2026年1月29日放送 23:36 - 0:25 テレビ東京

カンブリア宮殿
進化する魚群探知機!ニッチ市場を席巻する船舶機器メーカーの全貌

出演者
村上龍 小池栄子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

カンブリア宮殿 世界の海で活躍!「船」を支える企業
おいしい魚が食べられるワケ 漁師が「自分の命」と話す機器

都内のすし銚子丸では客の前で新鮮な魚が振る舞わえていた。この店では魚介のメニューが50種類以上。こうしたおいしい魚を漁獲している鹿児島県枕崎市で行われるまき網漁に同行した。今回はサバを狙うという漁師だが使うのは魚群探知機。超音波を使って船の下にいる魚がいるかどうかをし食べる機器のこと。するとサバの魚群を発見しゴマサバを大量に漁獲した。漁師はこの機械はもはやなくてはならないものと語ったが、それを作っているのは兵庫県西宮市に本社を構える古野電気。従業員3368人。売り上げ高1269億円。作っているのは魚群探知機をはじめ、障害物などから船を守るレーダー、座標を確認するGPSなど、海を走る船を手助けする機器を手掛ける。こうした漁業向けの電子機器で、世界シェアは49%。

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世界の“漁”を変えた… 進化する「海の魚」を見る技術

兵庫県・西宮市にある古野電気は機器の開発のための専用の船を持っている。この日船内では二人の若手が新型の魚群探知機のテストを行っていた。従来品よりも魚を鮮明に表示できるよう、センサーの感度を調整しその結果を実際の海底をうつしながら確認。するとそこに、古野電気の社長の古野幸男が。

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見えないものを見る技術 海の魚の数・種類まで分かる

古野電気の主力商品が魚群探知機。その仕組は船の底から超音場を発しそれが魚や海底にあたると反射して帰って来る。画面下の赤い部分は硬い海底で、その上の青い点々が魚というように反射の強弱で色分けされる。魚群探知機を使っているんは漁師だけでなく、早朝に神奈川県の三浦市の漁港を出るのは一般の釣り船。

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三浦市(神奈川)古野電気西宮市(兵庫)間口漁港

釣りをしにやってきた男性はコンパクトサイズの魚群探知機の探検丸を使用している。古野電気とシマノが共同開発したもので、仕組みは釣り船の魚群探知機が親機となり、無線で情報を発信。それを探見丸がキャッチして表示するというもの。コンパクトでも釣り船と同じ精度の情報を共有できる。その最新版ともなれば魚群をうつすだけでなく魚の数や体長までわかるという。さらに捉えた魚群はその魚の種類の判別までできるという。

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カワハギシマノ古野電気探検丸西宮市(兵庫)
見えないものを見る技術 海洋冒険家も頼りにする

海洋冒険家の堀江謙一さんは2022年に世界最高齢でヨットによる単独無寄港太平洋横断を達成。挑戦に欠かせなかったものがあるというが、愛用のヨットには必要最低限の設備で、69日間海の上で生活する。そんな挑戦を支えたのは古野電気のGPS。人工衛星からの信号を利用して、現在地や時刻の情報を取得できる。このGPSでヨットの位置をリアルタイムで確認。その機器は他にも、フィッシングガイドの宇田川さんは最新型のレーダーを使っているが、マイクロ波を360℃発して障害物などをとらえる。一般的なレーダーでは真ん中に自分の船、まわりに他の船や陸地が表示される。一方で古野電気の最新版では、GPSとの組み合わせで自分の船と障害物を同じ地図上で表示できるようになっている。

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古野電気新西宮ヨットハーバー東京湾西宮市(兵庫)
見えないものを見る技術 船の無人運航をリード

船の業界でも人手不足が問題になっている。その解決に日本財団を中心に取り組む無人運航の実証実験では、無人運航で船に関わる様々な問題を解決しようというものだが、その機器の開発を古野電気が担っているという。さらに本社の一角では無人運航船の支援センターも開設。船舶・気象データから安全なルートなどを割り出す。

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古野電気
海の魚を“見る”技術 戦艦大和にも一役

古野は古野電気が世界で初めて魚群探知機を実用化したという。その方法に、元々は機械は水深機があったが、それは戦前からあったが戦後に闇市などで販売しており、それを使えば海底の間にいる魚群を探知できるのでは?とアイディアを思い浮かべたという。それが1948年に世界で初めて実用化された初代の探知機は古野の義父と弟が口長崎県の口之津町で作った。また大きい魚だけをとり資源を守ることもできるという。さらに戦艦大和の発見にも古野電気の機械が関わった。1985年に戦艦大和が発見され、その影には古野電気の海底捜索装置があった。その地点を水中地点で探索すると船首の菊の紋章うつされて戦艦大和とわかった。

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口之津町(長崎)古野清孝古野清賢古野電気大和
“浜営業”で新商品生み出す 受け継がれる「現場種技」

