2026年2月13日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京

ガイアの夜明け
【あの主人公はいま…SP世界で勝つ!日本の工芸】

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像が流れた。

ガイアの夜明け あの主人公はいま…SP
世界で勝つ!日本の工芸 常識を打ち破る後継者たち

滋賀県・大津市。この地で伝統工芸品を守り続ける工房があるが、去年の暮れに外国人が訪ねてきた。作業場案内するのは木桶職人の中川さん。この道34年で、代表的な商品は水に強い高野槙 丸湯桶。一つ3万1900円で、椹 おひつ 三合は4万6200円。アメリカから来たマイカさんは自らも木工職人で、中川さんの技術を学びにきたというが、SNSでその作品を知った人たちが駆けつけてくるという。そこで中川さんは1日1万円のワークショップを開いている。木桶づくりでコップを作ることになった。カタコトの英語で作り方を教える。そのあと一日7時間ほどの作業を3日間続けた。中川さんは京都の木桶職人の3代目で、師匠でもある父の中川清司さんは人間国宝。木目を削り合わせて模様をつくるが、柾合わせという技法を開発した。また海外の展示会の積極的に参加する中川さん。小さな工房ながら年商は7000万円を超える。今回は世界で勝つ!日本の工芸を紹介。

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世界で勝つ!日本の工芸 木桶が30万円…常識破りの3代目

1月上旬、中川さんの工房では樹齢300年の吉野杉を加工していた。中川さんは丸太の状態で材料を仕入れることにこだわっている。年輪に対して直角に歯を入れるのがポイントで、切り取った木の強度が高くなるという。木桶は多くの木片をつなぎ合わせて作っているが、最後に固定する輪っかはタガと呼ばれ、タガが外れるという言葉はここからきている。木桶作りで大切なのは木片の形。そこで必要になるのは300種類もの鉋。種類が多い理由には、作るものの直径によって鉋の丸みが変わってくるという。大きさや丸みに変化があり、3センチの鉋もある。技の見せ場は木片をつなぐ断面の調整。先々代から使っている型に光に当てて漏れをチェックする。完全に光が漏れなくなるまで緻密に直していく。そしてできた木片を並べていくが、その木片の並べ方にもポイントがあるという。その後竹串で繋いで鉋をかけてタガをはめれば完成。出来上がった湯桶だが、しかし近年ではあまり使われなくなった。今は月に5個ほど売れる。

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中川木工芸 比良工房吉野杉大津市(滋賀)

中川さんのターニングポイントは固定概念のタガをはずしたこと。番組が初めて中川さんを始めて取材したのは2013年。銀座の寿司店でシャンパンクーラーは木桶で行っていた。木だと結露がしないという。アルミと木のクーラーに氷と水を入れ30分後。アルミクーラーは水滴だらけになり、水が地面に滴ってしまっていたが、木のクーラーは、水滴がついていない。中川さんはその木のクーラーを作っていたが、生き残りをかけてなにか新商品をと試行錯誤していたところ、木のクーラーにたどり着いた。2008年にある企画会社のプロデューサーからかつてないワインクーラーを作ろうと持ちかけられたという。しかし2年間試作を繰り返しても斬新なワインクーラーの形が見えてこなかったという。その時ひらめいたのは底の形と上部の縁取りの形を変えてしまうこと。縁の両端を尖らせた。その時、まさに固定概念を破る瞬間だったという。こうして生まれたのが高野槙 Konohaで9万2400円。

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中川さんの作った木桶のワインクーラーはフランスのシャンパーニュ地方に渡った。ここはシャンパン発祥の地で、高級ホテルのレクレイエールのメインバーでシャンパンを楽しむグループが。ドン・ペリニヨンが冷やされていたのは中川さんの作ったワインクーラー。ドン・ペリニヨンと刻まれていた。ドン・ペリニヨンの醸造最高責任者が中川さんのものづくりに惚れ込んで300個を世界販売した。あれから13年、中川木工芸に一人しかいなかった職人は若手を中心に6人まで増えていた。皆で Konohaを造っている。今では一つ14万8000円で、多い月には20個の注文が入るという。量産を可能にしている理由は、このはの作り方を細かく数値化しているため。今ではモデリングソフトも取り入れる。15年間で20種類の形状のシャンパンクーラーを開発した。またワインが安定する形をしたシャンパンクーラーは29万7000円。パリの星付きレストランでも使用されている。シャンパンクーラーが好調で、中川木工芸の売上は13年前の3倍に伸びている。

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世界で勝つ!日本の工芸 木桶の限界を超えていく

中川さんは桶の固定概念を覆す新商品を開発していたが、それは木桶スツール。家具の市場を開拓している。中川木工芸から車で20分の場所にある老舗のホテルでは、常連客がやってきた。毎回予約する部屋には中川さんのシャンパンクーラーと40万円のスツールもあった。この場所は中川さんが作品を有料で貸し出しているコンセプトルーム。さらに、中川さんは木桶の技術を使った部屋を造った。ここは寝室になっていたが、木桶の構造そのままに、ヒノキを使っていて総工費は400万円。若手職人はその中川さんの固定概念を覆す作品に惹かれてその門を叩いた。

