2025年3月20日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

カンブリア宮殿
【新品・未使用品が半額! 激安店「222」の安さの秘密!】

出演者
村上龍 小池栄子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

カンブリア宮殿 物価高時代の救世主!激安店「222」の秘密
食品・日用品に大型家電も “通常価格”の半額!

川崎市のマーケットスクエア川崎イースト。その一角にある店は222。ここの最大の特徴は新品・未使用品が通常か価格の半額で購入できる。ティッシュ5箱で245円。30枚入りのマスクは417円が207円。日用品だけでなく、食品コーナーも3食入りのインスタント麺441円で221円。人気のエナジードリンクも216円が108円。店には一点だけの掘り出しものも。アパレルコーナーの靴は1足244円。家具コーナーにも1点ものの商品がズラリ。9998円のゲーミングチェアが4990円。客はまるでお宝探しのように買い物を楽しんでいる。都内にも2つの店舗を出している222。町田店はひときわ多くのお客が集まっていたのは小売価格169円のスナック菓子や175円のレトルトカレー。259円のカップ麺が。半額よりも安い22円に。去年1万品目以上が値上がりしたが、今年はさらに多くの値上げが見込まれている。4月までの間で1万品目近く庶民の財布をもろに直撃している。そんな中、222は関東と関西を中心に25店舗を展開。売上も右肩上がりで飛ぶ鳥を落とす勢い。222が産声を上げたのは滋賀県。運営するのはガットリベロという会社。創業は2005年と比較的若い企業。

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滋賀県彦根市の222ではドラム式の洗濯機乾燥機が9万9000円。海外の高級ブランドンシモンズのマットレスも半額。そのガットリベロの社長は荒木伸也。荒木の激安ビジネスにはある思いがあり、並ぶ商品は本来廃棄されるもの。体育館ほどの広さのあるガットリベロの倉庫は、仕入れた商品が集まる場所で、その中には、輸送中などに外箱が破損してしまったものが。周りの商品は無事だがこうした傷のついた商品は廃棄になってしまう。ガットリベロは不良在庫となった商品を安く仕入れている。さらに食品も訳アリでウラを見てみるとどれも消味期限間近。賞味期限が迫り他の小売店におろせなくなった食品を安く仕入れている。この日、大量の商品が運び込まれたが、その数は1000点以上。この量を週3日仕入れているがこれらは全てネット通販で返品された商品。今は当たり前となったネット通販。その市場規模は24.8兆円。これに比例して増えているのが返品の数。返品されたものを再び新品として売るには、改めて検品する必要がその手間がかかるために廃棄処分される事が多い。ガットリベロはこうした返品されたものをまとめて買い取ってるという。現場のスタッフもどんな商品が入ってきたのか、箱を開けるまでわからない。部品が揃っていない家具なども買い取っている。こうした商品についてどう売るかと工夫しているという。組み立て式の商品が入荷すると、まずは実際に組み立てていく。その中で余った部品などがあれば全てストックしておく。キャスターが一つ欠けていた椅子はストックしていた一つのキャスターをはめ込む。こうして販売できる状態にして販売にこぎつけている。こうしたリメイクした商品を激安で販売。

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この日ガットリベロを訪れたのは大阪にある化粧品メーカーの担当者。韓国の人気アイドルグループがモチーフとなった化粧品だが、売れ残ってしまったという。デザインが違うものが10種類あり、元の価格は一つ880円。これを30円で買い取ってほしいという。客を呼び込む目玉商品として、一つ20円での買い取りを提示。それを22円で売り出すという。すると20円で交渉成立。次に人気アニメのキャタクターがデザインされたハンドソープ。店頭では418円で販売していたもの。1800個以上在庫を抱えているが交渉成立。業者からすると在庫を抱えておくと倉庫代の維持費がかかってしまう。ガットリベロはそんな過剰在庫に悩む業者の駆け込み寺になっているという。こうして安く商品を仕入れているが、売り方にも特徴が。売れないとどんどん価格を下げていく。元々6405円で売り出したが、2階値下げして1500円に。775円だったものは3回値下げして50円に。大体3ヶ月を目安に価格を下げていっている。さらにその先にあるのは11円均一コーナー。ガットリベロのビジネスは薄利多売。日々大量に仕入れる商品を価格を下げて売り切り、倉庫の回転率を高めていく。そうやって次々と商品をさばくことで半額でもしっかり利益を出しているという。そして最終的に行き着くさきがプレゼントコーナー。無料であげてしまう。ちょっと欠けているがまだ使える茶碗や型落ちのスマホケース。ここまでするために商品を廃棄することはほとんどない。

