- 出演者
- 梅津弥英子 橋下徹 松山俊行 安宅晃樹 石破茂 野田佳彦
オープニング映像。
おととい、自民党の新しい総裁に石破茂氏が選ばれた。1回目の投票で党員票そして議員票ともに1位だった高市氏を逆転しての総裁に選ばれた。けさは石破新総裁と立憲民主党の野田佳彦新代表をゲストに迎える。第28代自民党総裁・石破茂氏、その政治人生は常に波乱含み。麻生政権下では農林水産大臣を務めながら麻生氏に退陣を迫り、後ろから撃つとやゆされたことも。時の政権に厳しく党内野党とまで呼ばれた石破氏は果たしてリーダーとして、政治とカネの問題に揺れる自民党をまとめ、国民の政治不信を払拭できるのか。一方、元総理にして立憲民主党の新代表、野田佳彦氏。1957年生まれ、推しのアイドルも同じ2人が、今、永田町を舞台に新たな戦いに挑む。互いにリスペクトしつつも譲れない一戦、両雄がスタジオで生討論。
今朝のゲストは自民党・石破新総裁。今後どのような人事に着手されるのかが注目される。これまで、幹事長に森山裕氏、政調会長に小野寺五典氏、選対委員長に小泉進次郎氏、官房長官は林芳正氏、財務相に加藤勝信氏、国交相に公明・斉藤鉄夫氏。僅差で決選投票で敗れた高市早苗氏に総務会長の人事を打診したら固辞された。幹事長ポストであれば受けるという話もあるが、高市氏を閣僚などで起用することはあり得るのかについて、石破氏は「いろんな可能性を最後の最後までまったくないということは申し上げない」と答えるにとどまった。高市氏を最終的に決選投票で支持されたといわれる麻生副総裁、または麻生副総裁が率いる麻生派のメンバーの要職起用というのも検討されているのかについて、石破氏は「検討します」と答えた。石破氏が総裁に当選すると日経平均の先物が大きく下落、為替は急激な円高に振れた。石破氏は「主張を変えることはしない。だって、今まで言ってきたことの一部を切り取ってバーンと報道したわけであって変えるとか変えないとかいうことではない」などと話した。
対米関係について石破新総裁は在日米軍の法的地位を定めた日米地位協定の改定に着手すべきだと主張されている。具体策として在日米軍基地の共同管理や米国国内に自衛隊基地を設置することを提起している。これに対し、ウォールストリートジャーナルは石破氏の米国との不平等な同盟関係を再構築するという主張はワシントンとの緊張を高める可能性があると伝えている。来年1月に米国の新政権が発足、日本と米国でウィンウィンの関係を築くためにこの方針をどう説明していくのか。総理就任直後なるべく早い時期に日米首脳会談を考えると思うが最初の日米首脳会談で自衛隊基地での米国での訓練、伴う地位協定の見直しの主張をされていくという。
立憲民主党・野田佳彦代表が登場。けさは与野党の新しいリーダー同士の直接対決。今回の投票に先立ち、8月18日に新総裁で自民党は変わると思うかという質問をしたところ、変わるというのが17%、変わらないと思うという方が67だった。あらためて、けさ石破新総裁で自民党は変わると思うかという質問をさせていただいた。6万6000を超える投票があり結果は、変わると思う方が51%、思わない方が36%、どちらともいえない13%となった。石破茂は「この結果にちゃんと答えないといけない。これが責務だと思う」などと述べた。解散について石破氏は「まだ決めてない。解散は早い方がいいと思う」などと述べた。野田代表は「党首討論だけでは整わないと思う。国会で議論しないといけない。筋を通してもらわないと困る」などと話した。橋本氏は「政治と金の問題を早く決着してもらって政策論に踏み込んでもらいたい」などと話した。野田代表が掲げる政治改革は政策活動費の廃止、企業団体の献金禁止、旧文通費の使途公開、残金の返納、国会議員の世襲の制限。世襲の制限について石破氏は「意力と能力がある人は党の力で議員にしようねっていうのが小選挙区制だと思ってきた。そのわりに世襲が減らない。検証しないといけない。フェアじゃないのはよくない」など述べた。
