news every. (ニュース)
コメの品薄が続く中、新米が入荷し始めた店では軒並み価格が上がり、去年の2倍という店もあった。東京・渋谷区にある挽肉と米は日本のおいしいお米を扱おうというコンセプトでお代わりは無料。さまざまな産地のコメを仕入れ店で出す分は確保できていると話すが店には苦しいコメの値上がり。メニューの値上げも検討せざるをえない状況に。一方、都内のスーパー、マルヤス高島平店で売り場へ運んできたのは5キロの米袋。コメの品薄が続く中、このスーパーでは新たな策に打って出た。話し合いの相手は農家直送でコメを販売する会社。品薄の中、なんとか新米を確保しようと農家により近い新たな仕入れ先と契約した。新米の収穫が続く米の産地を訪ねた。千葉県の農業法人では先月から新米の収穫を開始。今のところ高温や台風による収穫への大きな影響は見られないという。JAの倉庫に行ってみるとおよそ1500トン収容でき倉庫が今月中にはいっぱいになる見通しだという。実際に流通し始めた新米の価格は、関東のスーパーや道の駅を取材した。スーパー4社に聞いたところ5キロの販売価格は3200円〜3900円。すべての店で去年より値上がりし2倍に高騰したところもあった。さらに、茨城県の道の駅でも去年より4割ほど高いおよそ3500円。都内のお米専門店では千葉県産の新米が5キロ2800円だったが去年より900円アップ。 また、品薄が落ち着くのはいつ?との質問には来月中旬まで続く、今月半ばには落ち着くとばらつきも見られた。こうした中、きょう農林水産省では生産者や卸売り業者も参加した会議が開かれた。コメの品薄解消へ向けて新米の流通が円滑に行われるよう各分野で連携する必要性を確認。また価格の高騰に関しては生産者側からは生産コストの上昇に見合った適正価格に近づいているとの声が上がった一方、卸売り業者からはこのまま高値が続くとコメ離れを招くと懸念する意見も出た。会議では今後、新米の流通が本格化すれば品薄も価格高騰も徐々に落ち着いてくるとの見通しも示された。