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- 大下容子 久保田直子 菅原知弘 斎藤康貴 林美沙希 林美桜 杉村太蔵 水越祐一
アメリカとロシアの間で行われた停戦に向けての高官協議。トランプ政権は(ブルームバーグ紙の報道)停戦を4月20日の復活祭までに実現したい考えだと伝えられている。ウクライナの首都・キーウの独立者広場には戦没者追悼する多くの旗が風に揺れていた。アメリカとロシアの交渉に締め出された形となっているヨーロッパ諸国では、フランス・マクロン大統領の呼びかけで欧州緊急首脳会議が開かれた。しかしウクライナに戦闘終結後、自国の軍隊を駐留させるかについては足並みが乱れている。イギリスやスウェーデンが軍の派遣の可能性を示す一方で、デンマークやドイツは「議論は時期尚早」として明言を避けた。アメリカは先週、ヨーロッパ各国に文書を送っており、ウクライナに軍を派遣する意思があるか、必要なアメリカの支援はあるかを質問していたという。
拓殖大学客員教授・名越健郎のスタジオ解説。停戦後を展望か。動き出すプーチン政権。深掘りポイント1・米露高官がサウジアラビアで協議。停戦の実現は?。深掘りポイント2・国民の不満をそらすことが狙い?「週休3日」「年金水準維持」。ポイント1・米露高官協議について。サウジアラビアでの協議は4時間半にも及んだ。アメリカからはウォルツ大統領補佐官、ルビオ国務長官、ウィトコフ中東担当特使が出席しロシアからはラブロフ外相、ウシャコフ大統領補佐官が出席した。アメリカ国務省が発表した両国の合意内容は、ウクライナでの戦闘終結に向け米露高官協議を開始、在外公館の業務など米露関係正常化への協議の枠組み設置、戦闘終結後の地政学的問題や経済問題での協力。焦点の一つだった米露首脳会談の具体的な日程は示されなかったが、高官協議の後トランプ大統領は停戦への自信を強めた上で米ロ首脳会談の今月中の開催について「おそらく」と今月中に開催する可能性を示唆した。一方でウクライナ・ゼレンスキー大統領はこの米露協議を「ウクライナ抜きでの戦争終結の決定はありえない」と批判した。
そんなトランプ政権には100日計画というプランがあるという。ウクライナのニュースサイト「ストラナ」によると2月〜3月、トランプ大統領が両社と会談。4月40日復活祭・停戦合意。〜5月9日・ロシアの対ドイツ戦勝記念日に和平合意、これ以降軍事行動など禁止。名越健郎によると、ロシアは5月9日のモスクワで行われる対ドイツ戦勝記念式典にトランプ大統領とイーロンマスク氏を招待する計画。中国・習近平氏の招待し米中露首脳会談を期待。
そんなロシアが望むのは「ヤルタ2.0」。ロシアの政府系メディア「イズベスチャ」によるとロシア国内では「ヤルタ2.0」の開催を求める声が高まっている。1945年2月のヤルタ会談のことで、当時イギリス・チャーチル首相、アメリカ・ルーズベルト大統領、ソ連・スターリン首相が第2次世界大戦後の世界秩序について当事国ドイツ抜きで話し合われた会談→ドイツの分割管理を決めるなどした。ロシア・ジュラブリョフ下院議員は米国主導でヤルタ会談のような「世界の分割」について合意できると主張しているという。参加者で注目すべき点について。協議には直接参加していないが、ロシア直接投資基金・ドミトリエフ総裁。18日「会談は前向きだった」と発言。トランプ大統領の娘婿のクシナと親しく、プーチン大統領の次女と親友でプーチン氏とは家族同然の扱い。欠席のウクライナ・ロシア担当特使・キースケロッグ氏は退役軍陣中将、トランプ一時政権1期目に国家安全保障担当の副大統領補佐官などを歴任。
拓殖大学客員教授・名越健郎のスタジオ解説。アメリカとロシアの間で行われた停戦に向けての高官協議。米露首脳会談の日程は決まらなかった。名越教授が「ロシア協議で要求する可能性のある項目:ウクライナのNATO加盟禁止、ウクライナでの大統領選実施でゼレンスキー大統領退陣、欧州軍のウクライナ配備禁止、対ロ経済制裁の緩和、米ロの勢力圏討議、欧州安全保障問題、ロシア領クルスク州からのウクライナ軍撤退、ロシア系住民の迫害修理、ロシア語公用語化。弁護士・佐藤みのり、元衆議院議員・杉村太蔵のスタジオコメント。
拓殖大学教授・名越健郎のスタジオ解説。停戦の実現について。深掘りポイント2・国民の不満をそらすことが狙い?「週休3日」「年金水準維持」など検討か。米露停戦協議について、RIAノーボスチ通信は12日、ロシア・スルツキー下院国際問題委員長が「西側の対露補遺網の崩壊」と歓迎していると言い、イギリスメディア・メドゥーザは13日、ロシア・プシュコフ下院議員が「外交史に残る偉業」だと称賛しているという。名越健郎氏によるとロシアの軍事ブロガーは「米露の主導で戦争は終わりウクライナは降伏する、制裁は解除されロシアは繁栄する」などと主張し停戦協議はロシア勝利を決定づけるものと前向きに捉えられているという。ただ停戦によりウクライナ侵攻の実態が明るみに出る可能性もありロシアはその対策に動き出しているという。イギリス国防省の分析によると3年近くの戦闘でロシア軍では推定で79万人以上の兵士が死傷(先月7日発表)、主力戦車3600両以上損失(去年12月発表)、装甲車約8000台損失(去年12月発表)。