- 出演者
- 渕岡友美 檜山靖洋 打越裕樹 首藤奈知子 三條雅幸 今井翔馬 神子田章博 是永千恵
オープニングの挨拶。
アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は金融政策を決める会合を開き、29日、利下げを見送り、政策金利を据え置くことを決定したと発表した。FRBが政策金利を据え置くのは去年7月以来、4会合ぶりとなる。FRBは声明で「経済活動は底堅いペースで拡大し、失業率もこの数か月間低い水準だ」としたうえで「インフレ率についてはいくぶん高い状況が続いている」と指摘した。声明では、これまで記されていたインフレについての「2%の物価目標に向かって進展している」との文言が削除され、インフレが再加速することへの警戒感を示した形となった。そしてFRBは利下げを見送り、全会一致で政策金利を据え置くことを決定した。据え置きは去年7月以来、4会合ぶりで政策金利は4.25%から4.5%の幅のままとなる。また、トランプ大統領が掲げる関税の引き上げや減税などが物価を上昇させる可能性についてパウエル議長のコメント。金融政策を巡ってはトランプ大統領から「原油価格が下がればただちに金利の引き下げを要求する」との発言も。独立性が重んじられるFRBに対する政治介入とも受け取られた。これに対しパウエル議長は会合後の記者会見で「大統領の発言に対していかなる反応もコメントもするつもりはない」とした。専門家はトランプ大統領の影響で利下げのペースが速まる可能性について「可能性は低い」と指摘している。
ワシントン支局の小田島記者に聞いていく。会合の前にはトランプ大統領から利下げを要求する発言があったが、パウエル議長は最小限のコメントにとどめたということだろうか。パウエル議長はトランプ大統領に関連する質問には慎重な答えに徹した。政府効率化省のトップでもある実業家のイーロンマスク氏が「FRBの職員数が多すぎる」と主張していることについても「慎重に予算管理をしている、それ以上のコメントはない」と述べるにとどめた。選挙で選ばれた政治家は利下げなど国民受けのいい金融政策を好む傾向があり、実際アメリカでも過去に大統領がFRBに圧力をかけた事例がいくつもある。パウエル議長としてはインフレとの闘いが難しい局面を迎えている中でトランプ大統領との間で波風を立てて独立性が脅かされ、本来取るべき政策が取れなくなる事態は避けたいとの強い思いがあったと感じる。トランプ大統領は関税の引き上げなどを掲げているが、こうしたことは今後、アメリカ経済にどのような影響を及ぼすのだろうか。これはFRBにとっても最大の心配事だと思う。実際、前回12月の会合の議事録ではトランプ政権の発足を念頭に通商政策などが変更されることでインフレの上振れリスクが高まっていると、ほぼすべての参加者が判断していたことが分かっている。関税の引き上げには輸入物価の上昇を通じてインフレを加速させるリスクをはらんでいる。こうなるとFRBとしては金利を高い水準で維持せざるをえなくなり、低金利マンといわれるトランプ大統領の主張とも合わなくなる。まずはどのような政策が打ち出されるのか、FRBとしては待ちの姿勢が続きそう。
渋谷からの中継で全国の気象情報を伝えた。
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一般会計の総額が過去最大の115兆円余りとなる新年度予算案はあす衆議院予算委員会で実質的に審議入りする。少数与党となる中、自民、公明両党は野党の協力も得て、年度内の成立を図る方針なのに対し、立憲民主党などは物価高への対応をはじめ問題点を指摘し予算案の修正を求めていく構え。新年度予算案を巡って与野党はきょう衆議院予算委員会で趣旨説明を行ったうえで、あすから3日間、石破総理大臣とすべての閣僚が出席して基本的質疑を行うことで合意した。旧安倍派の会計責任者の参考人招致を巡る与野党の対立の影響で実質的な審議入りは与党側の当初の想定より1日遅れることになった。少数与党の自民、公明両党は、予算案には賃金や所得の増加に必要な施策などが盛り込まれているとして着実に審議を進め野党の協力も得て年度内の成立を図る方針。このため高校の授業料無償化を求める日本維新の会や年収103万円の壁の見直しを主張する国民民主党と予算案の修正も排除せずに政策協議を行うことにしている。これに対し野党側は立憲民主党が「3年連続で110兆円を超える予算案となったことから、むだづかいがないか、作業部会で精査を進めていて給食費の無償化などに財源を振り向けるよう」求める方針。また、ほかの野党も物価高への対応や教育支援が不十分だなどと問題点を指摘していて、修正を求めていく構え。一方、きょうの委員会では旧安倍派の会計責任者の参考人招致について採決が行われる。自民党は反対する方針だが、委員会では野党側が多数を占めていることから賛成多数で招致が決まる見込み。ただ、出席するかどうかは任意とされていて、会計責任者は「裁判で証言した以上のことはない」などと説明し、招致には応じられないという意向を示しているということだ。
