TICADは1993年から日本政府が主導して開いてきた国際会議で日本との経済協力・開発援助などについて広く議論する。基調演説で石破首相が打ち出したのは「インド洋・アフリカ経済圏イニシアティブ」の立ち上げ。インド~中東~アフリカの一帯を新たな経済圏と位置づける構想。そして今後3年間にAI分野で3万人を育成する方針を表明した。今アフリカの若い人材を日本に派遣する動きも始まっている。日本語学習者が多いマダガスカルは若い世代の就職難に直面している。北海道の農場では3人が働いている。マダガスカルにとっては若者の雇用・人材育成、日本にとっては農業分野での人手不足解消につながるとしてウィン・ウィンの関係になると期待されている。TICADの期間中、石破首相は30か国以上の首脳らと個別会談予定で関係強化を図りたい考え。