デザイナーの篠原ともえさんと草加の革職人が共同で手掛けた、革で作られた着物。革の模様を山に見立てて、グラデーションを描いている。世界的な広告賞「ニューヨークADC賞」の中で2部門受賞するなど、高い評価を受けた。今年度「日本皮革四大産地」に選ばれた埼玉県草加市。時代の変化に合わせた製品開発など、これまであまりなかった革の活用が評価された。その一つが、野球のピッチャーグラブ。メーカーがアマチュア選手150人に検証を行ったところ、約7割の選手の球速が上がったという。沼田聰さんが、グラブに使われた革の生産を行っている。革の加工の中で重要になるのが、耐熱性や柔軟性を高める「なめし」の作業。この工程に、沼田さんの会社では名産の草加せんべいからヒントを得た「米ぬか油」を使っている。米ぬか油でなめした革には、ずっしりとした重さとコシ感(弾力)という特徴がある。グラブにはこの革の重みを生かした。グラブの重心の位置を親指側に置くことで、球を投げるときに肩の開きを抑え、遠心力が使いやすくなる。そして米ぬか油でなめした弾力のある硬い革を握ることで、腕を強く引き込むことができ、振る腕にも力が伝わりやすくなる。こうしたことが相まって、球速アップにつながったのではないかと考えられている。
さらに、若い世代のアイデアを取り入れることで、今までにない革製品が生まれている。革職人と共に開発を行うのは、地元の大学生たち。発想のポイントは「自分たちが心からほしいと思えるもの」。化粧品などを入れる多目的ケースは、幅広い世代に使ってほしいと作った。学生たちの活動は、革職人たちにも強い刺激を与えている。学生たちが作った革製品はネット販売されているほか、ふるさと納税の返礼品にも活用されている。
さらに、若い世代のアイデアを取り入れることで、今までにない革製品が生まれている。革職人と共に開発を行うのは、地元の大学生たち。発想のポイントは「自分たちが心からほしいと思えるもの」。化粧品などを入れる多目的ケースは、幅広い世代に使ってほしいと作った。学生たちの活動は、革職人たちにも強い刺激を与えている。学生たちが作った革製品はネット販売されているほか、ふるさと納税の返礼品にも活用されている。
住所: 埼玉県草加市学園町1-1
URL: http://www.dokkyo.ac.jp/
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