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世界で勝つ!日本の工芸 織田信長が認めた永楽屋

1月の京都では伝統工芸品を守り続けている会社がある。京都市内を中心に6店舗を展開する永楽屋。祖先は織田信長の御用商人で1615年に錦布商として創業。京都の一等地の店は混雑し、外国人客が多い。彼らのお目当ては日本伝統の手ぬぐいで京都でも珍しい手ぬぐい専門店で500種類あるという。安いものでも1枚3000円ほどで一般の手ぬぐいの倍はする。中には1万円を超えるものも。その手ぬぐいを4枚購入したオーストラリアからの観光客はリビングやオフィスに飾るという。この5年間で増収増益を続けている。その14代目は細辻伊兵衛さん。手ぬぐいに斬新なデザインを施してきた。番組は2015年に低迷する永楽屋を復活させようとする伊兵衛さんを密着した。アパレルブランドの店長をしていた伊兵衛さんは、細辻家の娘の久美子さんと結婚し、婿養子に。織田信長から細辻の姓を与えられ、当主が細辻伊兵衛を継いできた。14代目を継いではみたものの、そこにはとんでもない逆行がまっていた。

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世界で勝つ!400年目の老舗 手ぬぐい大変革

永楽屋に婿入りし、14代目となった細辻伊兵衛さん。社長に就任し、1999年まで永楽屋は30年間赤字続き。手ぬぐい需要の低迷化が2代前の伊兵衛さんがタオル事業に進出したものの、失敗。破綻寸前にまで追い込まれていた。そこで伊兵衛さんが見出した突破口は、伝統の世界観のアップデート。引っ張り出してきたのは、倉庫に眠っていたてぬぐい。明治から昭和初期にかけて作られたものは自由で遊びココロあふれるデザインは、現代にも通用すると考えた。まず行ったのは生地の品質のアップデートを行った。長年永楽屋の手ぬぐいをつくってきた染物工場では版画のように重ねて手ぬぐいをつくる。その生地は伊兵衛さんが独自に開発した世界で唯一のもの。その生地に使うのは、毛羽を取り除いたコーマ糸。手ぬぐいの9割に使われるカード糸に比べ価格は2倍ほど。コーマ糸は細く切れやすいために、技術力の高い愛知県の織物工場で時間をかけて丁寧に織っていく。従来のものと比べ、開発した生地のほうが目が格段に細かい。従来の生地に液を垂らすと滲むが、開発した生地は、色合いも鮮やかで縁もはっきりとしている。この生地の開発で繊細かつ発色のよい絵柄が再現できるように。2000年には直営店をオープン。その店で手ぬぐいのデザイン性をアピールし、毎年20以上の新商品を発売した。就任から3年で黒字化に成功した。

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京都市(京都)永楽屋馬場染工場

あれから11年、伊兵衛さんのアップデートは今も続いていた。ある歴史的な作品を手ぬぐいで再現しようとしていたが、平安時代に書かれたとされる鳥獣人物戯画。そのできを確認しに来たという。

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世界で勝つ!日本の工芸 挑戦を続ける14代目に危機が…

伊兵衛さんに命に関わる病気が見つかったという。東京にいた息子が緊急招集される事態になったという。

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世界で勝つ!日本の工芸 跡継ぎは“コラボ”で大ヒット

永楽屋に新たな力が加わった。伊兵衛さんの長男の和司さんは、大学卒業後に伊藤忠商事へ。服飾事業中心に6年間勤務した。3年前に永楽屋に入社し、父とともに働き出した。父についてはタイプが違うので自分なりにやっていきたいという。また和司さんは父に大病が見つかったことで跡を継いでほしいと言われたという。伊兵衛さんはその後治療に専念すると元気になって帰ってきたという。こうして15代目候補になったが、商社時代の人脈などを活かして新たな挑戦に世界的なシューズブランドのコンバースとコラボしている。1足1万2650円で去年9月に発売し、その場でプリントして販売している。この和のテイストが外国人観光客にささった。多い月には300足。月380万円を売り上げる大ヒット商品に。次なる仕掛けも世界市場だという。

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永楽屋の長男の和司さんがニューエラジャパンへメジャーリーグ公式キャプを死蔵し、世界125か国で販売。その永楽屋とのコラボ商品の開発を行っていた。3月上旬を目途に発売するという。

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ニューエラキャップジャパン永楽屋目黒区(東京)
(エンディング)
次回予告

「ガイアの夜明け」の次回予告をした。

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「ワールドビジネスサテライト」の番組宣伝。

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