- 出演者
- 村上龍 小池栄子
オープニング映像。
実物大のガンダムなど話題を集める大阪・関西万博から進化系グルメに注目。ほっかほっか亭は効率を追い求め、片手で食べられる進化系海苔弁を紹介。また、ドリンクの中に3Dアートを描くという世界初の技術もある。
韓国料理店の豚大門市場では店専用に作って貰ったタレを使い、約20種類の料理を調理している。仕込みを代行するのがシコメルフードテックで、店にとってはこだわりの味を守りつつ、仕込み時間を大幅に短縮できる。人類みな麺類とエスサワダでは毎日3~4時間かけてチャーシューを仕込むなか、炒飯はシコメルに発注。自家製チャーシュー、ネギを加えてお客に提供している。2019年に創業したシコメルはオンラインで会議をするなどITを積極的に活用。会社を率いる川本傑社長は年に300日、外食するという。、
酒場シナトラでは鴨と豚の合い挽きを使った「鴨のメンチカツ」が看板メニューだが、仕込みに2時間を要する。小林総料理長は調理の技術や接客などの指導に時間を割きたいと、シコメルフードテックに代行を依頼。小林氏にレシピやこだわりなどのヒアリングを行い、開発メンバーが社内のキッチンでメニューの再現に取り掛かった。
開発メンバーの用意した試作品を川本傑社長らが実食。店で看板メニューを食している竹中忍氏は「味の再現性はかなり高い」と高評価だった。
太陽ホエールから肉味噌の仕込みを依頼され、川本傑社長らが会議を開いた。シコメルは200以上の食品加工工場と提携し、約7000品目のデータをもとにどの工場が適しているのか議論する。 今回、炒め物を得意としている実績を評価し、商工給食を選定した。同社から届けられたサンプルを携え、シコメルの社員が発注元である太陽ホエールへ向かった。運営会社の幹部が試食すると、「70点」と評価。その後も試作が重ねられた。
シコメルでは高級店からの依頼だとスープ作りや肉の下処理、大衆酒場だと「レンジでチン、揚げる・湯煎だけで済む」ような代行を引き受けている。味をよりよくする助言もするという。
シコメルフードテックの川本社長、西原会長は大阪府立天王寺高校の野球部で汗を流した。会長は大学を中退し、韓国食品の輸入卸の会社を創業。川本氏は大学に通いながら、ビジネスに携わった。卒業後、リクルートに入社し、3年目には関西支社の営業成績で年間1位に輝いた。一方、西原氏はビジネスを軌道に乗せていた。
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川本氏はリクルートを辞め、シコメルフードテックを19年12月に創業した。全国の食品工場、飲食店を結びつけるという試みは人生を賭ける価値があるという。
川本社長は大学時代、西原会長が立ち上げた韓国料理店の経営に携わり、リクルートでは就職や住宅、結婚など個人と法人をオンライン上で繋ぐビジネスを体験した。シコメルフードテックを創業し、仕込み代行サービスを開始したのは2020年。コロナ禍ではあったが、通販の手伝いなどコツコツと実績をつくっていったのは結果的に良かったという。
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大阪・関西万博のチェコパビリオンで提供されるダンプリング、煮込み肉はシコメルが仕込みを代行。チェコ人の調理スタッフが集まらず、同社に白羽の矢が立った。総料理長を務めるヘルマネク氏が試食し、OKが出たという。
シコメルでは有名シェフが監修した調理済み食品を販売していて、売り上げの2%がシェフに還元される。街中スナックではこのシコメルの調理済み食品をお客に提供している。
シコメルは大阪・関西万博チェコパビリオンの仕込み代行に携わった。川本傑社長は世界各地で評価される日本料理店を手伝いたいという。
川本社長は「労働人口が経るなか、人、機械がやるべきことを見定めていかないと生き残れない」と語った。
村上龍はシコメルフードテックの歴史を振り返り、「大規模店には向かない。チュクミの味が漂う中小店に向いている」と締めくくった。
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カンブリア宮殿の次回予告。