- 出演者
- 檜山靖洋 首藤奈知子 山田大樹 三條雅幸 渡部圭司 今井翔馬 近藤奈央 是永千恵 野口葵衣
政府が策定する新たな国家戦略について。化石燃料に依存しないエネルギーの導入拡大が課題となる中、政府は脱炭素とエネルギーの安定供給、それに経済成長を同時に実現させるための新たな国家戦略を策定する方針。具体的には、2040年に向けた新たな政府目標を設定するほか、二酸化炭素の排出量に応じて企業などがコストを負担する排出量取引では、2026年度の本格運用に合わせて排出量の多い企業に参加を義務づける方向で検討に入るという。戦略の策定にあたっては、再生可能エネルギーや原子力関連の活用に向けた事業環境の整備や、次世代技術の大型プロジェクトへの集中支援などについて官民で議論を進めることにしていて、年内の取りまとめを目指す方針。
政府・日銀は認めてはいないが、円安を食い止めるための市場介入を実施し、これにより大きな利益が出たとみられている。ドル売り円買いの市場介入は、外為特会と呼ばれる特別会計で保有するドルを原資として使う。このドルは円高ドル安だったときに調達したものが多く、市場から安く調達したドルを今回は高く売ったということになり、その差額が利益になる。第一生命経済研究所・熊野英生エコノミストは、財務省の資料などから、今回の市場介入でおよそ2兆8000億円の利益が出たと試算している。
日銀と埋蔵金(日銀が保有するETF=上場投資信託)について。ETFには色々な企業の株式が組み入れられている。日銀は金融緩和策の1つとして、2010年からETFの買い入れを始めたが、額が増え続け、ことし3月末時点では簿価で37兆円にまで積み上がっている。簿価とは、買った当時の価格。ETFの今の価値は時価にすると74兆円になる。この含み益が埋蔵金といわれている。活用方法は3つあるとみられている。1つ目は「希望する国民に販売する」。過去に香港の金融当局が行った実績がある。2つ目は「政府が買い取って財源にする」。ETFから得られる分配金を子育て支援などに使うといったアイデアが出ている。3つ目は「市場で売却」。売った際の利益は、最終的には国民に還元される。ただこの場合、大量の株を売ると市場が混乱するというリスクが指摘されている。ある日銀幹部は「処分を急ぐ必要は全くない」と話している。一方でニッセイ基礎研究所・井出真吾主席研究員は「金融緩和策で生まれた資産は国民の資産、国民の利益につながるよう議論すべき」と指摘。ただ、埋蔵金は株価が大きく下がれば含み損になることにも注意が必要。どのように活用すれば将来につながるのか、幅広い議論が求められている。
国内の企業の99%を占め、地域経済を担う中小企業や個人事業主。そこへの支援を行っているのが、信用金庫。利益が求められる銀行とは異なる非営利の組織。人口減少が急激に進み、金利のある世界の到来も見込まれる中、信用金庫の在り方が改めて注目されている。今、地域に必要な金融の担い手とは何かを考える。信用金庫は、全国に254ある。地方銀行の99を大きく上回っていて、日本経済にとって重要な金融機関。きょうから3回にわたって伝える“シリーズ信金”。1回目のきょうは「“もっとおせっかいに”最小信金の決断」。ことし3月、足立区・足立成和信用金庫と葛飾区・東栄信用金庫が来年10月に合併することで合意したと発表した。都内では19年ぶりとなる合併。「少子高齢化の波がすごいスピードで来た、どうしたらいいか」と危機感をあらわにした、東栄信用金庫の北澤良且理事長。預金量は都内で最少。合併を決めたきっかけの1つが預金の減少だった。若い世代がネットバンキングを充実させる大手銀行に移り、金融機関の根幹をなす預金が去年、減少に転じた。信金は銀行と違い、営業エリアの外に進出することは原則できない。預金が減れば貸し出し機能も低下して、地域経済も衰退するという負のスパイラルに陥りかねないという危機感が高まっていった。北澤理事長が目指すのは、合併したあとも地域密着型の“おせっかい”を大切にすること。スタートアップ企業とのつながりを持つために信金が始めたのが「創業塾」。事業を始めたい人たちに、無料で事業計画の作成などをサポートする。これまでに300人以上が卒業して、6割近くが起業した。今回の合併は東京でも人口減少が迫っているという強い危機感を反映しているが、地域密着型の金融インフラとして、存在意義をどう発揮していくのか。信用金庫は難しい課題に直面している。あすは移住者の起業をサポートする信金の取り組みを紹介する。
今週の注目。13日月曜日:ソフトバンクグループ決算、14日火曜日:ソニーグループ決算、経済同友会代表幹事会見、15日木曜日:米国・消費者物価指数(4月)、16日木曜日:GDP速報(1〜3月)。
円相場を伝えた。
母の日のきのう、和歌山・白浜町のテーマパークでは10頭の子どもを育てたジャイアントパンダの良浜にカーネーションの形のニンジンなどがプレゼントが贈られた。
北海道・新ひだか町のスーパーでは特産のデルフィニウムが無料で配られた。三石地区では毎年5月上旬~11月ごろにかけて約700万本が出荷される。地元の農協ではデルフィニウムを贈ることを習慣にしてもらおうと、この取り組みを行っているという。
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- デルフィニウム新ひだか町(北海道)
愛知・犬山市の日本モンキーセンターで、シロガオオマキザルの赤ちゃんが18年ぶりに誕生しかわいらしい姿を見せている。
「愛の賛歌」でも知られる昭和の大スター・越路吹雪さん生誕100年を記念した衣装展が東京・新宿区にある早稲田大学の演劇博物館で開かれている。越路さんはベストドレッサーとも呼ばれ、ファッションリーダーとしても多くの女性の憧れの存在だった。ステージ衣装のほか靴、アクセサリーも多く展示されている。
米・カリフォルニア州で行方不明になっていた犬が8ヶ月後に3700キロ以上離れたミシガン州で保護された。埋め込まれたマイクロチップから飼い主を特定し動物保護施設から連絡があり、飼い主と再会した。ただ、どうやって遠くまで行ったかは謎のままだという。
イギリスでアマチュアの化石ハンターが魚竜のアゴの骨の化石を発見した。魚竜は約2億200万年前に海に生息していたは虫類で体長は約25メートルほど。科学者たちは史上最大の大きさだった可能性があると指摘しているという。
7時台の放送について紹介。「能登半島地震 “ボランティア足りない”課題は」、「65年の歴史に幕 バスターミナル」など。
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- 令和6年 能登半島地震新潟駅
東京・渋谷から全国の気象情報を伝えた。
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- 渋谷(東京)