- 出演者
- 所ジョージ 阿部健一(セバスチャン) 佐藤真知子 三浦一馬(シイナ) 五島麻依子(大吟嬢) 湯上響花
オープニング映像。
今回は隈研吾デザインの母屋プロジェクトを紹介。木組みが終わり茅葺きの準備に入ったが、その裏で里の恵みが収穫できるように。地域の人々や職人と冬の味覚を味わうパーティーを開催した。今回はそのアフター収穫祭冬の恵みスペシャル。
かがくの里の冬の恵みはサツマイモ。去年収穫した芋で干し芋作りを行う。かがくの里がある茨城県は干し芋の全国生産量が1位。里では毎日近所の干し芋作り名人を呼んで干し芋を作ってきた。そして今年も丁寧に皮を剥いていき、その品種は農研機構 九州沖縄農業研究センターが2007年に育成したべにはるか。その特徴は熟成して加熱すると麦芽糖がたくさん生成し上品な甘さが特徴。スイーツな甘さだという。そしてそのべにはるかをピアノ線がはった器具で細く切り分け並べていく。60キロの紅はるかを並べ農業ハウスで干していく。冬の乾燥で芋の水分を奪うことで甘みが凝縮される。その10日後干し芋になった。芋をそのまま丸干しにするのが1番美味しいという。美味しくできた干し芋を茅葺き職人にも差し入れした。
自然薯とはヤマノイモ科ヤマノイモ属に分類される在来種。山中に自生している。古くから畑で栽培されてきたスーパーで販売されている長芋とくらべ、育てるのが難しいが強い粘り気が特徴。去年6月には地域の自然薯づくりの名人の柴田さんに教わりながら、自然薯を植えた。自然薯は植えるまでの準備が大変で、まずは筒状のシートに肥料分の山砂をいれ、重ねるように埋めていく。ここに種芋を植えて芋が砂の中を横に伸びていくようにするが、肥料分のない砂を使う理由に、山の中で自生する自然薯は芽が地面の表層で栄養を吸収し芋はその下へ下へと伸びる。本来の自然薯は本来栄養のない地中深くの土の中で育つ。しかし畑で栽培する場合には収穫しやすいようにこの筒状シートに沿って横に伸びるように栽培する。この時肥料分の多い地表分の土が芋のまわりにあると芋が傷んでしまう。次に竹で支柱を作り、自然薯のツルを巻き付かせるもので準備完了。そこで種芋が登場。黄色い突起を下にして芋がパイプの中を通るように中心に置いて根は栄養を吸収できるように外に出す。ここに山砂と肥料と土をかけて、脱走を防ぐ罠を被せて完成。それから半年になると、里の自然薯は大半は短いままだったが長く育ったものも。
自然薯に上手く育ったものと、そうでないものがあった理由に農業の専門化の高橋先生によると、去年は高温と雨不足により過酷な栽培条件だったが、その中で大きくなったのは過酷な条件下でも育つ強い種芋だったと考えられ、植え付けた一の微妙な違いで差が出たという。さらに冬の恵みにはナメコ。4年前の4月にキノコ栽培の専門家の米山先生の指導のもと、里の間伐材に菌を打ち込み、ナメコの原木栽培をした。それから1年8か月経過し、ナメコが大量発生した。ナメコ独特のヌルヌルは粘性多糖体と呼ばれ虫か身を守り、乾燥を防ぐために分泌しているという。その1年後にはキノコは一度菌がほだ木にまわると養分がなくなるまで4~5年は毎年生えてくる。一昨年の秋も大量発生した。去年の収穫祭の後には、ナメコらしい粘りがあるナメコを収穫できた。
秋の味覚を収穫し、地域の人々とパーティーをした。西野さんはバーナーで自然薯を炙っていたがひげ根を処理していた。自然薯の食べる芋の部分は茎でも根でも無く担根体という栄養をためる器官。下処理した自然薯を皮ごと擦ると強い粘り気が。それを海苔で包んで揚げて完成。さらにだしを入れて伸ばし、卵黄を加えて去年収穫したゆうだい21を釜炊きし、アツアツご飯にかけて自然薯とろろご飯が完成。なめこはだしで煮て、去年の4月に植えておいたネギを収穫しとれたてを投入。味付けして完成。母屋の職人を招き一緒にパーティーをした。
2025年の年明けに母屋の建築は屋根に差し掛かっていた。茅葺き職人の小椋さんに頼まれたのは刈った芝を出す作業。2022年からかがくの里周辺で皆が力をあわせて集めた茅。その茅が3年の時を経て乾燥しきり軽くなっている。2時間かけて保管していた茅を運び出した。最後に職人がカットして下準備完了。この茅を職人が飾り付け。
- キーワード
- かがくの里
次回の「所さんの目がテン!」の番組宣伝。
番組はTVer、huluで配信。