石川県能登町で定置網漁を営む中田さん。古野電気が開発した漁視ネットという商品は、超音場センサーや、通信デバイスなどを搭載していて、ネット回線を通じて定置網の中にどんな魚がどれだけ入っているのかが地上にいながらわかるというもの。開発にも中田さんも関わっていて、携帯でもその映像が見れるようにしたいと要望したという。古野電気はこうした現場の声を組み上げて商品開発を行っている。古野電気の社長の古野幸男は1948年に生まれた。一橋大学を卒業後に繊維メーカーの帝人に入社し、営業職に。7年後に、古野電気の創業者の次女と結婚し1984年に古野電気に入社した。しかし異業種からきた古野にすぐにできる仕事はなかったという。そこで資料室にこもり、あらゆる本を読み漁ったという。役に立ったのは有価証券報告書。過去20年分を読み込んで、3年がかりで仕事の全体像を把握した。しかし1990年代に入ると国内の漁獲量が現象傾向に。漁師が船舶機器を買い控えたことから、当時漁業用メインだった古野電気の経営は逼迫していった。93年には上場以来初の赤字に。底で目をつけたのは当時造船ラッシュで湧いていたタンカーや貨物船などの商船市場。商船の航行やレーダー機器などを一括管理を開発し売り込みをかけるとこれがあたり、業績は回復した。こうした実績などを積んで古野は社頭に就任しその年には過去最高売上を達成した。古野電気には創業時から大切にしている言葉があるという。現場種技と掲げていたが、現場にいろいろな技術や商品のアイディアの種があるとお客のところに行けば初めていい商品が生まれるというもの。

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一橋大学帝人漁視ネット能登町(石川)

千葉県銚子市の古野電気の銚子営業所。営業担当に電話が入ったが相手は漁師で、新しく設置した機械の設定を頼まれたという。古野電気は全国に200以上の営業拠点を持っていて、商品の販売から購入後のアフターサービスまで各営業所の担当が行っている。着いたのは船形漁港。

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古野電気船形漁港銚子市(千葉)館山市(千葉)
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“浜営業”で新商品生み出す 受け継がれる「現場種技」

現場種技を掲げる古野電気。千葉県館山市で機械の設定をしてほしいという漁師のために漁港にやってきた。こうしたアフターケアをするなど浜営業をし漁師とコミュニケーションを積極的にとる。こうしてアイディアなどに繋がっていくという。およそ30分で調整が完了した。車に戻った古野電気の杉本はパソコンを立ち上げて漁師の話を社内で共有し、商品開発の種にする。これが古野電気の現場種技。古野電気に入社した際に古野は前職の繊維の勉強も大変だったが、電子や電気、漁業などがわからずまた本を買って勉強したという。また現場に行き、お客の苦情やアドバイスをいかに商品やサービスに転換できるかが自分たちの強みだと答えた。

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一橋大学古野電気船形漁港館山市(千葉)
海だけじゃない陸にも進出 「車関係」で新サービス

都内のカー用品店のETCコーナーにあったのは古野電気のETC車載器。船のレーダーなどの技術がETCに応用されている。こうした技術を駆使し、2003年から販売しているという。一方茨城県にあるレンゴー利根川紙器工場。この場所では工場の規模を拡大したことにより問題が発生。そこで導入したのはフロービス。ETC車載器の認証とカメラの車番認証を組み合わせた車両入退管理サービス。この工場では増設とともにトラックの待機場所を作ったが作業場所と離れた場所にあり不便になってしまった。そこでフロービスで問題を解消した。燃料を積んだトラックが大気場所につくとフロービスがトラックの情報をキャッチ。先に作業場所がいたトラックが出ていくと、待機場所に設置した電光掲示板にトラックのナンバーと行き先がわかり、それで運転士は作業場所へ。作業場所に到着するとフロービスで確認し、ゲートが開いて敷地に入ることができる。フロービスを導入したことでメリットには、必要最低限の人数で運転ができるようになったという。

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イエローハット すみだ八広店レンゴー 利根川事業所 紙器工場古野電気坂東市(茨城)墨田区(東京)
(エンディング)
先行き不透明な時代 サバイバルに必要なことは…

先行き不透明な時代、サバイバルに必要なことに古野は商品以外のサービスの対応は欠かせないと答えた。

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古野電気
編集後記

村上龍は今日の総括に1938年、長崎県口之津町に、ラジオ好き青年たちによって誕生した。48年に会社設立。魚群探知機の実用化に世界で初めて成功する。古野さんは一橋大学の社外学部を出て、帝人に入社。日本やイギリスの紡績の歴史を調べた。古野電気に入り、会社を知るために、有価証券報告書を20年分くらい並べて目を通した。漁業の市場も調べ、魚料理の本も眺め魚群探知機については社内の技術屋に聞いた。会社の全体像をつかむには3年かかった。今では、船舶の自動運転など、何を聞いても明確に答える。勉強化なのだ。とした。

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一橋大学口之津町(長崎)古野電気帝人
次回予告

カンブリア宮殿の番組宣伝。

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