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野田氏は石破氏と同い年、趣味の話もする仲で政策も似ている部分がある。与党と対立する立場としてやりづらいというのは正直お感じになるかと質問。野田氏は「従来の主張を石破さんがずっと言い続けて党をまとめてという政権運営をすればやりづらいと思う。従来言ってきた齟齬がいっぱい出てきたならば逆に攻めやすくなると思う」などと述べた。石破氏が言っていた政策そのものが実行されればそこはある程度評価されるところもあると思うか。野田代表が掲げる政治改革、政策活動費の廃止、企業団体の献金禁止、旧文通費の使途公開、残金の返納、国会議員の世襲の制限。裏金不記載の問題は今後の選挙の選挙戦略にも影響してくる。立憲民主党として今後の選挙は裏金問題に対してどう対応していくのか。裏金議員の選挙という対立候補を立て有権者にペナルティーを与えてもらうと述べられているがその実現の鍵を握るのが野党共闘ということになる。これに対して維新は選挙協力というのはやらない、国民民主党は基本政策の一致がないと数合わせとの批判がまぬがれない、そして共産党は立憲は連立を組めないと最初から拒否をしている誠実な態度とは言えないとしている。野党間の共闘、高いハードルがあるようにうかがえる。自民党で不記載が指摘された議員が出た選挙区はこれに対して野党が一本化を図っていくということができないのか。それに対して野田氏は「調整していきたいと思う。丁寧に粘り強く会話をしながら、連携をして力を合わせていきたい」などと述べた。立憲民主党・野田佳彦代表は政権交代前夜を一つのスローガンとして代表戦で戦っていたが立憲民主党で全部の選挙区で候補者を出して政権交代を目指すのか、あるいは野党共闘で一部は他の野党に譲ってということでやるのかという方針の違いがある。野党勢力の最大化ということは他の野党との協力で政権交代を目指していくという方針でいくのかという質問。野田氏は「自公の過半数割れが基本戦略だと思っている」などと述べた。
梅津弥英子は「野田さんの石破さんとの国会での論戦注目したいと思う」などと述べた。
立憲民主党・野田佳彦新代表が生出演。自民党で新しく誕生した石破新総裁は掲げている経済政策の中では余裕ある法人や個人への増税で分配を強化するということが大筋で見えてきている。野田代表が考える分厚い中間層の復活ということを掲げているがこれと自民党・石破新総裁が言っている経済政策との違いはどこにあるのか。野田氏は「税制全般を見直す考えは妥当だと思う。消費税に頼りすぎている分、法人税、所得税については検討の余地はある。時間がかかるので、まずは給付からやっていく。ベーシックサービスについては国が供給する社会に持っていきたい。ただ一挙にはできない。段階的にやっていくなら教育の無償化。格差是正は喫緊の課題だと思う。アベノミクスの前半は株価は上がったし、輸出型の企業は儲かったと思う。でも好循環が起こらず家計に届かなかった。中長期業、地方に届かなかった。その格差を是正していくのが今の経済政策で最も重要になると思っている」などと述べた。
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初挑戦となった2008年の総裁選から16年、敗北を重ね最後の戦いと位置付けた5度目の挑戦で見事に雪辱を果たした石破茂氏。過去最多9人が立候補した異例の総裁選、最終盤で有力視されたのは石破氏、高市氏小泉氏の3候補。本命視された小泉氏はなぜ1回目に落選したのか。そして、決選投票での大逆転劇はなぜ起きたのか。議員から聞こえてきた本音。フジテレビの政治部と番組が総力取材、最終盤の48時間仁義なき票集めの舞台裏に迫った。総裁選2日前、番組取材班が向かったのは小泉陣営の西野太亮議員の事務所。西野氏は7年前の衆議院選挙で落選した過去があり次の選挙の顔として知名度の高い小泉氏に期待を寄せている。今回の総裁選は当初から1回目の投票では決まらず、上位2名による決選投票にもつれ込むことが濃厚とみられていた。情勢が大きく動いたのは党員票の締め切り日となった決戦の前日、選挙戦序盤の調査では党員票でトップを走っていた小泉氏だが、伸び悩んでいることが判明。党員票を大きく伸ばした石破氏の決選投票進出が確実という情報が永田町を駆けめぐった。つまり残る枠はあと一つ。ここから他陣営の票を奪う小泉、高市両陣営による引き剥がしが激しさを増していく。引き剥がしの実態とは。