- 出演者
- 矢内雄一郎 大浜平太郎 相内優香 唐鎌大輔 西原里江
オープニング映像とキャスターらの挨拶。
NY株式、米10年国債、ダウ、ナスダック、為替の値動きを伝えた。
リッチモンド連銀が発表した12月の製造業景気指数は-11で前月から6ポイント低下した。
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- リッチモンド連邦準備銀行製造業景気指数
来年のアメリカ株式市場の見通しについて。今年はインフレ率が上がったことで利上げがあり株価が下がったトラウマが、10月にFRBが利上げ終了を宣言したことで解き放たれた一年だったといえる。来年はS&P500が定期的に下落する傾向があるが、危機感は持っていると思われ下値は心配してなくてよいとの分析した。来年は大統領選がある。選挙の年は不安定な空気からか平均より下になるのが通常だが、堀古英司さんはFRBによる利下げが始まることは確実で平均より株価は高くなり10~12%上昇すると予想。これは選挙年の平均7%を上回る上昇が見込まれることになる。また、S&P500の指数に連動する連動型ファンド(パッシブ)に投資する個人投資家が多くなるとみられる。これまではアクティブっファンドはパッシブには勝てないと言われていたが、ここ7年ほどでアクティブのパフォーマンスがパッシブを上回る傾向を見せている。
金利、商品、欧州株式、株式先物の値動きを伝えた。
為替の値動きを伝えた。
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- 円相場
唐鎌さんのきょうのドル円予想レンジは141.00円~141.90円。今日の東京市場は昨晩から円高が進んでるが、その流れは引き継ぎやすいと思ってるとのこと。年内の取り引きについては、「よほどの材料がない限りは、ドル安円高が続きやすいでしょうけど、基本的には材料がないという時間帯にはなる」と話した。
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- 東京株式市場
10年国債の値動きを伝えた。
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- 国債
上海総合指数、世界の株価(27日)、株式先物の値動きを伝えた。
西原さんの日経平均予想レンジは33,300円~33,600円。西原さんは「昨日、日銀の12月会合の主な意見で春闘の動向を見てからでも遅くないということで、政策変更への慎重論が出たということで、1ドル142円台後半まで円安が進み、ここがサポート材料となり、日経平均は全面高の展開になっている。日中はバブル後高値の33,753円を上回る場面もあった。前日のアメリカの株上昇も好感された部分もある。今日はアメリカの長期金利が10年金利で3.79%台まで低下していて、ドル円も再び円高に戻ってるので、この円高が重しとなって下落するかなと見ている」と話した。
年末の予定を紹介した。今日は国内では11月の商業動態統計と鉱工業生産が発表される。明日は大納会。栗山英樹さんがゲストとして、東証の鐘を鳴らす。
唐鎌さんは「新規失業保険申請件数は相場が動く材料としてあり得るかなと。FOMCが利下げに言及している以上、今後出てくるものは全部弱いという目で見られる。特に雇用関係の指標は思ったより改善したとあると、ヒステリックにマーケットは反応しやすいと思う。」と話し、西原さんは「デフレ完全脱却には個人消費の拡大が不可欠になる点で、2つの点に注目している。1つ目は実質賃金が底打ちしているが、小売売上高も底打ちしているかというところ。実質賃金はわずかに10月底打ちしているが、小売売上高は前回4.2%ということで1年ぶりの弱さだった。実質賃金と小売売上高に間には2か月程度のタイムラグがあるので、今日出てくるレートはもしかしたら丁重かもしれないが、1月末に発表される12月データで小売売上高が底打ちしているか確認したいと思う。もう1点はパートタイムの賃上げが10月の最低賃金引き上げで上がってきてるというところがある。スーパーの売上高の伸びが弱い。ここが百貨店とスーパーの販売額の比例は2対5。やはりスーパーが上がってくるかに着目したい」と話した。
全国の気象情報を伝えた。
