- 出演者
- 村上(マヂカルラブリー) LiLiCo
オープニング映像。
塩を摂取すると血管の内外で塩分濃度の差が生まれる。すると、血液の高い塩分を薄めるように外側の細胞から血管内へ水分が侵入。結果、血液の量が増えることで圧力が高まり、血管を押し広げてしまう。これが高血圧。WHOは塩分摂取量について一日5g未満を推奨している。しかし、塩の量を変えずに高血圧になるリスクを減らす方法がある。それは野菜を摂取すること。宮城・登米市では健康診断でナトカリ比の数値が示される。ナトカリ比とは「ナトリウム(塩)」「カリウム」の比率。つまり、塩をカリウムの何倍取っているかを示す値。ナトカリ比が低い人ほど血圧が低いということが分かっている。WHOが推奨している一日あたりのカリウム摂取量は約3500mg。しかし、日本人の摂取実態は1200mg不足している。
野菜を食べてもらえない問題は、実は長年、多くの研究者たちを悩ませてきた。その一人が栄養学を専門とする奥田教授。奥田教授は弁当にある工夫を凝らすことでカリウム不足を克服した。それが肉。脂身の少ない肉もカリウムが豊富。野菜だけにこだわらず、いつも食べているソーセージを鶏むね肉に代えることでカリウムを増やした。
血圧にお悩みの人たちに、カードを使ったカリウム増加生活・カリ活をやってもらった。期間は2週間。結果、10人中8人の血圧が下がった。被験者たちは、このカリ活について「楽しい」などと話した。やることは食事を増やすだけ。高血圧対策に苦しむのではなく、楽しむことができていた。カリウムの取りすぎについては腎臓に心配がある人は必ず医師に相談すること。
高血圧の治療ガイドラインで推奨されているのは、有酸素運動を毎日30分または週180分以上。しかし、運動の時間を毎日つくるのはなかなか大変。そこでオススメなのが治療現場でも指導する時短運動。1つ目は一日合計100回を目安に両足跳び。回数を分けて行ってもOK。床から3~4cm程度のジャンプでよい。非常に単純な動きだが、同じ時間行った水泳・ジョギング・筋力トレーニングよりも高い強度。2つ目はアイソメトリック運動。関節を動かさずに力を入れた状態を一定時間保つ運動。筋肉が緩むとき、血圧が下がる効果がある。中でもオススメなのが、いすギリギリスクワット。お尻がいすに付かないよう膝を曲げ、5~10秒声に出して数えながら我慢。ゆっくり立ち上がり、同じ時間休憩するというもの。3回を1セットとし、1日に3セット行う。これを血圧高めの人に2週間実践してもらったところ、10人中9人の血圧が下がった。
エンディング映像。
次回予告が流れた。