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全国のスーパーのコメ平均価格は、先月23日までの1週間で5キロあたり3939円となっていて、8週連続の値上がり。去年に比べ94%上昇している。愛媛県のオリジナル品種「ひめの凜」は、夏の暑さに強い・収穫量が多い・栽培しやすいという3拍子が揃った品種として2019年に誕生した。食味ランキングでは、A’の評価を受けた。都内の割烹料理店では、ひめの凜を使っている。ひめの凜は、首都圏では、愛媛県の認可を得た米穀専門店10店舗のみで販売されている。台東区にある老舗精米店「吉田屋」では、流通量が少ないことから、1kg1100円でひめの凜を販売していた。5代目店主は、粒が一般的な品種より大粒だから、柔らかいけど張りがある、噛んでいくと、甘さが口の中に押し寄せるなどとした。ひめの凜は、愛媛県農林水産研究所が16年かけて開発した。2年前には、記録的な猛暑と水不足で、コメの実がつかない白穂という被害が新潟県などで相次いだ。こうした高温障害が起きにくい品種を育てることで、収穫量を増やす狙いがある。2018年に誕生した「にじのきらめき」は、コシヒカリに比べ収穫量が15~30%多いという。にじのきらめきとコシヒカリを育てる茨城県の農家は、にじのきらめきは、稲穂が葉の下に隠れていて、日光が当たりにくく暑さに強い、これしか食べたくないという人が増えていて、生活を支えてくれる品種だなどと話した。