- 出演者
- 高井正智 森下絵理香 晴山紋音
オープニング映像とオープニングの挨拶。
与党が過半数を下回る結果となった衆議院選挙。一夜明けて、石破総理大臣は「極めて厳しい審判を頂戴した」と述べたうえで、みずからが続投し、引き続き、自民党、公明党両党による連立政権を維持していく考えを示した。一方、立憲民主党は、特別国会で行われる総理大臣指名選挙での野田代表への投票の協力をはじめ、さまざまな連携をほかの野党に呼びかけていく方針を確認した。福井2区、立憲民主党・辻英之さん。収支報告書の不記載問題で自民党の公認を得られず、無所属で臨んだ高木毅さんから議席を奪った。東京1区の議席を失った自民党の山田美樹さんは収支報告書に不記載があり、比例代表への重複立候補が認められなかった。議員会館の部屋を今月末までに明け渡すよう求められ、片づけ作業に追われた。自民党の政治とカネを巡る問題で処分を受けた党幹部経験者などの落選も相次いだ。一方、逆風の中で当選した議員も。萩生田光一さんは自民党の公認を得られず、無所属での立候補となったが、東京24区の議席を守った。
衆議院選挙の結果。自民党は小選挙区と比例代表を合わせて191議席、選挙前から50議席以上減らした。公明党も議席を減らし、自民党、公明党両党で215議席と、目標としていた過半数の233議席を下回った。与党が過半数を下回るのは、民主党政権が誕生した15年前の2009年以来。一方の野党側。立憲民主党は148議席で、議席を大幅に増やした。また国民民主党も選挙前の4倍の議席を確保。大幅に増やした。与党が過半数割れとなった今回の選挙。専門家2人はそれぞれ「1人負け」と「懲罰」というキーワードを挙げた。
衆議院選挙の選挙結果を受けて、自民党・小泉選挙対策委員長は、石破総理大臣に辞表を提出し、受理されたことを明らかにした。石破政権の発足に伴って、選挙対策委員長に起用された小泉氏。知名度の高さを生かし、選挙の顔として各地の選挙区に応援に入ったが、僅か1か月で辞任することになった。また今回、議席を失った公明党・石井代表は、自身の進退を含めた新たな党の体制について、党内で相談していく考えを示した。
石破総理大臣は午後、自民党総裁として記者会見に臨んだ。極めて厳しい審判を頂戴した。自民党は心底から反省し生まれ変わっていかなければならないとした。その上で、みずからが続投し、引き続き自民党、公明党両党による連立政権を維持していく考えを示した。政治改革に向けては、党から議員に支給される政策活動費の廃止や、調査研究広報滞在費の使途の公開や残金の返納、改正政治資金規正法に基づく第三者機関の早期設置について、党派を超えた議論を行い、速やかに実現を図る考えを示した。また、ほかの野党との連立については「よく協議するということから始めていかなければならないとした。さらに、補正予算案の編成に向けて、党派を超えて、優れた方策を取り入れ、意義のある経済対策、補正予算を実施していくことが必要だと述べた。これに先立って石破総理大臣は、公明党・石井代表と会談。政策活動費の将来的な廃止も念頭に、政治資金の透明性の確保に取り組むことなどを盛り込んだ新たな政策合意を交わした。一方、会談の中で石井代表は、自民党が非公認とした候補者が代表を務める政党支部にも2000万円を支給したことについて「選挙戦に相当影響があった」と指摘し、石破総理大臣が「公明党に非常に迷惑をかけた」と陳謝する場面もあったという。
衆議院選挙について政治部・安藤和馬の解説。石破総理大臣は連立政権を維持していく考えを示した。党執行部は当初、与党の議席が過半数に僅かに達しない場合は、非公認となって当選した候補者を、直ちに追加公認することを検討していただが、石破総理は「国民の理解を得られるかどうかを基準に判断する」と述べて、直ちに追加公認することには慎重な考えを示した。世論の動向を見極めながら、判断していくものと見られる。石破総理は連立の枠組みを広げることには否定的な考えを示したうえで、野党の政策について、「取り入れるべきところは取り入れることに躊躇があってはならない」と話した。野党側の考えや主張も聞きながら、政策面での一致点を探っていくものと見られる。石破総理は続投に意欲を示している。選挙対策委員長の小泉氏が、敗北の責任を取ってきょう、辞表を提出し、受理された。一方の公明党・石井代表自身が議席を失った。自身の進退について明言しなかったが「国会議員でなくなれば、代表を続けるのにいろいろな困難が伴う」と述べ、辞任の可能性に触れた。
