- 出演者
- 大下容子 松尾由美子 デーブ・スペクター 菅原知弘 林美沙希 中野信子 仁科健吾 浦林凜
1972年、アメリカのニクソン大統領(当時)は中国を訪問し、米中国交正常化の道を切り開いた。このとき周恩来首相(当時)が贈ったのは2頭のパンダだった。1984年、アメリカを訪れたスリランカの大統領はレーガン大統領(当時)に赤ちゃん象を贈った。動物を贈ることについて元外務省職員・杉田明子さんは「動物は普通は差し上げないと思いますけど例外はあります。パンダ外交です」と述べた。海外への要人への贈り物を選ぶうえで気をつけていることの1つが「宗教や文化」だという。杉田さんは「イスラム圏の国は偶像崇拝を禁止しているのに日本の人形を贈るというのがもしかしたらあまり良くないかもしれない。中国は包装紙の色は白黒青を避けて赤を選ぶと良いとか、数は偶数個を選ぶと良いとか」と話した。2010年、イギリスを訪れたチリのピニュラ大統領がキャメロン首相に手渡したのは、この年に起きた鉱山落盤事故で、坑内に閉じ込められた作業員が地上に持ち帰った鉱石だった。一方、相手国の人たちから顰蹙を買ったケースもあった。イギリスのブラウン首相が2009年に2度訪米し、アメリカ・オバマ大統領と会談したが、その際にオバマ大統領が贈ったプレゼントが物議をかもした。
2009年、ワシントンで開かれた米英首脳会談。このときオバマ大統領(当時)がイギリスのブラウン首相(当時)に贈ったのは「ハリウッド映画のDVD25本セット」だった。しかしアメリカ製のDVDはイギリス国内では再生方式の違いから視聴できないことが多いため、イギリスのデイリー・ニューズ紙は「アメリカよ、ガラクタをどうも」、タイムズ紙は「あまりに侮辱的だ」と報じた。2023年にウクライナのキーウを訪れた岸田文雄総理大臣(当時)がゼレンスキー大統領に贈ったのは、地元・広島の伝統工芸品「必勝しゃもじ」。「敵を召しとる」という縁起物だが、野党からは批判が噴出。批判のもとになりかねないプレゼント外交。元外務省職員・杉田明子さんが深く心に刻まれている贈り物について、「当時のブッシュ・ジュニア大統領からエルビス・プレスリーのCD全集を贈られた。あれはご本人の趣味に即したものを選んで総理が喜んだ例ではないかと思う」と話した。
