- 出演者
- 船木正人 寺門亜衣子 江原啓一郎 黒田菜月
オープニング映像とオープニングの挨拶。
日本時間の昨夜行われたノーベル平和賞の授賞式。東京・武蔵野市ではパブリックビューイングで被爆者や若い世代が見届けた。今回の受賞をどういう思いで見つめたのか一夜明けて話を聞いた。パブリックビューイングの会場では武蔵野市の被爆者団体「武蔵野けやき会」副会長の松田隆夫さんが授賞式を見届けていた。母親のおなかにいるときに広島で被爆した松田さんは来年の被爆80年を前に、ことしの夏から被爆者の証言集の制作を進め先月下旬、完成した。そのさなかに決まった今回の受賞に急きょ、表紙にノーベル平和賞の文字を加えた。松田さんは先輩たちの運動の積み重ねをやっと分かってもらえたと感じている。昨夜のパブリックビューイングを企画した1人、高橋悠太さんは核兵器廃絶に取り組む一般社団法人の代表理事を務めている。中学、高校のときに当時の日本被団協代表委員の坪井直さんから話を聞いたことをきっかけに、核の問題に取り組むようになった。昨夜の授賞式、高橋さんは田中熙巳代表委員の演説に強い意志を感じたと話していた。
原爆投下直後の惨状などを描いた「原爆の図」。広島、長崎から遠く離れた場所で20年以上にわたってこの作品と向き合い続けてきた1人の学芸員の思いを取材した。この絵を描いたのは広島出身の水墨画家、丸木位里。そして油彩画家の妻、丸木俊。被爆直後の広島に入った2人はその惨状を原爆の図として描き始めた。その後、2人は位里の故郷広島の風景を思わせる埼玉県東松山市に美術館を開き、この地で創作活動を続けた。原爆の図は15の連作となり、そのほとんどがこの美術館に展示されている。被爆の実相を生々しく伝える作品として今も多くの人たちが訪れる。学芸員の岡村幸宣さんは20年以上にわたって訪れた人たちに作品が生まれた背景などを説明してきた。2001年、岡村さんは原爆の図と向き合っていきたいと美術館に就職した。しかし、直面したのは丸木夫妻が亡きあと来館者が減っていく現実だった。この作品を多くの人に知ってもらうために被爆者でも被爆地出身でもない自分に何ができるのか、着目したのは作品を知らない若い世代だった。埼玉県内の高校で講演したことをきっかけに各地の学校に足を運ぶようになった。この日も都内の大学を訪れ、作品に先入観を持ってもらいたくないと意見を交わし、原爆の図を見ることの意味について考えてもらった。今では年間10校以上で講演を行うようになり、美術館を訪れる若い世代も徐々に増えてきている。ノーベル平和賞の授賞式を控えた今月7日にも大学生たちが訪れた。まず率直な感想を聞き、そのうえで学生たちにここを訪れた多くの被爆者のことを話し始めた。被爆者が高齢化する中、原爆の図を見て何を感じたかは自分が語り継いでいくべきだと考えている。きのう、日本被団協は核兵器の廃絶を訴えるとともに次の世代へのメッセージも発信した。改めて原爆の図のもとへ向かった岡村さんは被爆者への思いを未来につなげていくために、これからも原爆の図と歩み続けていく。美術館では原爆が投下されてから80年となる来年、国内外での作品の展示に力を入れていくという。
気象情報を伝えた。
東京・府中にある心臓や血管の治療などを専門に行う榊原記念病院にある開設1年を迎えた病院内のファミリールーム。入院中の子どもに付き添う家族が子どもと離れて食事を取ったり仮眠を取ったりすることができる。ことし7月にはボランティアによる無料の食事の提供も始めこれまでに延べ6500人が利用し家族のおよそ70%が活用したという。ファミリールームを先月まで利用していた郡司夫妻は娘の桜子ちゃんは先天性の重い心臓病のため、この病院で複数回入院治療を重ねてきた。入院が3か月に及ぶこともあり夫婦交代で付き添いたが心身の負担は重かったが、そこで、ファミリールームは気持ちを切り替えるために利用していたという。
被災後は当座をしのぐための最低限の現金が必要となる。6年前の西日本豪雨で被災した広島県の川崎みささんの場合、住んでいた地区は断水したうえ土砂崩れで道路が寸断され一時、孤立状態になった。十分な備蓄はなく食料や日用品がすぐに必要な状況だった。断水が続く中、近くのスーパーで飲み物を販売していると聞いた。店で使用できるのは現金のみだったが幸い2万円ほど持っていたためお茶やお菓子など急場をしのぐためのものを買うことができた。こうした教訓から川崎さんが作ったのが、ボトルには小銭。ばんそうこうや歯磨きなどとともに持ち歩いている。子どもにも、いざというときに飲み物が買えるよう小銭を入れた袋を持たせている。具体的なお金の備えはどのようにすればよいのだろうか。災害時のお金に詳しいファイナンシャルプランナーの清水香さんに聞いた。ポイントの1つ目は被災直後の備えとして現金を持ち歩くこと。ポイントの2つ目は避難生活に備え、すぐに引き出せる現金を準備すること。避難の際の交通費や宿泊費、日用品などの購入にまとまったお金が必要になる場合もある。最近はNISAなど投資に回す人も増えているが注意が必要。ポイントの3つ目は生活再建に備え保険への加入を検討すること。すでに加入している人も定期的な見直しが必要だ。最後、保険のお話もあったけれども西日本豪雨では水害に対応する保険に入っていなかったため住宅の再建ができなくなってしまった人もいるという。自分たちの住んでいる地域のリスクを知って保険の見直しを検討したりするなど必要な備えをしておくことが重要。