衆議院選挙で議席を大幅に増やした立憲民主党は執行役員会を開き、野党第1党として特別国会で行われる総理大臣指名選挙での野田代表への投票の協力など、さまざまな連携をほかの野党に呼びかけていく方針を確認した。これに先立ち、野田代表が訪れたのが、立憲民主党が支援を受けている連合の本部。連合には、同じく支援を受ける国民民主党・玉木代表も訪れ、それぞれ芳野会長と会談した。また、玉木代表は民法番組で、総理大臣指名選挙への対応について、「政策の実現などにつながると判断した場合は、ほかの党の党首に投票することもありうる」という考えを示した。ほかの党から連携の呼びかけがあるかどうかについては、「自民党からそういう話はすでにあると思うが、立憲民主党からは聞いていない」と述べた。玉木代表との会談後、国民民主党が自民、公明の連立政権に加わることについてどう考えるかと問われた芳野会長は「連立を組むことは玉木代表は明確に否定している」とコメント。一方、日本維新の会・藤田幹事長は、自民、公明両党の連立政権への参加や、立憲民主党との連携に否定的な考えを示した。
衆議院選挙について政治部・安藤和馬の解説。立憲民主党・野田代表は、先の臨時国会で、ともに石破内閣に対する不信任決議案を提出した日本維新の会、国民民主党、共産党との連携を優先させたいとしており、今後、調整を急ぐことにしている。日本維新の会と国民民主党は、「立憲民主党とは基本政策で一致できないままの連携はあり得ない」としており、総理大臣指名選挙での協力には後ろ向きな姿勢を示している。一方で、選挙戦で激しく対立した自民党、公明党の連立政権への参加にも否定的。両党とも、与党が過半数割れして、どの政党も過半数の議席を獲得できなかったことで、多数派を形成するうえで、この自分の党の存在感が増していると見ており、まずはそれぞれの党が主張する政策の実現に向けた働きかけを、与党側、立憲民主党側、双方に強めていく方針。特別国会は憲法の規定で、投票日から30日以内に召集される。連立政権の継続を目指す自民党と、政権交代を目指す立憲民主党の、この多数派の形成を巡る駆け引きが活発になる見通し。
トヨタとNTTグループは、自動車の事故を減らすために、連携して運転支援技術の開発を行う方針を固めた。NTTが開発したAIや「IOWN」と呼ばれる次世代の通信ネットワークなどを使って、データを収集分析し、トヨタの運転支援技術に活用することにしている。両社は今後5年間で合わせて数千億円規模の資金を投じる計画。両社は4年前に資本提携し、次世代の車と通信インフラの技術を組み合わせ、最先端の街づくり、スマートシティーの構想の推進に向けて、取り組んでいる。
アメリカ大統領選挙は投票日まで1週間余り。共和党・トランプ前大統領はニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン で「インフレを終わらせ我が国への犯罪者の流入を防ぐ。カマラハリスを打ち負かす」とした。民主党・ハリス副大統領は「我々は国民の求めに焦点をあてている。ドナルド・トランプは四六時中、自分のことばかり考えている」とコメント。ハリス副大統領はヒスパニック系の人が働く飲食店などを訪れ、マイノリティー層にアピールしている。
ドジャース・大谷翔平選手は、ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で、盗塁を試みた際のスライディングで左肩を痛め、関節が部分的に外れる亜脱臼と診断された。けがから一夜明け、ドジャース・ロバーツ監督は、トレーナーからの報告などを踏まえ、大谷選手が第3戦に出場できるという見通しを示した。大谷選手は、チームとは別の便で、ロサンゼルスからニューヨークに移動。ヤンキー・スタジアムに到着した際には、両肩でリュックを背負う様子が確認できた。このあと、室内でボールを打って、左肩の状態を確認したと見られ、大谷選手とドジャースの最終的な判断が注目される。
フィギュアスケート・グランプリシリーズ第2戦のカナダ大会。佐藤駿選手2位となった。優勝はアメリカの19歳イリア・マリニン。
全国の気象情報、台風21号の動きを伝えた。
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