- 出演者
- 伊藤雅之 牛田茉友
10月の衆院選で当選した新人の衆議院議員は99人、全体の21.3%。女性議員は過去最多の73人。割合は15.7%。自由民主党・向山淳衆議院議員は民間企業出身。国際競争力の低下を感じるとし、人口減少の中でも強い日本を作りたいとし、農林水産業の方々が日本を支え、地方から経済を活性化していくことができる強い日本の基盤を作りたいとした。立憲民主党・岡田華子衆議院議員は地方の声・女性の声を政治に届けたいと述べ、5年先10年先の地方のための政治をしたいと語った。日本維新の会・村上智信衆議院議員は経済産業省出身。日本の問題を解決するために国政に出たとし、経済成長・少子高齢化に対応したいとした。公明党・沼崎道子衆議院議員は医療課題を感じていたと医師としての経験を語る。医師不足や単身高齢者の意思決定などの課題に取り組みたいとした。国民民主党・福田徹衆議院議員は元救急救命医。自分の眼の前にない命を救いたいとし、限られた資源で最大限の医療をと語り大学院で経営学を語ったなどと話し、医療制度を整えたいとした。日本共産党・堀川あきこ衆議院議員は党職員から国会議員へ。学費の無償化を訴え学費の負担の大きさを伝えたいという。れいわ新選組・八幡愛衆議院議員はこの国の経済が弱くなっていると感じたとし、日本経済を良くしたいとし、そのために消費税の廃止を訴えた。
政治と選挙、お金について考える。国会議員に支給される公費。歳費・期末手当は年間約2200万円、調査研究広報滞在費(旧・文通費)は月100万円、議員秘書給与は公設秘書が3人まで。立憲民主党・岡田華子衆議院議員は政治活動にかかるお金に関して、非常にかかるとし、折込チラシなどを入れることができない市町村もあったと語る。また資金力が政治活動の差になっているとし、与党が与党であり続けられる仕組みがあると指摘。公正公平にするために今の仕組みを変えたいとした。日本維新の会・村上智信衆議院議員は政治活動にお金はかかるとしたうえで、抑えることは可能だと自身の経験則から語る。そのうえで現行の制度は資金力で決まってしまうと述べ、企業団体からの献金は禁止すべきとした。自由民主党・向山淳衆議院議員は実際に選挙を経験しお金はかかると述べ、企業や個人全てが政治に参加し、金銭の流れを明確にすることが大切とした。国民民主党・福田徹衆議院議員は有権者の思いがお金に負けない政治が大切と述べ、選挙で勝つためにお金が必要なのであって、日本を良くするためにお金を使うべきとし、お金のかからない選挙制度が必要とした。公明党・沼崎道子衆議院議員はどれだけお金がかかっていたかわからない部分が多いと前置きしつつ、国民に何にお金がかかっているのかわかってもらうことが大切で、透明性をはかり理解を得たいとした。れいわ新選組・八幡愛衆議院議員は自分たちの党はボランティアの方に助けられているとし、バックボーンのない人間が選挙に出るのは大変だと語る。そのうえで選挙制度を変え若い政党や人が立候補できる制度にすべきとした。日本共産党・堀川あきこ衆議院議員は選挙の中で裏金問題に対する怒りを感じたとし、今までお金の力で政策が歪められてきたと意見を述べ、一例として非正規雇用に関して企業が求めてきたものと考え、政治は企業ではなく国民のためのものであるべきとした。
国民民主党・福田徹衆議院議員は旧文通費の公開と政策活動費の廃止を国民民主党は行っているとし、献金・寄付が悪いのではなくその金額が大きいのが問題とし、企業・個人の献金の限度額を決めるべきとした。公明党・沼崎道子衆議院議員は企業・個人関係なく意見を取り入れることが重要で、その中で何にお金を使ったかを理解してもらうことが大切とした。れいわ新選組・八幡愛衆議院議員は政治資金に関する話し合いは茶番に見えると意見を述べ、企業献金などやめるなら一度やめて他のことを優先すべきでは以下とした。日本共産党・堀川あきこ衆議院議員は今回の選挙での民意を受け止めるべきとした。そのうえで裏金問題への怒りがあったはずで、そこに応えるべきだとした。自由民主党・向山淳衆議院議員は企業団体が悪で個人が悪ではないと前置きし、透明性をわかりやすくすべきとした。日本維新の会・村上智信衆議院議員は新人が選挙に参加しやすくする仕組みが大切でそのためにお金のルールが必要とし、現職の議員が資金を集める状況に歯止めをと訴えた。立憲民主党・岡田華子衆議院議員はお金で政策が歪んでいると思わせないことが大切とし、企業や団体との付き合いも大事だが国民からの信頼をとりもどさねばとした。これらの意見を受けて自由民主党・向山淳衆議院議員は政治資金規正法の改正は迅速に、さらに有権者がどう見るのかを訴えねばとした。
