さわやか自然百景 新春特集 日本列島 命きらめく森
続いて訪れたのは奄美大島。山が海岸線ぎりぎりまで迫っており、島の約85%が森や原野である。森には希少な生き物が暮らしている。2021年には世界自然遺産に登録された。案内してくれるのは浜田さん。奄美大島の森は手つかずの原生林に限りなく近い森だという。自生するのは常緑広葉樹。クワズイモの葉は最大で60センチにもある。シマオオタニワタリは着生植物。
豊かな森にはここでしか見ることのできない希少な生き物が暮らしている。アカヒゲは奄美大島と周辺の島で繁殖する固有種で絶滅が心配されている。この時期、木の実を目当てに森にたくさんの鳥がやってくる。ルリカケスは椎の実が大好物。オーストンオオアカゲラは奄美大島の固有種で国の天然記念物。
奄美大島では1000種以上の固有種が確認されている。奄美大島を象徴する生き物といえば、アマミノクロウサギ。夜の森でアマミノクロウサギを撮影することに成功した。
翌日、アマミノクロウサギが暮らす森の中へ。巣穴は雨が入らないように急斜面にあった。夜、アマミノクロウサギは巣穴から離れた急斜面にある子育て用の巣穴に行き、子どもにお乳を与えていた。