- 出演者
- 児嶋一哉(アンジャッシュ) ウエンツ瑛士 鈴木砂羽 DAIGO
極上の朝メシを提供するため夜明け前から働く人に密着。今回は地域で愛される神奈川・横浜の4つの名店を紹介。
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- 横浜(神奈川)
「おにぎりと豚汁 いたる」の店主・植原さんに密着。週末は朝8時のオープンから満席状態となる人気店。お米は冷蔵庫で浸水させることでふっくらとした炊きあがりになるという。1日で多い時は100合のご飯を炊く。お米を炊いている間に具材の仕込みを行う。漬け卵黄は冷凍した卵を使用。お店で出されるメニューは18種類。植原さんは35歳で会社を辞め料理の道へ飛び込んだ。知り合いの飲食店で料理を学び去年念願のお店をオープンした。おにぎりは注文が入ってから握る。こだわりの極上朝メシは豚汁とおにぎりがセットの「朝食セット」。
「謝甜記 貮号店」の水谷さんに密着。広東省出身の祖父から続く中華粥専門店で開店前から行列ができ常に満席の人気店。作り方のこだわりは水分量を多くすることでトロッとした仕上がりにしている。トロッとした仕上がりにするため粘り気の少ない米を使用。味の決め手は乾燥カキや貝柱、鶏でとった出汁。最も重要なのは火加減。
「エスプラン」の三代目店主・塩田さんに密着。塩田さんの祖父が始めた老舗パン屋。店頭には朝から60種類以上のパンが並ぶ。2009年にはパングランプリ東京で東京都知事賞を受賞した。仕込みは深夜から始まる。パンの成形と並行して行うのはピザ生地作り。小麦粉は13種類を使い分け、酵母は麹菌を使用。一番人気商品は「珈琲あんぱん」。
横浜で大人気の「珈琲あんぱん」はこしあんにエスプレッソを混ぜている。店の起源は江戸時代の覇王樹茶屋というお茶屋。三代目の塩田さんは職人堅気な父の背を追いかけて大学卒業後にドイツで修業を積んだ。職人になって改めて父の偉大さを痛感したという。帰国後も2年間横浜の有名店で修業し2015年から父の店へと戻った。
1998年に父が開発した珈琲あんぱんは当初は全く売れなかったという。そこで冷やして売ってみたところ一気にお店の大人気パンとなった。そして発売から11年後のパングランプリ東京で東京都知事賞を受賞。
ふぐ仲卸業者「畑水産」の三代目社長・畑さんに密着。畑さんのふぐを求める客は全国で約1000軒。ミシュランガイド東京で三つ星評価の料理人をも魅了している。
三代続くふぐ仲卸・畑さんに密着。深夜2時過ぎ、1時間後に行われる競りに向けてふぐを下見。南風泊市場は日本一の天然トラフグの取扱量を誇る。畑さんは漁師さんから漁場の情報を聞き仕入れの参考にしている。ふぐ漁は最長7日間ほど海上で寝泊まりする過酷な漁。この日売買されるふぐは養殖・天然合わせて5000匹以上。
この日、畑さんが狙っていたのは今季一番の大物である10kg以上のふぐ。深夜3時20分、ふぐの競りが開始。入札方法は袋で隠した手の指を握って金額を伝える袋競り。同額での入札はじゃんけんで落札者を決める。畑さんは狙っていた大物を見事落札し、天然・養殖合計2500匹のふぐを落札した。
三代続くふぐ仲卸・畑さんに密着。32基の水槽に約3000匹のふぐを所有している。ふぐのストレスを解消し体内に残った餌や老廃物を排出させる活かし込みを行う。繁忙期は従業員30人で1日約5000匹のふぐを捌く。「畑水産」は祖父が65年前に創業。畑さんは普通の会社員を目指し大学に進学したが3年生の時に父が入院したのを機に仲卸の修業を始めた。
捌いた約5000匹のふぐを確認しながら選別していく。また活魚の状態でも全国へ送られる。日中は料理人が直接仕入れに訪れる。畑さんは28歳の頃に仕入れの方法で父と衝突したことがある。理解し合えぬまま父は帰らぬ人になり、畑さんは30歳で社長を引き継いだ。社長になってから人付き合いを大切にしていた父の思いを知ったという。
昼12時、ようやく10時間の作業が終了。畑さんは朝メシに真ふぐの味噌汁などを堪能した。
鉄道の安全と快適性を守る深夜作業に密着。
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- 北区(東京)
JR池袋駅から延びる湘南新宿ラインのレール交換に密着。車輪による摩擦や傷を放置していると振動などで悪化していくためレール交換を行う。基準を超える本数の電車が通過した際に行う15年ぶりの交換作業。作業可能な時間は始発までのわずか3時間。深夜1時頃、最終電車の通過後に作業開始。古いレールを切断し、レール山越器という機材を使って新しいレールと交換を行う。
新しいレールと既設のレールを溶接した後は乗り心地を左右する研磨作業を行う。中原さんは工業高校を卒業後、慣れ親しんでいた鉄道系の企業に就職。2011年3月、震災によって普段見ていた作業が一変。夜を徹した作業が1カ月続き、茨城県内のJR常磐線が復旧。春から高校に通う生徒から感謝の手紙をもらったことが心に残っているという。
内部までしっかりと溶接出来ているか超音波で確認する。さらに新しいレール全体を研磨していく。ここからさらに10項目以上の精密な検査を行い作業終了。早朝5時45分、中原さんは妻が送ってくれた手料理の朝メシを堪能した。
「レストラン アルティザン」の佐藤シェフに密着。週末には土日祝限定の極上朝メシを求めて多くの人で賑わう。メニューはボリューム満点の11種類。一番人気は「エッグベネディクト」。パンケーキの生地は小麦粉の代わりにじゃがいもを使用している。10分かき混ぜて空気を含ませたソースの賞味期限はわずか2時間。
「アルティザン」は横浜で3店舗を構えていたがコロナの影響で営業不振になり2店舗は閉店。スタッフを雇用し続けるために朝食を開始。フレンチの店でエッグベネディクトを始めた理由は、エッグベネディクトが好物の妻のため。