2024年2月17日放送 6:30 - 7:00 NHK総合

NHKニュース おはよう日本

出演者
南利幸 寺門亜衣子 井上二郎 
おはWORLD
「太平洋・島サミット」準備会合 ”国際秩序の堅持”確認

今年7月に東京で開催される「太平洋・島サミット」。その準備会合がフィジーで開かれ、国際秩序の堅持が確認された。太平洋・島サミットは、南太平洋18の国・地域の首脳らを日本に招き、3年に1度開催する国際会議。外相が参加したのは6か国で全体の3分の1にとどまった。南太平洋の島しょ国を巡っては、中国が影響力を強めている。日本は気候変動などの共通の課題で協力をすすめ、中国側の影響力に対抗しようとしている。

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インドネシア大統領選 国防相 事実上の勝利宣言

インドネシアの大統領選で、国防相が事実上の勝利宣言をした。プラボウォ・スビアント氏は元陸軍幹部で、当選確実な情勢になっている。2014年、2019年にも立候補し、ジョコ大統領に敗退。ジョコ大統領の長男を副大統領にすえるなどジョコ氏の後継を自認してきた。プラボウォ・スビアント氏は、米中など大国間でバランスをとる外交政策をとるとアピール。ジョコ大統領の路線を引き継ぐとみられる。

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Today’s PICK UP 台湾 選挙で導入「クオータ制」

台湾選挙で導入された「クオータ制」。立法院の選挙では、当選した議員は4割以上。台湾の議会で導入されている「クオータ制」だ。クオータは、割当という意味だ。たとえば地方議会の場合、議員4人に対して1人は女性にする。クオータ制で女性議員が増え、政治や暮らしは変わった。苗栗県で県議会議員をつとめる27歳の蕭さん。クオータ制により初当選した。蕭さんの選挙区では定員8人で女性は1人しかいなかった。全体で11位だった蕭さんは、女性候補の中で2位だったため、8位の男性といれかわり、当選した。この日、地域の炊き出しに参加した。福祉政策の充実を目指しているという。台湾は1980年代まで国民党の一党支配。独裁政治が行われていた。その後、民主化運動が活発化し、女性の権利向上が重視された。民主的な選挙が始まると、地方議会などでクオータ制の導入が進んだ。クオータ制導入から約30年がたった。制度を利用せずに当選する女性議員が増えた。女性地方議員の比率は、1990年代には15パーセントだったが、2022年には37パーセントになっている。男性議員が取り上げることが少なかった課題に、女性議員たちは取り組んでいる。台北市議会議員の簡さんは、共働きの家庭が増える中、女性が働きやすくするために子どもを預かる施設の充実を訴えた。長期休みでも子どもを受け入れる施設の設置を提案。効率小学校のスペースを活用することで利用料も安く抑えられた。男性議員からも支持を集めた。8年間で18か所から54か所になった。男性議員の間でも関心が高まり、育児制作の議論を進めやすくなったという。男性議員の意識が変化し、多様な意見を受け入れられるようになった。国立台湾大学の黄教授は、ジェンダーに関する政策も進めやすくなったという。一方、クオータ制に疑問を感じる人もいるという。劉さんは、前回の市議会議員選挙に立候補したがクオータ制により落選した。制度について議論を進める段階だという。女性議員と男性議員の数はほぼ半々になり、政治参画している女性はとっても多いという。

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“クオータ制”で増える女性議員

「クオータ制」を導入している国や地域は、内閣府によると2020年時点で120だ。「クオータ制」には主に3つのパターンがある。議席のうち一定数を割り当てる、候補者の一定数を割り当てる、正当が自発的に一定の候補者を割り当てる。イギリスやフランスでは、正当が候補者の一定数を女性に割り当てる制度がある。1990-2000年代に導入されている。導入前は、女性議員は10パーセント以下。現在はイギリス下院で35パーセント、フランス下院で40パーセント近くになっている。育児に関する政策の充実や、ハラスメントを防止するための政策などが進んでいる。日本は女性議員の割合が少ない。日本の衆参両院で女性の占める割合が16パーセント、世界各国の男女間の平等を調べた調査では、政治参加の評価が146か国中、138位だ。台湾ではクオータ制は、政党が独自に、女性議員の割合を増やそうと導入した。女性の政治参加をどうやったら促せるのか、台湾の事例は参考になる。

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(ニュース)
アイヌ記念館 若き新館長 先人の思いを次世代へ

旭川市にある「川村カ子トアイヌ記念館」の館長に24歳の川村晴道さんが就任した。アイヌ記念館ができたのは大正5年。旭川に陸軍第七師団が移されて以降、和人の入植が急速に進んだ時代だった。晴道さんのひいおじいさん、川村イタキシロマさんが、当時、アイヌの仲間や子どもたちが好奇の目で見られる状況を憂いて、自宅の敷地内に民具などを展示したのが始まりだ。以来、館長は100年以上にわたり、晴道さんの家族によって引き継がれてきた。晴道さんは幼い頃からアイヌの伝統行事に慣れ親しんできた。みずからがアイヌであることに悩んだ時期もあるという。中学時代、アイヌの儀式に参加する両親を見た同級生からいじめを受けたこともある。父親で、3代目館長の兼一さんはアイヌ民族の権利回復や文化継承に熱心に取り組んだ。父は家族らしい態度では接しなかったという晴道さん。病魔に冒されながらも毎日黙々と神々に祈りをささげる兼一さんの姿を見て、「記念館を引き継がねばならない」と思ったという。アイヌの歴史や文化、儀式など学ぶことは多い。アイヌの生活に古くから根づく木彫りの技術に取り組んでいるという。師として仰ぐのは同じ旭川市出身の木彫り職人、藤戸幸夫さん。若い人に関心をもってほしいと、小学校で旭川アイヌの歴史・文化を伝えているという。記念館を未来を語り合う場所にしたいと考えている。民具や祭具を中心に展示しているが、旭川アイヌや、彼らが手掛けた作品を展示するコーナーを設けるという。

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「尾狩神楽」を残したい

宮崎県高千穂町の尾狩地区に伝わる神楽について。後継者不足で存続の危機に直面している。神楽を舞う隣町の24歳の飯干樹さんの思いを伝える。飯干樹さんは、尾狩神楽保存会の甲斐さんに声をかけられ、はじめたという。この集落には賑やかな神楽が大事だという。どうしても存続に協力したい思いがあるという。若い力が地域を支えている。神様も喜んでいるという声が寄せられた。画面のQRコードを読み込むと動画がみられる。

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