- 出演者
- 高井正智 森下絵理香 向笠康二郎
オープニング映像とオープニングの挨拶。
H3ロケットが4回連続の打ち上げ成功。日本版GPS衛星「みちびき」を予定の軌道に投入した。午後5時半、H3ロケット5号機は轟音とともに発射台を離れた。補助ロケットやロケットの1段目などを切り離しながら上昇。およそ29分後に衛星を予定の軌道に投入して打ち上げは成功した。今回搭載されていたのは、位置を特定する機能を持つ日本版GPS衛星「みちびき」。現在は日本付近の上空で4機体制で運用されていて、スマートフォンなどの位置情報の精度を高めるために使われているほか、電波が通じない場所での緊急地震速報の配信などにも役立てられている。政府は今回を含む3機を新たに打ち上げ、7機体制に拡充する計画で、実現すれば、海外の衛星に依存せず日本の衛星だけで位置情報を提供することが可能になるとしている。また、今回打ち上げられた「みちびき」にはアメリカ軍のセンサーも搭載されていて、スペースデブリ、いわゆる“宇宙ごみ”の監視などに役立てようとしている。在日アメリカ宇宙軍の司令官は“今回打ち上げられたセンサーは、静止軌道上の状況把握を向上させ、日米同盟を支える能力を強化するものだ”として、意義を強調した。今回で4機連続の打ち上げ成功となったH3ロケット。今後、国際的な衛星打ち上げビジネスの分野で市場に食い込むため、信頼性の向上につながることが期待される。また、価格競争力も求められることから、来年度には補助ロケットを使用しないことで1回当たりの費用を抑える形態での打ち上げも計画されている。
アメリカのトランプ大統領が繰り返し表明してきたカナダ、メキシコ、中国に対する関税の措置。1日、新たな大統領令に署名し、この3か国に対する課税を4日から開始すると明らかにした。早速、報復措置を取る意向を示す国も出てきている。オタワの映像。カナダ・トルドー首相は、アメリカからの輸入品に同じ25%の関税を課す報復措置を表明した。メキシコ・シェインバウム大統領も、関税と非関税を含む措置を実施するよう経済相に指示するとして、対抗策を取る意向を示した。また、10%の追加関税について中国商務省は“強烈な不満を示し断固として反対する”という談話を発表し、“WTO(世界貿易機関)に提訴するとともに相応の報復措置をとる”としている。反発する各国。中でもカナダについて専門家は、GDP国内総生産の30%を輸出が占め、大半がアメリカ向け。
トランプ大統領の2期目では初めてとなる関税措置。根拠としたのは、IEEPA(国際緊急経済権限法)。大統領による輸出入などの規制について定めているが、規制をかけられるのは“国家安全保障や経済の面などで「異例かつ重大な脅威」がある場合”で、“緊急事態を宣言する”ことが条件。今回は、“不法移民や薬物などがもたらす異常事態が「緊急事態」にあたる”としている。トランプ大統領は「(メキシコやカナダが)膨大な数の人々とフェンタニルを流入させている」と述べた。トランプ大統領が名指ししたフェンタニルは本来は医療用の鎮痛剤だが、ここ数年、国外から違法に持ち込まれたものが比較的安価で出回り、乱用が社会問題化。アメリカでは2022年、薬物の過剰摂取による死者が10万7941人に上り“フェンタニルがその最大の要因”とされている。
今回の関税措置。日本への影響については見方が分かれている。JETRO(日本貿易振興機構)のアジア経済研究所がまとめたのは、日本のGDPが2027年には0.2%押し上げられるとする試算。カナダやメキシコ、中国からのアメリカへの輸出が落ち込む中、これらに代わって日本からアメリカへの自動車関連の輸出などが伸びるためだとしている。一方、民間のシンクタンク「大和総研」は、日本の実質GDPが2年から3年以内に最大で1.4%程度押し下げられるとしている。この試算は、3か国がアメリカに報復関税を課すことを前提としていて、アメリカを含めた4か国で輸入価格が上昇し、世界経済が減速すると見ている。日本政府はきょうJETROに専用の相談窓口を新たに立ち上げ、情報収集や各企業のサポートなどの対応に当たることにしている。