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荒木は半額だからといって商品に悪いものばかりではなく、パッケージに傷、賞味期限が短いなどがあると答えた。思い切って半額以下に設定した理由には、ルールとして全てが半額という方がわかりやすいと思ったからだという。仕入れルートの開拓については、どんどん増えて生きていると語り、ガットリベロなら売れない商品でも引き取ってくれるという口コミが業者の中でも広まっているという。過剰在庫についても倉庫は賃料がかかり、人件費もあるために物を置いているだけでお金が発生してしまうと答えた。値下げしても売れなかった場合は無料であげてしまうというが、廃棄をなくそうと掲げているために極力廃棄がないようにとお客が喜んでくれればという気持ちで行っているという。

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脱サラに妻は猛反対…副業ビジネスを本業に

荒木は子どもの頃から読書好きで本を大量に集めていた。この趣味が荒木の人生を大きくかえることに。1970年に兵庫県・尼崎市で生まれたが、幼い頃につらい経験に小学5年生の時に母が病気で亡くなった。母親に対し恥ずかしい人生を送りたくないと思っていた父親に男で一つで育てられた荒木は高校卒業後に早く独り立ちがしたいと就職。大阪で消費者金融の会社に就職し22歳のときに滋賀県に転勤。そこで結婚もし、何気ない社会人生活を送っていた。32歳の時に同僚が交通事故で亡くなった。幼い頃に母を亡くした荒木にとっていつしか人の命ははかない。一瞬にして亡くなってしまうとチャレンジをしていかないといけないと思うように。そのチャレンジとして、サイドビジネスを始めることを決意。そんな時に目にとまったのは棚の大量の本。当時は今ほど広く活用されていなかったAmazonで本を売り始める。すると、登録してすぐに売れたという。求める人に直接届けば価値あるものになると、ビジネスチャンスに気づいた。ネット販売の副業に夢中になった荒木は週末になると古書店にまわり本のしいれに励み、月に30万円以上は稼ぐように。副業から本業にしようと考えた。しかし妻は猛反対。荒木は並々ならぬ覚悟で2005年に会社をやめて会社を起業。

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天国で見守ってくれる母へ「僕は頑張って生きている」

荒木は母との思い出に、一緒に野球を観に行ったという。また突然人が亡くなるという出来事に昨日まで当たり前だったものが急になくなるという体験に、天国に行った人たちに自分が胸を張っていきていると言えるような生き方をしたいと答えた。また自分で仕事を始め最初は仕事という感覚がなく、自分自身は同じことをしていても、やらされてるのとやっているのは大きく違うと実感したという。

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東日本大震災が転機に…ネット販売から対面販売に

荒木が起業した時に暮らしていたのは滋賀県野洲市。最初は自宅の押し入れをデスクスペースにしていた。古本以外にCDやDVD、ゲーソフトも仕入れインターネットで販売。売上は順調にのびて3年を過ぎた頃には従業員を雇うまでに。そんな荒木の大きな転機は2011年に発生した東日本大震災。被災した倉庫業を営む知人から1本の電話が。地震で崩れてしまった商品があると駆けつけると箱が潰れた家電や雑貨があり3000万円で買い取ってほしいと言ってきた。