停戦後にこうした情報が明るみに出て不満が高まる可能性を見据えてかプーチン政権は様々な対策に着手しているという。独立系メディア・インサイダーTによると(7日)、ロシア大統領府は停戦後の国民への「ニンジン」として週休3日制の導入を検討。ロシアでは週休2日制の企業などが多いが週休3日制にすることで余った時間をレジャーや家族殿団らんなどに向けさせ職場での戦争論議を防ぐ目的で既に一部の企業で試験的に実施しているという。ただ、名越健郎氏によると、週休3日制になることで旅行やレジャー資金に乏しい大半の労働者が飲酒に走る可能性も指摘。モスクワタイムズ(2023年6月16日)によると、侵攻後既にエリート層はアルコールに逃避。名越氏によるとモスクワなど大都市の高級レストランやナイトクラブは連日大盛況だという。政府の対策は他にも賃金、年金は維持する考え。インサイダーT」(7日)によると戦時下で上昇した賃金水準を維持するため関連法規の改正を行い高齢者の不満を抑えるため年金水準も維持か。ロシアとウクライナ終戦条件。ロシア:去年6月通告、東・南部4州からのウクライナ軍完全撤退、NATO加盟計画の放棄。プーチン大統領は「(条件が整えば)停戦命令を出し交渉を開始する」。ウクライナ:平和の公式、2022年11月G20首脳会談で提唱。国連憲章の履行とウクライナの領土一体性と世界秩序の回復、ロシア軍の撤退と戦闘の停止など10項目。
ロシアでは国民の不満が高まらないように、週休3日制や年金と賃金の維持などが検討されているという。ロシアが協議で要求する可能性のある項目は、ウクライナのNATO加盟禁止、ウクライナでの大統領選実施でゼレンスキー大統領退陣、欧州軍のウクライナ配備禁止、対露経済制裁の緩和、米露の勢力圏討議、欧州安全保障問題、ロシア領クルスク州からのウクライナ軍撤退、ロシア系住民の迫害中止、ロシア語公用語化。
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- ウラジーミル・プーチン北大西洋条約機構
独立系メディア「インサイダーT」によると、ロシア・ベロウソフ国防相は、軍の苦戦の責任を追及する人事異動を進めようとしている。ロシア軍参謀本部については、軍事作戦の失敗が目立ったとして、軍のシンクタンクに格下げする意向で、軍事作戦を国防省が主導する体制に変えるという。軍の作戦立案の最高責任者であり、侵攻開始時に軍事作戦の中心的な役割を担ったゲラシモフ参謀総長を、陸軍士官学校長にするといい、これは左遷とみられている。ショイグ前国防相に近い軍高官らを対象に、汚職腐敗捜査を行うなどして、軍の粛清が進む可能性がある。停戦後には、政権要人の人事異動も考えられる。ラブロフ外相は欧米との関係再構築に向け、退陣する可能性もある。プーチン大統領の側近であるキリエンコ大統領府第一副長官は、ウクライナの東・南部4州の行政や復興を担当する大統領全権代表になるとの見方もある。
ウクライナの東・南部4州の復興について、北朝鮮労働者を大量に受け入れるのではないかとの情報がある。ロシアメディア「RBC」によると、去年だけで北朝鮮から1万3221人がロシアに入国した。ロシア・フスヌリン副首相は、最大5万人の北朝鮮労働者を建設現場に派遣することを提案した。プーチン政権内の人事に動きが出てきている場合、その狙いについて名越健郎は「戦後を見据えた動きだと思う。ラブロフ外相は本人が辞めたがっているとの情報もある。」などと解説。
プーチン大統領が、大統領選の仕組みを変える可能性があるという。去年3月、プーチン大統領は圧倒的な得票数と得票率で、5期目となる再選を決めた。
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- ウラジーミル・プーチンモスクワ(ロシア)
ロシア・プーチン大統領は現在5期目だが、2020年に任期6年の大統領職を2期連続で務められるよう、憲法が改正された。プーチン大統領は次の2030年の大統領選で勝利すれば、83歳となる2036年まで大統領を続けることができる。独立系メディア「インサイダーT」によると、次回の大統領選は国民が投票する直接選挙から、代議員が選出する間接選挙に移行する可能性がある。ロシアが協議で要求する可能性のある項目は、ウクライナのNATO加盟禁止、ウクライナでの大統領選実施でゼレンスキー大統領退陣、欧州軍のウクライナ配備禁止、対露経済制裁の緩和、米露の勢力圏討議、欧州安全保障問題、ロシア領クルスク州からのウクライナ軍撤退、ロシア系住民の迫害中止、ロシア語公用語化。
「相棒23」の番組宣伝。
東北新幹線はパンタグラフの損傷が見つかり、午前10時前から運転を見合わせている。JR東日本によると、やまびこ53号のパンタグラフに損傷が見つかり、架線を点検しているため、東京駅−仙台駅の上下線で運転を見合わせている。点検作業に時間がかかり、一度は午後0時40分ごろに運転を再開する見込みと発表したが、さらに30分遅れた午後1時10分ごろの再開を見込んでいる。JR東海によると、東海道新幹線は寒波による雪の影響で、名古屋駅と京都駅の間で速度を落としているため、遅れが出ている。
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