食彩の王国 (食彩の王国)
体調を崩した客からオーダーを受けた初代総料理長サリー・ワイルは日本の米に注目した。ワイルはバターライスを作りエビのクリーム煮とグラタンソースをかけチーズを乗せて焼き上げたのが「シーフードドリア」。ワイルはやがて西洋料理の父と呼ばれるようになり、自ら生み出したドリアはホテル発祥の名物メニューとして今も多くの客から親しまれている。今年4月、直営店舗「S.Weil by HOTEL NEW GRAND」をオープン。ホテルグルメを販売している。「モカルーロ」はワイルのレシピを受け継いで作られたもの。関口総料理長もワイルから影響を受けた一人。専門学校卒業後、ホテルニューグランドに入社。26歳の時には本場フランスで修業したが厳しい現実に直面。帰国後は様々な講習会に参加し多くの料理人と交流を重ねた。そして実力が認められ2022年に総料理長に就任。伝統の味を守り続けている。今関口総料理長はドリアを進化させ新作メニューを作るという新たな取り組みに挑戦しようとしている。その食材を求めて厚木市にある田んぼを訪ねた。かながわブランド「あつぎせせらぎ米」の美味しさの秘密はミネラル豊富な水。ホテルに戻った関口総料理長は新作ドリアに取り掛かる。