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三重・尾鷲市にある小さなイタリアンレストラン。営業日は予約でほぼ満席。尾鷲の新鮮な魚介類を使った料理に魅せられたリピーターも多く訪れる。調理担当は大阪出身の原口開成さん、デザートと接客担当は埼玉県出身の宮舘凛寧さん。原口さんはIT関連の会社を辞めて、宮舘さんは大学を中退しておととしの春、飲食の世界に飛び込んだ。“若いうちは各地で挑戦を続けたい”と、これまで東京、島根、岩手などで1か月〜2か月の短い期間、店を出しながら料理の腕を磨いてきた。2人は東京で出店していた時に“尾鷲に来ないか”と誘ってくれた人たちを訪ねた。仕入れた魚は新たなメニューになり、メニュー幅がかなり広がった。愛着ができた尾鷲での営業も残り1か月余り。更なる挑戦のため来年春からは三重・亀山市に移ることになっている。そんな矢先、原口さんの弟・刀麻さんが妻と共に大阪から尾鷲に移り住み、アメリカンハンバーガーショップを開業したいという。店を弟夫婦にバトンタッチし大好きな尾鷲とは今後も関わりができることになった。