっている鉄道会社と話題になりぬれ煎餅が売れ廃線は免れた。危機その2は2006年、再び意外な危機が。当時の社長が会社の金を横領し逮捕された。横領された約2億円の借金ものしかかった。鉄道一本ならここで終わるしかなかったが、銚子電気鉄道を続けたい一心で「電車運行維持のためぬれ煎餅を買ってください。電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」とHPで訴えた。心を打たれた1万人以上から注文が殺到した。危機その3は2020年の新型コロナウイルスの拡大。1日の運賃収入は20万~30万円ほどだったが利用客が激減しコロナ禍は4480円まで落ち込んだ。そこで直接ぬれ煎餅を売れないならとオンラインショップを強化し、打ち上げは前年比の10倍になった。廃線の危機をぬれ煎餅で乗り越えた銚子電気鉄道。今や副業収入は5億円以上となった。この日、社長は銚子を飛び出しロマンスカーミュージアムの軒先でぬれ煎餅を中心とした商品販売を行った。鉄道会社同士協力試合別の鉄道の駅やイベントでぬれ煎餅を販売できるよう販路拡大を図っていた。さらにぬれ煎餅を次ぐヒット商品がある。ぬれ煎餅の次に人気なのはまずい棒。経営状態がまずい自虐ネタからで味は美味しい。菓子類の売上は会社全体の8割以上となりスタッフも鉄道事業が25人、食品事業が35人。2020年に国土交通省の有識者が基準を決めた廃線の基準は1kmあたり1日の平均利用者数が1000人未満のローカル鉄道。
スマホが普及したのは2007年頃。普及の影響は色んなところに出た。減ったものはカメラ・音楽プレイヤー・PC。
続いてはオムロン。オムロンといえばヘルスケア商品。家庭用血圧計の世界シェアはNo.1。体温計も国内シェアトップ。2023年の売上高は8188億円。本業以外で稼いでいるものとは。本社を訪ねた。オムロンのヘルスケア事業は売上の中で占める割合は18%。他に48%を占める事業がある。それが制御機器。工場内で働く機会などを正確にコントロールする機械。60年以上前から制御機器を開発していて、総売上は約4000億円。オムロンは制御機器の開発・製造に力を入れている。オムロンといえばオートメーション。その技術でこれまで社会に必要な様々なものを開発してきた。
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駅構内にあるオムロンの技術とは。世界初の自動改札機がオムロン。1967年に阪急北千里駅に設置された。今でも国内シェアの半分はオムロン製で東京メトロなどで使用されている。また券売機を開発したのもオムロン。今でも多くの駅に設置されている。さらに1963年頃、京都の大丸百貨店でオムロンが開発したのが自動食券販売機。お金を認識する技術を応用したキャッシュディスペンサー。ATMの元になった機械で世界初の磁気カードを利用した現金自動支払い機が稼働した。ヘルスケア商品が有名なオムロンだが実は様々なオートメーションを作る会社でもあった。キャッシュディスペンサーの普及に拍車をかけた1968年の出来事は3億円事件。給料を運ぶ現金輸送機が狙われたことでその後、休業は銀行振込になった。オムロンの新事業は工場から撮ったデータを分析し全世界の工場の生産効率UP・品質UPにつなげる事業を行っている。
音楽を愛する人に人気のオーディオテクニカ。1962年の創業当時から作っていたのはレコード針のカードリッジ。1970年代の全世界シェアは約50%。今では様々なオーディオ機器を作り売上高は632億円。意外なロボットを作っている。1台0万円で世界2位のシェアを誇る。
オーディオテクニカが作るロボットとは寿司ロボット。1980年代、音楽業界に衝撃が。それがCDの登場。音楽がアナログからデジタルに移行し始めた年代。その影響でカートリッジの売上が激減していった。1980年代、多角化経営の決断。1984年に商品化された家庭用しゃり玉成形機。当時の経営陣が社員を説得していた。経営陣が寿司ロボットを本格的に作っていく決断をしたのだ。家庭用から業務用へシフトチェンジ。1980年代後半はお持ち帰り寿司ブーム。1985年に業務用が完成。当時の価格は40万円。すると事業として安定したときには1990年代、オーディオ機器がアナログからデジタルに変わるとともに日本の景気も落ち込んだ。ついに赤字に。しかし順調に利益を生み出す。一番の要因は業務用寿司メーカー。会社の危機を救った寿司メーカー。世界50カ国以上に展開し、バリエーションも豊富に。
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オーディオテクニカの寿司ロボットは世界50カ国以上に展開し、バリエーションも豊富に。おにぎりロボットや巻き寿司ロボット。時代とともに寿司ロボットにも抵抗が亡くなった。寿司ロボットの事業は会社の5%を占めるまでになっている。
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