あすは立春。暦の上では春となるが、あさって火曜日から冬型の気圧配置が強まる。日本の上空に今シーズン一番の非常に強い寒気が流れ込んで、警報級の大雪や大荒れの天気となるおそれがある。新潟県三条市の本成寺で節分の伝統行事「鬼踊り」が行われた。埼玉県の秩父神社、静岡県富士市でも。能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市。地元の人たちの要望で豆まきが行われ、大勢の人が一日も早い復興を願った。あすは二十四節気の一つ「立春」。気象庁によると、日本海にある低気圧が発達しながら東へ進み、あさってから冬型の気圧配置が強まって今シーズン一番の非常に強い寒気が流れ込む見込み。このため北日本から西日本の日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定になり、7日金曜日ごろにかけて雪や風が強まる見込みで、警報級の大雪や大荒れの天気となるおそれがある。あさって夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも多い所で北陸と岐阜県で70センチ、北海道と東北、新潟県、近畿、中国地方で50センチ、九州北部で10センチと予想されていて、その後も降雪量は増える見込み。大雪による交通への影響や高波、雪を伴った強風に十分注意し、着雪に伴う停電や倒木、雪崩などに注意。燃料や防寒具、モバイルバッテリーなどの備蓄品を確認するほか、予定の見直しを検討することを勧めた。
能登半島地震で被災した地域の復興をどのように進めていくのか。そのヒントを探ろうと、きょう金沢市でさまざまな立場や職種の人たちが語り合った。この取り組みの原点は、来月11日で発生から14年となる東日本大震災で大きな被害が出た宮城県での活動や成果だった。「のとボイス」と名付けられたきょうの催し。石川県七尾市に暮らす建築士・岡田翔太郎さんが参加した。岡田さんが指摘した商店街は、1年前の地震で大きな被害が出ている。地震前は、築100年を超える建物が醸し出す風情ある町並みや勇壮な曳山行事。さらには店先などに飾られる嫁入り道具「花嫁のれん」の展示で知られる場所だった。岡田さんは、のとボイスに参加して復興へのヒントを探りたいと考えていた。被災した建物をどう残し、街づくりに生かすかなどをテーマに話し合われた。結論を出すことや提言をまとめることは行わず、自由な対話の中から発見した復興の手がかりをそれぞれの参加者が持ち帰り、その後の活動などに生かすという。みやぎボイスで交わされた話がきっかけの1つとなり、宮城県石巻市の災害公営住宅は、1人暮らしの高齢者の孤独死を防ごうと、お年寄りどうしが気軽に交流できる家庭菜園などがある造りになった。岡田さんはきょう、歴史的な建物の修復について“今の公的な補助制度は支援が十分ではなく、制度の内容をもう少し検討してほしい”などと訴えた。
イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカのトランプ大統領と会談するため首都ワシントンに向けて出発した。トランプ大統領とは4日に会談する予定で、ガザ地区でのイスラム組織ハマスとの停戦の状況やイスラエルとサウジアラビアの国交正常化などについて話し合うと見られている。これに先立ってネタニヤフ首相はアメリカのウィトコフ中東担当特使と3日に会談し、ハマスとの停戦合意に基づいて、恒久的な停戦を目指す第2段階へとどのように移行していくか協議を始めるとしていて、アメリカでの協議の行方が注目される。
将棋の八大タイトルの一つ、棋王戦五番勝負が開幕。藤井聡太七冠に初めてのタイトル挑戦となる増田康宏八段が挑んだ。第1局は先ほど増田康宏八段が投了し、藤井聡太七冠が初戦を白星で飾った。
カーリング日本選手権女子1次リーグ「北海道銀行7−5ロコソラーレ」。ロコ・ソラーレは黒星スタートとなった。
大リーグドジャースの大谷翔平。球団のファン感謝イベントに参加し、シーズンに向けた意気込みを話した。ワールドシリーズ制覇から3か月。ドジャースタジアムにファンの姿がかえってきた。ひときわ大きな歓声でステージに迎えられた大谷。ドジャースへの入団が決まった佐々木朗希投手について、契約が決まる前からアドバイスを送っていたと明かした。来月東京で行われるシーズン開幕戦までおよそ1か月半。大谷は「いい状態でスプリングトレーニングに入れれば開幕からしっかりいけるんじゃないかと思う」と述べた。
全国の気象情報を伝えた。
エンディングの挨拶。