- 出演者
- 伊藤良司 西川典孝 林田理沙 久保井朝美 ホルコムジャック和馬 豊島実季 荒木さくら
オープニング映像。
秋が深まり冬が近づくこれからの時期、さまざまな海の幸も旬を迎える。ただ、北陸の海にはある異変が。富山湾でベニズワイガニ漁に45年携わる塩谷久雄さん。先月から今シーズンの漁が始まったが、例年と比べて漁獲量は減っているという。ベニズワイガニを目当てに多くの観光客が訪れる観光施設「新湊きっときと市場」にも今、影響が出ている。観光客に人気なのが昼セリ。例年は1日で2000杯ほどのベニズワイガニが競りにかけられていたが、おとといは760杯ほど。富山県内の漁獲量は先月1か月分が23トンと、この時期としては過去最低。競りに参加した飲食店の料理長は「量も少ないし(値段が)高いねと言われる」と話す。さらに富山湾の宝石ともいわれるシロエビも不漁。4月の解禁から先月までの半年間の漁獲量は平年の僅か27%。観光施設にあるレストランではシロエビを使ったメニューが人気だが一部だけに。能登半島地震で漁港や観光施設などが被害を受けたこの地域。かにやえびを楽しみに訪れる観光客を前にもどかしい思いを抱えている。
天然の生けすともいわれる富山湾で今、何が起きているのか。専門家が原因と見ているのが元日の能登半島地震の影響。富山県水産研究所・三箇真弘研究員によれば「海底地滑りが発生した」のだという。ことし6月に水中カメラで撮影された映像では、富山湾の水深800m〜900mほどの海底付近を調査したところ、見つかったのは数十cm〜1m程度の段差が確認できる。この先で海底地滑りが発生した痕跡だと分析している。地震によって海中で斜面の崩落が起きたと見られる場所が4〜5か所確認されている。三箇研究員「海底地滑りでシロエビが沖合に分散した可能性が考えられる。ベニズワイガニは土砂に埋まった可能性などが考えられる」。雌や子どものかにも減っていることから、ベニズワイガニの資源の回復には9年以上かかる見通しだという。こうした不漁の中、地元では毎年開催されている恒例の祭りが実施される。ことしは「しんみなと魚魚マルシェ」と名称を変更しての開催。射水市観光まちづくり課・寺井聡志さん「シロエビやベニズワイガニがとれない可能性が高かったので」。ベニズワイガニやシロエビなどを販売するイベント「朝どれ海鮮マルシェin新湊漁港」を変更。かになどの販売はないが、地元の魚介を使った海鮮鍋などを楽しんでもらおうと考えている。
今月27日に投票が行われる衆議院選挙。関心を持ってもらおうという取り組みが広がっている。投票をするともらえる証明証を利用したサービスがあるという。東京都世田谷区のコーヒー専門店。投票したことを示す証明書などを見せるとお得なサービスを受けられる選挙割。割引分の金額は店側の負担になるが、選挙割の趣旨に賛同する店舗が参加。こうした取り組みを広げようと活動しているのが民間のボランティア団体。もっと多くの人に投票してほしいと考えている大学生や高校生が中心となって運営されている。この日も授業を終えた学生たちがシェアオフィスに集まり店舗と交渉していた。店舗を訪問しての呼びかけも。今回の選挙では全国でおよそ2000店舗が参加する見込みで、割引の情報を集めたホームページが公開されている。
選挙について考えるきっかけになるような情報をAIで提供するサービスも生まれている。ニュースアプリを運営しているベンチャー企業。ビッグデータの分析などを手がけていて、各政党の党首の発言などを学習したAIと会話できるサービスを今週から始めた。その名も「AI党首」。AIが与野党9党首のことし1月以降の会見内容やSNSでの発言を学習。さらに選挙期間中も最新の発言を学習して更新する。利用者はそれぞれのAI党首と会話できる。ただ、AIは事実に基づかなかったり不適切な発言をしたりする可能性が否定できない。そのため会社では実際の政治家の発言や公約を確認した上で、投票先を考える参考にしてほしいとしている。