各地で災害が頻発する中、政府はきょう防災庁の設置に向けて有識者会議の初会合を開く。事前防災の強化や避難所の環境改善などについて議論を進め、防災庁の具体的な役割や権限を固めたい考え。政府は災害対策を強化するため再来年度令和8年度中に専任の大臣を置く防災庁を設置する方針で、きょう、有識者会議の初会合を開き、検討を本格化させる。会議では地震防災が専門の名古屋大学の福和伸夫名誉教授をはじめ、研究者やボランティア団体の代表ら20人が事前防災の強化や避難所の環境改善、それに防災分野へのデジタル技術の活用などについて議論を進めることにしている。そして、夏をメドに施策の方向性を取りまとめ政府はこれをもとに防災庁の具体的な役割や権限を固めたい考え。
政治部、岩澤千太朗記者に聞く。この防災対策強化の背景には何があるのだろうか。石破総理の危機感が最大の理由だと思う。今月中旬には日向灘を震源とする地震が発生したが、南海トラフ地震や首都直下地震について「あるかないかではなくいつあるかという段階だとして備えを急ぐ方針を示している。また被災した人たちが体育館の冷たい床で雑魚寝するような現状はイタリアや台湾などに後れを取っていると常々指摘してきた。またあすから実質的な審議が始まる新年度予算案では防災関連の経費を今年度の倍に増やしたことも石破総理が強くこだわった点。政府としては防災庁の設置に先立って予算案成立後、速やかに避難所の環境の改善などに取り組みたい考え。設置に向けては今後のスケジュールはどのようになっているのだろうか。政府は2年後、2027年の3月末までの防災庁設置を目指している。有識者会議はことしの夏をメドに施策の方向性を取りまとめる予定政府としては防災庁の具体的な役割や権限などを盛り込んだ法案を来年の通常国会に提出することを想定している。ただ、自民党内にも「防災庁の具体的なイメージが湧かない」「関係省庁の予算の増額で対応できるのではないか」といった声がある。防災は国民生活に大きく関わること政府にはその必要性や担う機能など分かりやすい説明が求められると思う。
アメリカ国務省は、国務省と傘下のUSAID=アメリカ国際開発庁が行う海外援助について、トランプ政権の方針に沿うものであるかを確認するため食料支援など一部を除き、一時的に停止して見直しを行っていると明らかにした。ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナでは、一部の活動が休止に追い込まれたと訴える支援団体も出ている。
特別行政相談は総務省が主体となり自治体などや行政相談員と連携し実施する。能登半島地震では先月までに約5300件寄せられた。中野区では総務省と協定を結び地域防災計画に特別行政相談の規定を盛り込むことになった。
むつ市にある施設は柏崎刈羽原発から使用済み核燃料69体を受け入れた。従来の計画では2026年度までに東京電力から552体の核燃料を受け入れる。日本原電の原発で出た核燃料も2027年度から受け入れを始める。
テスラの去年10〜12月の決算は、売り上げ257億700万ドル(前年同期比2.1%増)、営業利益は15億8300万ドル(前年同期比23.3%減)。)の増収減益。マイクロソフトとメタは増収増益。
今年4月に開幕する大阪関西万博の期間中、次世代のエネルギーとして普及が期待される水素を燃料にした水素燃料電池船「まほろば」が、大阪中心部と会場の間で運航されることになった。「まほろば」は全長33m、最大150人、速さ10ノット、時速約20キロ。岩谷産業水素本部・佐野雄一部長はのコメント。
日銀の11年前の金融政策決定会合の議事録が公開された。この会合では、市場に供給するお金の寮を年間10兆円から20兆円に増やし、年間80兆円とする追加緩和を決めた。議事録によると会合では、消費増税後の反動減や原油価格の下落など物価が下がるリスクが指摘されていたが、黒田前総裁など5人の委員が「適切に対応しなければ日銀の政策への信頼性が大きく低下する」などとして「追加の金融緩和に打って出るべきだ」と主張した。これに対して木内審議委員が「追加の緩和は債券市場の機能低下などの副作用が大きい」と指摘して強く反対したほか、佐藤審議委員も反対意見を主張した上で「賛成票を投じた審議委員として名前は残したくない」と述べ、追加の金融緩和は賛成5、反対4の採決で決まった。当時指摘された副作用は10年経った現在の植田総裁でも大きな課題となっている。
加藤財務相は新たに就任したアメリカ・ベッセント財務長官とオンラインで初めて会談を行った。会談は約20分で、為替市場の動向、地政学上の課題などで緊密に連携していくことを確認した。
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3年半ぶりの新横綱として第74代横綱・豊昇龍が誕生した。豊昇龍は「気魄一閃の精神で精進しますと」口上を述べた。モンゴル出身の25歳。高い身体能力から生み出す多彩な技と激しい闘争心を持ち味に、順調に番付を上げた。初土俵から所要42場所での横綱昇進は、年6場所制が定着した昭和33年以降では6番目の早さとなった。
公道レースの最高峰 世界ラリー選手権が開幕。開幕戦はモナコとフランスが部隊。ステージの名物は発煙筒と花火。最高速度200キロで様々な路面状況に対応する。日本からは勝田貴元が参戦。
為替と株の値動きを伝えた。