物価高騰対策として都内のスーパーなどで2次元コード決済で支払った金額の最大10%がポイントとして還元されるキャンペーンがきょうから始まった。このキャンペーンは物価高騰の対策や経済の活性化のためことし3月に続いて都が実施したもので都内のスーパーやレストランなど43万余りの店舗が対象。足立区のスーパーでは早速2次元コード決済で食品をまとめ買いする人の姿が見られた。キャンペーンではauPAY、d払い、PayPay、楽天ペイで支払った額の最大10%がポイントとして還元される。還元されるポイントはそれぞれ3000円分が上限で4種類すべて使えば1万2000円分が還元される。キャンペーン期間は今月27日までだが、還元額が予算額の139億円に達する見通しとなった場合は予定よりも早く終了するという。
JR各社はきょう、年末年始の新幹線の予約状況を発表した。予約のピークは下りが今月28日から30日にかけて、上りが来月3日と4日になっている。JR各社はラッシュ時には各駅で混雑が予想されピーク時を避けての予約も検討してほしいなどとしている。一方、高速道路の渋滞は帰省ラッシュとなる年末が東名高速道路の綾瀬スマートインターチェンジ付近を先頭に28日午前7時ごろと31日午前10時ごろに25キロ、年明けのUターンラッシュは上り線が東北自動車道の加須インターチェンジ付近を先頭に3日午後5時ごろに35キロ、関越自動車道の高坂サービスエリア付近を先頭に2日と3日の午後5時ごろに30キロ、下り線では東北自動車道の羽生パーキングエリア付近を先頭に2日午前11時ごろに25キロ、東名高速道路の綾瀬スマートインターチェンジ付近を先頭に1日と2日の午前11時と4日午前9時に25キロの渋滞となる見込み。高速道路各社は混雑が予想される日や時間帯を避けるとともに雪に備えて冬用タイヤの装着やタイヤチェーンの準備を呼びかけている。
千葉県の熊谷知事は東京都や京都市など、すでに全国10の自治体で導入されている宿泊税を新たに導入する方針を示した。1泊当たり150円を徴収し観光業の人手不足などへの対応に充てる方針。千葉県ではこれまで宿泊業界の団体や専門家から意見を聞くなどして導入するかどうか検討していた。県によると税収は年間40億円余りが見込まれ観光業の人手不足への対応のほか宿泊施設を改修したり景観を整備したりする事業などに活用するとしている。県は今後、導入の時期など制度の詳しい内容を決めることにしている。しかし、県の方針に宿泊施設の一部からは懸念の声も出ている。館山市で民宿を経営する山田裕祥さん。宿泊料金は素泊まりで1泊5000円からで、物価が高騰する中でできるだけ値上げしないよう努力を重ねてきた。ビジネスや学生の合宿などで連泊する人も多く宿泊税の徴収に理解が得られるか不安がある。こうした意見は小規模な事業者を中心に広がっている。今月4日、房総半島の民宿などが連名で県への要望書を提出。現在の導入方針に反対としたうえで長期の宿泊客や学生などへの課税を見直すよう求めている。一方で別の地域では県の宿泊税に上乗せして独自に徴収を行おうという動きもある。大型テーマパークがある浦安市では県内の観光客の4割ほどが訪れ市が負担しているコストが課題になっている。その1つが観光客によるごみの処理。ホテルなどから出される生ごみや紙くずなどは行政が一般廃棄物として処理している。市が処理しているごみの量のうち舞浜エリアのホテルが占める割合は年々増加。処理費の一部はホテルなどが負担しているが今後も増加が見込まれるコストを十分に賄えない懸念があるという。さらに観光客が救急車で運ばれるケースも多く、市内の救急搬送の2割近くは舞浜エリアが占めている。市はこうしたコストの増加への対応として県の宿泊税に上乗せする形で100円から150円を独自に徴収することを検討している。地域や宿泊事業者によって受け止めに温度差がある宿泊税。先月、成田市で行われた県と宿泊業界の意見交換でもさまざまな声が聞かれた。
千葉県が導入を検討している宿泊税の受け止めが立場によって異なっている。県は原則として免除などは行わずに一律で1人1泊当たり150円を徴収する方針を示している。ただ、すでに導入している自治体の中には一律とはせず条件を設けているところもある。例えば2002年に全国に先駆けて導入した東京都の場合、課税するのは宿泊料金が1泊1万円以上の場合に限定している。また多くの観光客が訪れる京都市では修学旅行生などへの課税は免除することになっている。ただ千葉県が今回、一律としたのは徴収を行う事業所の事務負担を軽減させるためとしている。宿泊税について調査している日本交通公社の江崎貴昭副主任研究員は各地で税収減が課題となる中で観光は地域の生き残り戦略の1つで今以上に安定した財源が欠かせないとしている。そのうえで宿泊施設には徴収の手間が発生するため特にしっかり合意してもらう必要がある。観光地としての戦略を行政だけでなく事業者も一緒になって作り、理解を得ていくことが重要だと指摘している。
千葉市の中心街では現在「ルミラージュちば」というイルミネーションイベントが行われている。ヒマラヤスギというクリスマスツリーにも使われる木がありそちらもライトアップされている。34年前から始まったが、千葉市の商工会や商店街の皆さんが夜の千葉の街をより一層盛り上げようということでこういったイルミネーションイベントが始まった。ことしは光が滝のように落ちるスノーライト、雪が降っているかのようで冬らしいイメージとなっている他、お天気のいい日に日中でも遊べるスケートリンクを設置する。
関東の気象情報を伝えた。
きょう伝えた内容を紹介、このあとはNHKニュース7。