衆議院選挙に合わせて最高裁判所の裁判官を信任するかどうかを審査する国民審査も行われる。その裁判官が職責にふさわしいのか国民がチェックするため。今回の対象は6人(尾島明氏、宮川美津子氏、今崎幸彦氏、平木正洋氏、石兼公博氏、中村慎氏)。ただ、街では「分からない」「だいたい〇つける」など声も。投票の際の注意点。国民審査の投票用紙に書くことができるのは「×」だけ。「×」を書き込むと信任しなかったことになり、何も書かなければ信任したことになる。「○」など「×」以外のものを書くと投票そのものが無効になる。有効投票の過半数が「×」だった裁判官は罷免されるが、これまで罷免された裁判官は1人もいない。国民審査の情報は各世帯に配られる審査公報のほかNHKの特設サイトでも見られる。審査対象の6人のプロフィールや主な裁判での判断などを掲載している。
今、急増しているという広告ばかりの迷惑サイト。その実態とは。実際にネット上で掲載されていた記事の見出しを紹介。目を引くような刺激的なことばの数々が並んでいる。見出しにつられて実際に開くと、記事の本文の前に広告がある。関連する記事の部分はごく一部で、続きを読もうと次のページに移っても画面のほとんどを広告が占めている。そのつど広告を消さないと記事が読めないようなつくりだったり、そもそも記事自体の情報性がなかったりもする。つまり刺激的な見出しで開かせて広告収入を得るためだけに作られていわば迷惑サイトといえる。迷惑サイトに誘導するX投稿で同様のサイトへ誘導するSNS上の投稿の数は急激に増えている。増加する迷惑サイトに関してユーザーはどう感じているのか。「困る」「イラッとする」「見る気なくす」などの声が街なかでは聞かれた。迷惑サイトが増えている背景には、ネット広告ならではの仕組みがある。ネット広告は配信プラットフォームに掲載を依頼、年齢などのターゲットを指定する。プラットフォームはアクセスなどからユーザーに対して広告を提示する。これは運用型という仕組みで広告効果が高いため、ネット広告のほとんどがこの方法で掲載されている。一方でデメリットもある。それは広告を掲載する先を選べないという点。そのため、迷惑サイトの広告枠にも広告が表示されてしまう。広告が表示、もしくはクリックされるたびに広告主は広告費を支払わなければならない。広告費はプラットフォームを経由して、迷惑サイトの運営者に支払われることになる。では迷惑サイトを作っているのは誰なのか。
広告ばかりの迷惑サイトの実態などを調査している東京都港区の会社。この会社の試算ではこうしたサイトには年間200億円の広告費が流れ込んでいる可能性があるという。広告不正対策ツール開発会社・プロダクト開発責任者・赤石暁さんは「テンプレートがあれば機械的、自動的に作ることができる。生成AIが出てきたことで、コンテンツ自体も自動的に生成することが可能」と解説する。では、サイトを作っているのは一体何者なのか。NHKは、先ほどの会社が広告ばかりだと判定したウェブサイトのうち、比較的新しい700件余りを独自に分析。著名人のゴシップについて過激な見出しや記事を複数掲載し、中には画像などが無断で転載されていると見られるものもある。これらのサイトのデータを解析すると、日本人の女性らしき名前と都内の住所が見つかった。その場所を訪ねると、そこはある事務所。女性についてはかつてここで働いていたものの、サイトのことは知らないと話した。さらに、女性は中国のネット広告会社の日本法人の代表だったことが判明。所在地を特定して訪ねたが反応はなく、何度か接触を試みたが話を聞くことはできなかった。迷惑サイトに自社の広告が経営された企業は危機感を強めている。東京都新宿区の人材サービス会社は、転職や求人などの広告が掲載されていることに気付き、対応に追われている。迷惑サイトへの広告掲載をブロックする対応を取ったが、対応していなければむだになった広告費は月におよそ1000万円に上ると試算している。担当者は広告を出す企業の側も足並みをそろえて対策に乗り出す必要があると考えている。
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- 新宿区(東京)
