- 出演者
- 小林孝司 橋爪秀範 岩野吉樹 加藤成史 一柳亜矢子 兼清麻美 坂下恵理 山口瑛己 宮崎浩輔 五十嵐椋 林田幸之介 大村広奈 小原茂
オープニングの挨拶。
宮城・石巻の中継映像とともに、全国の気象情報を伝えた。
- キーワード
- 石巻(宮城)
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故の発生からきょうで14年。被災地では朝早くから祈りがささげられた。除染で出た土が保管されている中間貯蔵施設。津波などで100人以上が犠牲になったいわき市薄磯地区。
原発事故によって立ち入りが厳しく制限されている帰還困難区域は、原発周辺の7つの市町村に及んでいる。原発が立地する大熊町。町の広い範囲が避難指示区域に指定され、除染などが進められた結果、2019年4月、住民の帰還が始まった。その一人、佐藤右吉さん。避難先の会津若松市から大川原地区の自宅に戻ってまもなく6年となり、妻と2人で暮らしている。佐藤さんの今の楽しみは菊やバラの花を育てること。けさも朝日を浴びながら花壇の土を耕していた。しかし、近隣の住民は今もなお戻っていないということで、かつての日常は取り戻せていないと感じている。大熊町では原発事故後、町に住む人はかつての1割程度にとどまっている。
14年前の津波などで450人余りが犠牲になった相馬市。特に被害が大きかった磯部地区の高台にある小学校では全校児童15人が参加して追悼の集いが行われた。磯部地区では犠牲になった251人のうち12人が小学生や幼稚園児だった。集いでは在校生を代表して5年生の菊地夏々美さんが誓いの言葉を述べた。
東日本大震災と東京電力・福島第一原子力発電所の事故の発生からきょうで14年。今日、県庁本館や県内各地にある県総合庁舎などに半旗が掲げられた。県議会の予算特別委員会では出席した議員や県の幹部職員などが黙とうした。また、県の危機管理局の職員も黙祷した。
去年1月の能登半島地震で被災した輪島市の「朝市通り」に露店を出していた人たちの一部は「出張朝市」と銘打って全国各地をまわっている。今回、東日本大震災から14年となるのに合わせて、地元のデパートの呼びかけで輪島市と東北3県の事業者の計9店舗が参加し、仙台市で「出張朝市」が開催され、訪れた市民が「頑張ってください」などと能登の被災した事業者に声を掛けながら買い物を楽しむ様子が見られた。輪島市の朝市通りで海産物を販売する南谷良枝さんは、みなさんから励ましの声をいただいたという。
東日本大震災から11日で14年。「希望の灯り」は東日本大震災で被災した岩手県の陸前高田市が阪神淡路大震災の被災地の神戸市から譲り受けたもので、陸前高田市で支援にあたった福井県内の社会福祉協議会にも分けらた。福井市にある県社会福祉センターでは毎年、「希望の灯り」の火をともして犠牲者を悼むとともに復興を願っている。きょうは、職員2人がろうそくに火をともして越前焼のしょく台に入れると、明かりが優しく揺らいでいた。県社会福祉協議会の石黒日香里主事は「人ごとではなく自分のこととしてしっかり準備をしなければいけない」という。吉田理子主事は「少しでもはやく日常にもどってほしいという思いで灯りをともした」という。
若狭湾の春の味覚・養殖ワカメの水揚げが最盛期を迎えていて、小浜市では養殖業者が出荷作業に追われている。小浜市では20人ほどがワカメの養殖に取り組んでいて、このうち角野正典さんは、矢代漁港の沖合で200メートルほどのロープを使って養殖している。いま水揚げが最盛期を迎えていて、角野さんはロープを引き上げると長さ2メートルほどに成長したワカメを次々に刈り取っていった。そして漁港に戻ると、茎やめかぶなど部分ごとに切ってせん別する作業に追われていた。ことしは冬に雨や雪の日が続いたため、山から養分を含んだ水が多く流れ込み、順調に育っているという。角野正典さんは今の時期だけ味わえるなまを楽しんでほしいという。
小諸消防署で行われた訓練は、佐久広域連合消防本部と佐久生コン事業協同組合が実施し、消防隊員ら約50人が参加した。隊員たちは組合の担当者から、ミキサー車がふだん生コンクリートを積んでいるドラムには5トン余りの水をためられることを教わった。そして、水を積んだミキサー車を防火用の水槽に横付けして、水槽に水を足す手順などを確認していた。ミキサー車を活用する取り組みは平成28年に新潟県糸魚川市で起きた大規模火災でミキサー車が大量の水を運んで消火活動に貢献したことをきっかけに全国で進められている。佐久広域連合消防本部は、平成30年に佐久生コン事業協同組合と協定を結び消火活動で水が足りなくなった場合に協力してもらうことにしている。佐久広域連合消防本部の大島稔警防係長は「火災の鎮火に努めたい。」等とコメントした。
箕輪町の箕輪南小学校では、地域の川や魚に興味をもってもらおうと毎年、地元の漁協の協力でアマゴを卵から育てる学習に取り組んでいる。今年度は3年生19人が、漁協から譲り受けた300個の卵を水槽でふ化させたあと、餌をあげたり水を交換したりして約4か月間世話をしてきた。きょう、子どもたちは稚魚を放流するため、アマゴの育て方についてアドバイスしてもらった天竜川漁協の人たちと一緒に町内にある沢川を訪れ、優しく川に放した。
東日本大震災の発生から14年となるきょう、函館市の観光名所・五稜郭タワーで、地震や火災が起きたことを想定して観光客を避難させる訓練が行われた。従業員たちははじめに、館内に地震を知らせるアナウンスをしたり、消防に火災を通報したりする手順を確認した。また、高さ90メートルの展望台から観光客役の人たちを地上まで誘導する訓練も行われ、非常階段を使って足元の安全などを確認しながら慎重に移動していた。営業部長は「海外のお客様を想定して言葉が分からないという部分で本当に今回の訓練でお客様が安心できたかというのを十分課題にして直していきたいと考えています」と話した。
再び列島ニュース。