今後の大きな課題の一つが人口減少。国民全体の所得に占める税金、社会保険料の負担割合を示す国民負担率の推移(財務省)は40%を超える水準が続いている。日本維新の会・村上智信衆議院議員は現役世代のために、学費の無償化と社会保障の抜本的強化を訴えた。立憲民主党・岡田華子衆議院議員が現役世代の課題は制度を作る側に問題があるとし、アップデートが必要だと述べ、子育てを例に、手当ではなく子育てや家事を女性の手からある程度離すことが必要とし、高齢者に関しても単身世帯で年金で暮らしていることを理解しなくてはならないとした。自由民主党・向山淳衆議院議員は少子化に関して、所得を上げることが大切とし社会保障の負担は全世帯で行う、非正規の処遇改善や賃金上昇が必要とした。日本共産党・堀川あきこ衆議院議員は抜本的な賃上げ・消費税減税・子育て支援が必要だとし、教育の無償化は必要で社会保障を削らないために大企業への負担・軍事費の見直しが必要だとした。公明党・沼崎道子衆議院議員は少子高齢化が多くの問題の根幹だと語り、特に高齢化に関しては医師の立場から医療は持続可能な形で支えていかねばならないとし、負担と財源に関して財源は賃金を上昇が必要とした。れいわ新選組・八幡愛衆議院議員は昨今の物価高、それにともなう消費税の増額などを例に現金給付が必要した。また少子化に関して予算を渋るべきではないと主張。社会保障はコストではないとした。国民民主党・福田徹衆議院議員は社会保険料の増加は負担になっていると意見を述べ、科学的根拠に基づいた負担が必要だとした。その中で医師としての意見から価値の大きい医療と小さい医療の棲み分けを行い、必要なところに投資すべきとした。また財源の確保に関しては財源を増やすのではなく必要なところに使うべきだとした。立憲民主党・岡田華子衆議院議員は高齢者と現役世代との対立にならないようにするためには、本当に支援の必要な人に支援する、次元はどこの予算を削り政策の優先順位をつけるべきとした。日本共産党・堀川あきこ衆議院議員は経済成長には現役世代の人たちの手取りを上げることが必要だとし、大企業の海外流出に関しても日本は大企業に甘すぎる、企業の内部留保を労働者の賃金に向けさせることが大切とした。自由民主党・向山淳衆議院議員は稼ぐ力を大きくし、これを循環させることが大切とした。れいわ新選組・八幡愛衆議院議員は現役世代と高齢者の対立に関してお金で解決するしかないとし、国債発行などをもって今の状況を変えるべきとした。立憲民主党・岡田華子衆議院議員は与野党が一緒に、ときに国民が聞きたくない議論もすべきだとした。
10月27日の衆議院選挙では国民民主党のYouTubeが1400万回再生された。7月7日の東京都知事選の石丸伸二氏、11月17日の兵庫県知事選挙の斎藤元彦氏のYouTubeでも支持を伸ばした。国民民主党・福田徹衆議院議員はSNSの使用に関して容易に情報発信できることは大きい、その反面で価値観の違う人にも見られることは注意しなくてはならないとし、発信音仕方には注意が必要とした。れいわ新選組・八幡愛衆議院議員はSNSを使用した選挙活動は解禁すべきとした。ただデマなどに関しては規制が必要だとしつつも、実際に対面することの重要性も訴えた。自由民主党・向山淳衆議院議員はネットの利便性を理解しつつもデマや誹謗中傷などに関するルールは必要とした。共産党・堀川あきこ議員はSNSのあり方に関して自身の経験則を踏まえ、行動参加により新たなつながりを作れるとしつつ、選挙だけでなく災害時のデマ情報などに注意があり議論が必要とした。立憲民主党・岡田華子衆議院議員は選挙活動でSNSはおおいに役にたったとしつつ、デマなどに関してトライ安堵エラー繰り返しながらルールをつくるべきとした。公明党・沼崎満子議員もまたSNSなどの有用性は認めつつ、デマの拡散のしやすさを踏まえ、発信者・受け止める側の意識が大切だとした。日本維新の会・村上智信議員はSNSはお金をかけないという部分でも重要になるとした。自由民主党・向山淳衆議院議員はSNSの収益性に関して制約は必要とした。立憲民主党・岡田華子衆議院議員もまたこれに同意した。
政治への関心を高め、政治への参加を促すためには何が必要か。八幡愛は日本は公平・中立の名のもとに政治をタブー視しすぎだと思う。それが政治への無関心につながっている。タレントでもメディアでも政治について意思表明してもタブー視されないような環境にしていくことが必要だと話した。堀川あきこは女性議員が増えたことは喜ばしいが、まだまだ。自分が政治に参加することで政治が動くという経験が大事。国民を良い意味で巻き込んで政治を動かしていく状況を広げていきたいと話した。福田徹は最も大きな政治の不作為は国民からの信頼を失ったこと。それを取り戻すには誰かのための政治ということが分かるような言動をする必要があると話した。沼崎満子は双方向性で意見の交換ができるような機会を増やすことが大事。女性や若者が議員に挑戦することで、より身近なものになると話した。村上智信は直接ふれ合うことで政治への関心が高まると話した。岡田華子は一般人が選挙にチャレンジしやすい空気感をつくることが必要。環境を整えば、一般の人も大きなリスクをとることなく、政治にチャレンジできる社会をつくっていきたいと話した。向山淳は政治家は特別なものだと思われてしまったら仕事にならない。まずはクリーンな政治で土台をつくり、身近に感じてもらうことが大事だと話した。岡田華子はこれまで野党は反対ばかりする政党だった。与党だけでなく、官僚とも建設的な議論をしていく。国のための議論をしていきたいと話した。向山淳は安易に政策が通るわけではないという緊張感の中で議論をしていきたいと話した。