NHK社会文化部・絹川千晴記者のスタジオ解説。取材を通した中で、解決策に関して「ネット広告の運用型広告は、広告主や配信プラットフォームが、掲載するサイトや枠を管理するのが難しい複雑な仕組みになっている。そうした中、対応を取ろうとする動きも一部では見られるが、大きな流れにはならず、迷惑サイトは後を絶たない状況が、いわば放置されていると思う」とコメント。コンテンツメディアコンソーシアム・長澤秀行事務局長は「迷惑サイトに広告費が流れることで、コストをかけ作ったサイトが弱ってくる。情報収集の不便さや偏りが出てくるおそれも」とコメント。絹川記者「過激な見出しの記事をどんどんクリックすることで、結果的に迷惑サイトの運営者にお金を流していることになる。そのことに十分に自覚的になる必要がある」とした。
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- コンテンツメディアコンソーシアム長澤秀行
短編CGアニメーション作品「Origami」が今週、アカデミー賞を主催する団体が選ぶ学生アカデミー賞が発表され、アニメーション部門で銀賞に選ばれた。受賞したのは金森慧さん、22歳。作品は大学の卒業制作として作られた。過去の受賞者には映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス監督や、「モンスターズ・インク」のピート・ドクター監督などが名を連ね、学生版のオスカーとして知られている。受賞作品のテーマに選んだ折り紙は、金森さんの創作活動の原点。出会ったのは小学1年生のころ。受賞を受けて通っていた大学の恩師、デジタルハリウッド大学・古岩祥幸特任准教授は「率直に誇らしい」と話す。取材している途中突然、帰国後の金森さんが訪ねてきた。語ったのは受賞後の素直な気持ちだった。金森さん「銀賞ってことで、金をとれなかった悔しさは大きい」と金森さんは古岩准教授に対して語った。作品作りに真摯に向き合う中で大切にしていることは「人がやったことがないことをしたい。自分にしかできないことがしたい」だという。アニメーション業界の動向に詳しい専門家、文教大学情報学部・佐野昌己教授は「自分の作品で若い年齢で受賞することは、今までなかった画期的なこと。上の年代にも刺激になる。さらに若者が追随するのではという期待が持てる」と話す。現在、映像作家として活動する金森さん。今後について聞くと「和の伝統文化とCGを融合させたような映像表現をしていく活動もできたらいい。最近「SHOGUN 将軍」のドラマがすごく話題になってましたけど、もし機会があったらシーズン2にかかわりたいと思ったり」と話す。今回受賞した「Origami」は来年、米国で発表されるアカデミー賞の選考の対象となるという。
三菱UFJフィナンシャル・グループとKDDIは、共同で出資してネット証券の「auカブコム証券」とネット銀行の「auじぶん銀行」を経営しているが、関係者によると、今年度中にも三菱UFJ側がネット証券を、KDDI側がネット銀行を完全子会社とする方向で調整していることが分かった。三菱UFJとしては、投資に関心を持つ顧客の取り込みを加速される一方、KDDIとしては携帯電話事業とネット銀行との連携で顧客層を拡大されるなどのねらいがあると見られ、今後の業界での競争に影響を与えそう。
全国の気象情報を伝えた。
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- 稚内(北海道)
ドジャース対メッツによるナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦。大谷翔平は複数安打をマークするも、大量失点が響き、メッツが快勝。対戦成績でドジャースは3勝2敗。
ヤンキース対ガーディアンズによるア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦。8回裏にガーディアンズが同点とするも、9回に勝ち越しに成功したヤンキースが勝利。15年ぶりのワールドシリーズへ王手をかけた。
巨人対DeNAによるCSファイナルステージ第4戦。プロ5年目の井上温大が快投するも、6回に戸柱恭孝が同点ホームラン。7回、岸田行倫のスクイズが成功し、相手のエラーもあり、巨人が勝ち越しに成功して勝利。
フィギュアスケート グランプリシリーズアメリカ大会 ペアショートプログラムで、三浦璃来と木原龍一の”りくりゅう”ペアが首位発進。
女子シングル ショートプログラムでは22歳の渡辺倫果が3回転の連続ジャンプを成功させるなど、3位につけた。