ワールドビジネスサテライト WBS X
廃食用油の争奪戦が始まっているという。日本の廃食用油の回収は年間約36万トンで、海外輸出と国内で飼料用に使われることが多く、SAFの製造に回せる余裕にない。この争奪戦を乗り越えようと、国内で異業種連携が進んでいる。原料の調達から大量製造、供給までを国内で安定させる。日揮は廃食用油の回収先の開拓する役目を担っている。これまで大手外食チェーンから回収していたが、別のアプローチを進めている。Fry to Fly Projectは2023年に開始した取り組みで、170以上の企業・団体が賛同している。10万トンあるという家庭の廃食用油を調達するために、協力企業の業種を開拓している。全国で82万店舗ほどある外食店の8割以上が小規模店舗。海外勢では目が届かない店舗を囲い込み、油の調達先にしたい考え。