- 出演者
- 南利幸 清水敬亮 狩野史長 井上二郎 赤木野々花
オープニング映像と挨拶。
きのう、参議院本会議で可決・成立した改正法では、離婚後に父母のどちらか一方が子どもの親権を持つ今の「単独親権」に加え、双方に親権を認める「共同親権」を導入するとしている。父母が協議して共同親権か単独親権かを選び、合意できなければ家庭裁判所が判断しDVや子どもへの虐待があると認めた場合は「単独親権」となる。制度の運用は2年後の2026年までに開始される見通し。共同親権をめぐってはDVや虐待が続きかねないといった懸念が根強く、国会の審議でも“精神的・経済的DVや虐待もあり証明が非常に困難だ”という指摘が相次いだ。小泉法相は「さまざまな課題・指摘ももらっているので法案作成・審議と同じくらいの、むしろそれ以上のエネルギーを使って詰めなければならない」と話した。共同親権について賛成の立場を取る親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表・武田典久さんは「夫婦の関係がうまくいかなかったとしても親子が別れることはなくなる。家庭裁判所の体制整備など必要」としている。一方で導入に反対の立場の「離婚後共同親権」から子どもを守る実行委員会・代表世話人・和光大学・熊上崇教授は「離婚後に共同親権になると子どもは常に双方の親の合意を得られるか心配し縛られることになる。子どもの利益にならない」としている。国は今後関係する府省庁の連絡会議を設置し制度の円滑な運用に向けたガイドライン作成など進める方針。
派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、自民党は17日、政治資金規正法の改正案を単独で国会に提出した。法案では、議員本人への罰則を強化する、いわゆる「連座制」を導入するため、収支報告書の「確認書」の作成を議員に義務づけ、会計責任者が不記載などで処罰された場合に、内容の確認が不十分であれば公民権停止の対象とするとしている。また、パーティー券の購入者を公開する基準額は、現在の「20万円を超える」から「10万円を超える」に引き下げ、党から議員に支給される「政策活動費」については、議員が使いみちを項目ごとに党に報告し、党が収支報告書に記載するとしている。一方、野党側は立憲民主党が、議員本人に収支報告書の記載や提出を義務づけるなど、いわゆる「連座制」を導入することや、党からの「政策活動費」の支給を禁止することなどを盛り込んだ法案を、20日、国民民主党と共同で提出することにしている。また、日本維新の会も来週、独自の法案を提出する方針。いずれの法案にも議員への罰則強化や政治資金の透明性の向上策が盛り込まれているものの、具体的な内容には隔たりがあることから、今後の与野党の協議で合意形成を図れるかが焦点となる。
米国のエネルギー省傘下のNNSA=核安全保障局は、核爆発を伴わない臨界前核実験を5月14日に西部ネバダ州にある核実験場で行ったと発表した。実験は、核弾頭の安全性や有効性を確保するために重要な情報を収集することを目的としたもので、成功したとしている。今回の実験は、バイデン政権下で実施が確認された臨界前核実験としては、3年前の2021年9月以来で、3回目。米国は1992年から核爆発を伴う核実験を一時停止しているが、臨界前核実験については歴代政権が続けていて、今回で通算34回目になるとしている。米国は、CTBT=包括的核実験禁止条約を批准していないが、NNSAは今回を含め、いずれの臨界前核実験もCTBTに抵触するものではないと強調している。NNSAの高官は声明で「爆発実験を再開することなく重要なデータの収集を継続するため、今後こうした臨界前核実験を行う頻度を上げる計画だ」としている。
1982年6月24日、ニューヨークで開かれた国連の軍縮特別総会で初めて被爆者が演説した。山口さんは14歳の時爆心地から1キロあまり離れた軍需工場で被爆。全身に火傷を負った山口さん。米軍が記録のために撮影した映像を紹介。奇跡的に一命をとりとめたが原爆の後遺症で入退院を繰り返した。原爆投下から10年後、山口さんは後遺症や差別に苦しむ被爆者とともに被爆者団体を結成する。晩年も施設で療養生活を送りながら核兵器の廃絶を訴えた。山口さんが亡くなって10年が経った去年秋、演説に使ったとみられる直筆の原稿が長崎市で見つかった。そこには演説のために山口さんが書き加えたあとが残っていた。原爆投下直後の惨状を訴える場面では「ゆっくり」。そして焼けただれた自分の写真を掲げる場面では何かを強調するような印が付けられていた。日本被団協の田中煕巳さんは山口さんと行動を共にしてきたという。被爆者が繰り返し要望してようやく実現した国連での演説。長年被爆者運動の先頭に立ち続けた山口さんに託した。田中さんは「世界中の人々に訴えたいと、初めての最大の機会だと思った、仙二さんだったら被爆者が言いたいことをきちっと言ってくれると」と述べた。
演説直前の山口さんの様子を知る栗原淑江さんは当時、日本被団協の事務職員として山口さんとともに米国へ渡っていた。体調がすぐれなかった山口さんは、毎日点滴を受けながら演説の準備に打ち込んでいたという。栗原さんは「あまり外部でみんなと行動することができなくて、すべて演説のために備えていたという感じだった」と述べた。米国滞在中も山口さんは他の被爆者らと議論を重ね、何度も原稿を書き直していた。完成間近の原稿にひときわ目立つ「ノーモアウォー」。山口さんが強く希望して付け加えたものだった。原爆投下は戦争が引き起こしたと考えていたため。山口さんの長女・野田朱美さんは、父・仙二さんの原稿には“若い世代を守りたい”という思いが込められていると感じている。国連での演説から約40年。原稿が見つかったことは“いまを生きる人へのメッセージ”ではないかと受け止めている。
安定的な皇位継承のあり方をめぐり、衆参両院の議長と各党の代表者らによる協議が始まった。この中で額賀衆議院議長は、可能なかぎり今の国会の会期中に立法府の総意をまとめたいという考えを示した。
国際博物館の日についての紹介。全国にある多くの博物館で入館が無料になったり、記念品の贈呈などが行われたりする。東京・目白より中継。目白にある切手の博物館からでは現在開催中の「切手顔面研究所」展を紹介した。切手は1840年にイギリスで誕生し、19世紀後半には国を代表する者が描かれているという。戦後の切手としてマリリン・モンローなどジェームズ・ディーンやマイケル・ジャクソンなどが紹介された。この切手の博物館は無料で入場できるという。
アーバンスポーツパリ五輪予選シリーズ、スケートボード女子ストリート予選。階段などが設置されたコースで技を競うスケートボードのストリート。世界ランキング5位の赤間凛音選手(15)は高得点をマークしてトップに立ち準決勝進出した。東京五輪銅メダリストの中山楓奈選手(18)は得意技を決めて3位と好スタートであった。14歳の新星・吉沢恋選手(14)は4位で準決勝に進んだ。この種目は日本勢6人が出場したが7位となった西矢椛選手などを含め5人が準決勝進出した。一方、去年の世界選手権で金メダルを獲得した織田夢海は2回のランでいずれもミスが出て予選敗退となった。