きょうは最終日のためゲスト2人に解説いただく。テーマは「2023年の株式・為替相場 振り返り」。今年の年初は130円台で始まり、1月中旬に127円台まで下落、その後円安が進み、11月には151.90円台まで上昇したが、来年の日米の金融政策の転換をにらみ現在は141円台で推移。唐鎌さんは「今年最初の放送で『金利差に伴うドル全面高が解消しても貿易赤字に象徴される円全面安は残るのでは』と話しました。振り返るとFRBの利上げ停止と利下げ示唆まで踏み込まれていたが結局140円は割れていない。結果的には金利差に限定しないで需給も見た事が予想的には良かったと思う。日本の貿易収支は改善したことは間違いないが、2022年最悪だったものが2023年は最悪→悪いになったくらいでそんなに改善したわけではない。1月から11月を累積するとだいたい9.3兆円くらいの貿易赤字。これは歴史的見ると4位を更新しているし、12月の仕上がり次第では史上3番目の赤字になる。大きな貿易赤字を出しているときはだいたい円安位になっているので、需給面で見ると円安は起こるべくして起こったのではないかと思う。経常収支を見た時に統計上の数字にこだわるのではなく、統計上の数字も見ながら実際の実務上キャッシュフローで見るとどれくらい出ているのか。10月までみると統計上の累積では17.7兆円の黒字だが、キャッシュフローベースで見てみると2兆円程度の赤字。2024年の見通しを作る上で実務上の数字を見て作るのが良いと思う」などと話した。
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- 連邦準備制度理事会
今年の株式相場については西原さん。2023年の日経平均株価は日本株が強い1年で、年初来で30%近く上昇した。5月~7月はバブル後の高値更新が続いた。西原さんは「日経平均は世界の主要史上と比べてもナスダックに次いで高いパフォーマンス。また、過去を振り返っても2013年のアベノミクス以来10年ぶりの上げ幅ということで快挙というようなパフォーマンス。今年は個人は売り越したが、海外投資家が6兆円買い越しており、世界が日本株を評価して支えたという1年だったと思う。日本株が大きく上昇した4-6月を着目すると、4月にウォーレン・バフェットさんが来日して日本株が大きく世界で着目されたことはあったが、それだけではなく背景にはいくつかの要因があった。3つのマクロ環境と2つの構造変化があったとみている。マクロ環境の変化は、アメリカの金利上昇と対照的な日米の金融政策・円安の3つがあった。1つ目の金利上昇については、日本株はバリュー株が多いので総じて日本株に追い風だったと思う。2つ目の対照的な日米金政策については、春の時期は7月のYCCの修正前だったので、アメリカが引き締め・日本は緩和ということで世界から見て日本株に追い風が吹いている=有利と映ったのではないかと思う。3つ目は外需企業に業績のサポート材料になったということがあった。あとはこの3月に春闘で30年ぶりの賃上げの方針が出されたことが大きかったと思う。あとは東証の要請を受けて企業が株主還元拡大のみならず事業の見直しなど様々な改革・行動変化を起こしたことが世界の投資家を動かすきっかけになったと思う。8月以降はFRBの追加利上げへの警戒感が高まった。11月下旬以降は利下げ期待からアメリカ株が大幅に反発したのでついていけないところもあったと思う。国内に目を向けても賃金上昇がインフレ率に追いつかず、実質賃金が減少してしまったことが構造変化への海外投資家の期待も若干後退させるようなことになったと思う。ただ、この点は再び高まりつつある。(セクター別では)アメリカのハイテク株が強かったので、日本のハイテク株が大きく上昇した。また、自動車株は円安と挽回生産が重なったし、金融政策は政策の正常化期待から上った。電気・ガス・食品などの価格転嫁が進んだセクターやバリュー株、全般的に上昇したと思う」などと話した。
NY株式、セクター別 騰落率(27日)の値動きを伝えた。
為替、金利、商品の値動きを伝えた。
「2024年の株式相場はアメリカの景気見通しが日本株見通しを左右」。西原さんは「来年は日経平均は年末35000円と予想している」などと話し、株式相場のカギを握るポイントとして、米国景気がどの程度悪化するか、米ハイテク株効果は続くか、対照的な日米金融政策、日本のデフレ脱却・企業統治改革を挙げ「来年も景気の見極めが難しい1年になると思うと考えている」「S&Pは24%上昇したがそのうち15%がマグニフィティセブンによって押し上げられた。ここがどうなるかが非常に重要になってくる。2024年度予想は3.3%でハイテク株のけん引は落ち着く」「6月以降25bpの利下げ計125bpの利下げをみている、日銀は引き締め。円高になると輸出の足かせになる」「マクロ環境が部が悪くなる、デフレ脱却の成功はメインシナリオとみている」などと話した。