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東日本大震災が転機に…ネット販売から対面販売に

ガットリベロの荒木の転機は2011年に東日本大震災。震災で荷崩れし出荷できなくなった大量の商品を3000万円で買い取ってほしいと言われた。そしてすぐにでも返事がほしいといという無理難題に買い取ると決断。しかし当時は経営に余裕がなく、資金がなかった。そこで、銀行に頭を下げて銀行から3000万円を工面。そして中身が無事なものを訳あり商品として販売し始めた。するとこのことが他の業者にもつたわり徐々に様々な買取依頼が来るようになった。しかし入荷する商品が増え、今度は荒木自身が在庫に悩まされることに。そこで思いついたのが対面での直接販売。倉庫の片隅でお試しの実店舗をオープン。棚などの満足な設備もなく電気すら通っていない状況。その安さに驚いた客たちの口コミですぐさま大盛況に。暗くなってもスマホのライトを使って商品を探すなど、客足は絶えなかった。掘り出し物はないかと客は宝探しのように探し、荒木は訳あり商品だからこそ見てもらって買ってもらったほうがいいと気づいた。そして2018年に滋賀栗東市に222の1号店をオープン。

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荒木は知人から在庫を抱えたのをきっかけに突然倉庫で買い取った商品を激安で販売した。しかし小売は初めてで、とにかくすぐにやらなければと明日洵部をし、明後日にオープンしようと考えていた。電気も通っていない中でスマホのライト片手に商品を探していた。しかしいよいよ電気がつくと、お客の顔をはじめてみて、お互い照れくさくなったという。また対面販売にしてお客に宝探しをしているみたいと喜ばれることが嬉しかったと答えた。また東日本大震災で荷崩れした商品を3000万円で買い取ったが、今思うと失敗していたらとその時の自分に言いたいと語ったが、その時は神様になにかやらなければいけないと言われてると感じたと答えた。また阪神・淡路大震災を経験したこともあって、その時に何も出来なかったこともあり、自分自身が本当にやるべきことだったと思ったと答えた。

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TSUTAYAで半額!? ひょっとして…ひょっとすると

栃木県さくら市にあるビッグワンTSUTAYA さくら店で半額商品が販売されていた。

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テレ東BIZ、U-NEXT

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催事スペースの期間限定店にTSUTAYAとタッグ!

栃木県さくら市にあるビッグワンTSUTAYA さくら店で半額商品が販売されていた。川崎市にできた222川崎港町店。長蛇の列ができていたが、この日は2月22日で、店名にちなみ全店で行う大セール日。店内がごった返す中で荒木の息子が大学卒業後にガットリベロに入社。今222の拡大戦略の一端を任されている。力を入れているのは、ショピングセンターなどの催事スペースに222の期間限定店を出店。2月からTSUTAYAとタッグを組んだ。TSUTAYAでの店内にポップアップショップを設けて222の商品をテスト販売。成功すれば販路拡大となる。TSUTAYAも新しい客層の取り込みができる。

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フランチャイズも視野に 将来的に222店舗が目標

荒木は店舗をふやすよりも催事スペースなどの期間限定店舗に力をいれる理由には資金や人材の問題で店舗を増やしていくことがこれ以上進まない。しかしいろいろな地方でできるので積極的にやっていきたいと答えた。10年後には100店舗をめざすというが、フランチャイズを考えていて。222店舗まで出店したいと答えた。

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インドネシア人の就労支援 日本の老舗旅館も受け皿に

荒木はインドネシア人の就労支援を現地で行う。現地の日本学校と連携し、日本で働きたい人たちを教育している。インドネシアに訪れた荒木はその若者の純粋さに心打たれた。その受け入れ先の一つは老舗旅館。その若者たちへの期待の声は大きい。

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(エンディング)
編集後記

15年間の会社員生活を続ける中、自分の可能性を一度確かめてみたい。本をAmazonで売るビジネスを始めた。出品したらすぐ売れた。東日本大震災が起きた。倉庫を持つ知人が、「地震で落下して箱が破損し、出荷できなくなった商品がある」全ての商品を買い取る場合は300万~400万円かかる。「明日には買い取って欲しい」即決した。宿命のようなものを感じた。自分にできることは、廃棄扱いになった商品を買い取って、それを活かすことだ。什器が間に合わなかったので、段ボールに商品を並べた。客たちはスマホのライトで商品を探していた。スマホのライトで商品を探す、猫が見えるようだ。とした。

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次回予告

カンブリア宮殿の次回予告。

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