- 出演者
- 桑子真帆 権藤恭之 浦田克美
オープニング映像。
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- 博報堂
名古屋市が6年前に設置した全国でも珍しい高齢者の 排せつ専門のコールセンター。看護師などが無料で相談を受け付けている。相談件数は年々増加。去年は約1500件と過去最多に。県外から電話が来ることも。サービス付き高齢者向け住宅で生活する女性は、2年前からおむつをはくことに抵抗感を示している。スタッフが部屋を訪ねると、布団の中から顔を出そうとしない。排せつが上手くいかなかったのだ。スタッフの前で一度はいたおむつを後で脱ぎ捨てていたためズボンが濡れてしまっていた。トイレに間に合わないことが多くなってきたが、おむつを受け入れられない女性。女性はかつて「そんなん病人がはくもんや」などという言葉をスタッフにぶつけていたという。
老年心理学が専門の権藤恭之さん、排泄ケアの専門資格を持つ看護師の浦田克美さんをスタジオに迎えた。老いを受け入れられない理由について権藤さんは「今まで子どもを支える存在の大人だったのが、逆に支えられる存在になることで、明日死んでしまうよって言われるのと同じくらい大きなショックになっている」などと解説した。
全国に1000店舗展開する訪問介護事業所。行われていたのはスタッフがノウハウを共有する研修。大切にしているのは声かけのちょっとした工夫。排せつのマイナスイメージを和らげる言葉選びを意識している。
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当事者の生活スタイルに目を向けてケアに繋げている人もいる。排せつ用具の相談所で20年以上にわたりアドバイスをしてきた女性は、その人の性格や職業、寝具の種類など、一見排せつとは関係なさそうな情報にも耳を傾ける。生活ぶりに目を向け、 あらゆる選択肢を割り出し、本人が納得できる方法を探るのだ。女性は全国をまわって研修や講演を行ってきた。人に言いづらいからこそ不安や誤解も多い排せつの悩み。そこに向き合うことの大切さを訴えている。
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抵抗感を和らげるためのヒントは「ポジティブワードに変換」「自分らしい選択肢を探る」「道具を知って活用する」。権藤さんが行った調査では身体機能が低くても幸福感が高い人は23%いるという結果になっているという。
ホテルで働く男性は60代になっておむつを使うように。誰にも言えず、使った後の処理に一人悩んでいたという。ふとしたきっかけで同僚に打ち明けると、ホテルの男性トイレ全てでおむつが捨てられるようになった。
