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- マツコ・デラックス
正田さんのおすすめ2つ目は、島根県の「江木蒲鉾店」の「なうなう赤てん」。島根のソウルフード「赤てん」は、戦後ハムカツの代用品として考案された。唐辛子を使っている。炙ることで、柔らかいもっちり食感になり、辛味とうま味が増すという。マツコは試食し、温めたほうがいいと思うが、そのままでもおいしい、魚肉ソーセージのような感覚などと話した。
兵庫県姫路市にある「ヤマサ蒲鉾」は、かにつめ風かまぼこの発祥の地。直売所として2020年にリニューアルした「夢鮮館」では、20種類の揚げたてのかまぼこを堪能できる。一番人気は、「城下町どっぐ」。チーズかまぼこをホットケーキのような生地で包んでいる。年間約30万本売れる。マツコは試食し、生地が甘くておいしいなどと話した。
もうひとつ若者に知ってほしい進化系かまぼこがあるという。
「マツコの知らない世界」の次回予告。
徳永蒲鉾店・4代目が考案したのが、カマフィーユ。職人の手でスケソウダラのすり身に食材をミックスし、3層構造で味と食感に飽きがこない。累計売上は6万本で、熊本県のコンテストで金賞を受賞した。
貴千・3代目考案のベーコンとチーズのKAMABOKOアヒージョは、特注ベーコンとチーズが練り込まれニンニクやオリーブオイルとともに漬けることでうま味を凝縮している。1年間常温保存可能で香りを楽しめる。
浜崎蒲鉾店・3代目考案の魚っちは、ソーセージ用の機械を導入したまるでサラミのような新感覚のかまぼこ。しっとり柔らか食感のかまぼこと独自の製法で作ったコリッと食感が両立している。年間生産12万本の大ヒットで、昨年5月には専門店がオープンした。
1986年、かまぼこ職人の技術を守るために国家資格が制定。生の魚を包丁一本でかまぼこに仕上げるなど試験のレベルは高く、一級の合格率は約3割の狭き門となっている。正田さんが知ってほしい国宝級職人が、白謙かまぼこ店・中野功さん。白謙かまぼこ店は、大正元年創業の老舗かまぼこ店。中野さんの最高傑作が、献夢。高級魚キチジを手作業ですり身にし、石臼につきっきりで弾力やツヤを目と手触りで確認する。焼き上がりの弾力・ツヤ・味を中野さんがチェックをし、焼く温度を細かく調整する。1日で行う試食は60回に及ぶこともある。マツコ・デラックスは、塩焼きを食べた後みたいなどとコメントした。