小林陣営・鈴木英敬衆院議員は「小林さんを支持しているのはわかっているけれども決選投票にどうしても上がらないといけないので1回目から応援してくれへんかとか切り崩しっていうのかなお願いみたいな話はやっぱりありますね」と話した。“切り崩し”は他陣営の推薦人にまで及んでいることが明らかになった。加藤陣営のある幹部は「私にすら上位の陣営から引き剥がしの連絡が来るんですよ。2陣営から。相当切羽詰まっているんだと選挙って厳しいよね」などと述べた。上川陣営・松島みどり衆院議員は「2回目の投票をお願いしますというのはメッセージをいただきました」と話した。決選投票で小泉氏への投票を呼びかけるメッセージ。2陣営の約10人から連絡がとどいたという。水面下で繰り広げられる仁義なき引き剥がし工作。無派閥議員は「もう私たちもあきれてるのよね。何も自民党変わってないじゃないって思うのよね」とコメントした。
総裁選当日。党員票の開票が始まると小泉氏の劣勢が徐々に明らかに。小泉陣営・西野太亮衆院議員は「数字で見ると結構離されているような感じもしますけれども最後やっぱり一分一秒を大事にして議員票をしっかり積み上げるということだと思います」と述べた。1回目の議員票・事前調査・結果。小泉進次郎氏は議員票でトップの75票を獲得したが党員票が伸びず敗北。小泉進次郎氏は「敗因があるとしたら私の中で足りないものがあったと思います」と述べた。決選投票でも波乱があった。高市氏194票(議員票173)、石破市215票(議員票189)。不利とみられた議員票でまさかの勝利を収めた石破氏。石破陣営・細野豪志衆院議員は「本当よく勝ったなぁというのが率直な気持ちですね」と述べた。高市陣営は「はっきり言ってあり得ない結果だ。2回目見据えた電話かけの感触はよかたのに…でも星取りが甘かった」と述べた。快進撃を続けた高市氏の敗北。そこには投票前日に報じられたキングメーカー麻生氏の動きが影響していた。記者メモ「“2回目は高市氏に投票するよう求めた”との情報が出てきた」。決選に残った場合は高市氏支持と麻生氏が派閥に号令をかけたことが明らかになった。そこで麻生派議員に直撃。鈴木馨祐衆院議員は「志公会(麻生派)としては河野さんという仲間をやっていくというのが基本にはなっていますのでそういった麻生会長の思いということにそれぞれが捉えながらやっている」と述べた。麻生氏の思いとは。その派閥単位とも取れる動きは反発を招いた。上川陣営の女性議員たちがトイレで繰り広げたという会話では「なにあのキングメーカー気取り女子トイレすごかったわよ“カッコ悪いよね”ってみんな言ってた。せっかく9人出て自由にやっていたのに昭和みたいなことをしてぶち壊した。高市さんからするとありがた迷惑だったと思う」との声があった。今回の結果を受けて麻生派の議員は「しばらくは冷や飯だ。麻生派は必ず干される、しばらくは仕方ない。河野太郎だけ処遇されて終わりだろう」との声があった。実は岸田総理こそが石破新総裁誕生のキーマンだった。旧岸田派・小野寺五典衆院議員は「石破さんに入れました。私どもの仲間は一緒に石破さんにいきました」と述べた。旧岸田派では石破氏への投票を指示されていたという。旧岸田派議員は「今朝9時前に(別の議員が)岸田総理と電話して確認して(決選)は“石破さん”と。それで総理から伝達があった」と述べた。投票当日の朝にまとまった旧岸田派。小泉陣営・キングメーカー・菅氏の働きかけなどもあり決選投票では100票以上が石破氏へ流れた。
今回の自民党総裁選では初めて決選投票前の5分間の演説が行われた。高市早苗氏の演説でが 「いろんなものから命を守れる日本列島を一緒に作って次の世代に受け渡していこう」と訴えた。持ち時間を超えてスタッフに指摘される場面があった。石破茂氏の演説「多くの足らざるところがあり多くの人々の気持ちを傷つけいろいろな嫌な思いをした人が多かったと思う。自らの至らぬ点を心からおわび申し上げる。ルールを守る自民党」とした。石破氏はルールを守る自民党という言葉を繰り返した。
石破茂氏は決選投票前5分間の演説のなかで「ルールを守る自民党」を3度繰り返し述べた。これが石破氏の大逆転を決定づけた言葉になったのではないかとスタジオで話した。
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