- 出演者
- 若林正恭(オードリー) 梅田眞郷 土谷真咲
福島県いわき市にある小名浜港。東北を代表する漁港の一つだがこの日はヒラメやイセエビなどの常磐ものと呼ばれる人気の海産物が。しかしその海に大きな変化が。市場を支えてきたサバヤイワシが年々とれなくなってきているという。また秋の味覚の代表格のサンマのとれる季節が変わってきたという。その原因の一つが海水温の上昇。日本近海の海水温のデータでは赤いのは漁獲量減少のリスクが高まる25度以上の水域。日本近海の海水温はこの100年で一度以上の上昇。それに伴い全国的に漁獲量も落ち込んでいる。地元の鮮魚店では店内には新鮮な魚が並ぶが、地元産以外の魚だという。一方異常気象の影響を受けにくい養殖業にも打撃が。瀬戸内海の穏やかな気候を生かし長年マダイやヒラメなどの養殖を続けてきたが、禁煙海水温上昇の影響で魚が死んでしまったという。例年は28度だった海水温は去年は31度まで上昇。また追い打ちをかけているのは餌代の高騰。タイの餌のおもな原料はピーク時から8割漁獲量が減っているイワシ。海水温の上昇が負の連鎖を引き起こしている。
オープニング映像。
京都市にある、多くのベンチャー企業が集まる施設の一角に、2020年に設立したホロバイオが。従業員は14人で、よくある科学系の研究施設だが社長を務めるのは元京都大学名誉教授の梅田眞郷。梅田は水産の専門紙に掲載されるほどの新たな考え方を提唱する人物。ホロバイオが発見、開発するのは魚のための腸活技術。魚も腸内環境を整えれば、養殖でも強く大きく育つと推し進めている。梅田はこれまで魚の腸内細菌の3000種を収集し解析してきた。その結果天然と養殖の圧倒的な違いを発見。天然と陸上養殖のサンマの腸内細菌の動きでは、天然の方が養殖に比べ数も働きも桁違いなのが見て取れる。集めた菌の中から成長を促す菌を取り出して、専用の培養機で増殖。それを濃縮して作り出したのが、養殖魚の成長を促進する機能性腸内細菌のWelluo。腸内環境が形成される間の仔魚から稚魚の時期に投与し、餌やワムシ等と一緒に水槽内に溶かして50日間かけて腸内を整える。その後は従来と同じように海上の生け簀で飼育。すると普通に育てた魚の1.3倍に。1キロあたりすると2000円もの差が出ることも。まはホロバイオの事業部長は土谷真咲。梅田の長女だという。
ホロバイオの梅田親子がスタジオに登場。梅田は元々は基礎研究者だったが、長女の土谷は父の会社の準備段階から手伝っていたという。親子で仕事をしているということに梅田は幸せだと答えたが、土谷は最初は会社の外の人には言わずに社長と社員でやっていたが必至によそよそしさを出していたと答えた。そして今回一緒に話を聞くのは鈴木香里武。日本で唯一の魚の子どもで、ある程度自分で泳げる幼魚のみを扱う水族館を経営。駿河湾の沿岸で魚を採集し、研究している。鈴木は魚にとって1度海水が上昇すると通る道はすむ場所も変化していくという。すると漁獲できる場所も変化し、燃料代もかかる結果になるという。また深海魚を漁獲していたのアジやサバもいて、熱すぎて深海に逃げている現状だと答えた。
梅田は京都大学で研究をしていた頃はショウジョウバエの研究をしていて、小さいハエはどの温度が好きなのかという研究だったという。ハエのお腹の菌をかえると好きな温度が変わることがわかり、腸内細菌には興味があったという。退職する前に琵琶湖にだけいる魚が14種類いて、イサザという魚に着目。この魚は日中は水深100mほどの湖に暮らしているが、夜になると餌を取りに湖面に上がってくる。普通魚はある程度決まった水深に生息するがこの魚は温度差10度以上を行き来する。そこでお腹の菌を調べると、エイコサペンタエン酸という南極海にいる魚の菌がイサザだけにあった。イワシやサバなどの青魚の脂に大きく含まれ、冷たい水温に耐えるための鍵とも言える成分。そのEPAが琵琶湖の固有種のイサザにも豊富に含まれていて、梅田らはそれらを生成する腸内細菌を突き止めた。それは新種の菌で会社を始めるきっかけになった。
腸内環境を整えると魚は強く大きくなるのか?サンマの腸内細菌では環境の変化や感染症などの病気に強くなり、天然はいろいろなものを食べた時に様々な菌がいると、いろいろな働きがあるという。
スタジオで実際に腸内細菌の持つ能力をみる。セルロースは養殖魚の餌に含まれる食物繊維のこと。魚は分解できずに栄養にはならない。しかし分解できる菌を投与すれば消化吸収がされて大きく育つ。セルロースの上に24種の菌をのせて分解できる菌を探す。プレート全体にヨウ素を流し込むと、菌の周りが白く抜けてくが菌がセルロースを分解している。セルロースを分解するもの多く出しているものを選別し、魚の成長が良くなっていくという。
腸内環境も良ければ味もよくなるのか?という疑問に梅田は、中には脂が乗る菌など色々いるがそれ研究、解析しているという。左の天然マダイは脂が均一に広がっているのに対し、右の養殖は脂がところどころに溜まっているが、腸内細菌をうまくコントロールできれば養殖の魚でも天然のような脂のノリに近づく。
Welluoはについて土谷は、養殖業者に試してもらっている段階だという。しかし腸内関環境というこれまでにないアプローチに、データではなく効果やクチコミをみせると使ってみたいと言ってくれると答えた。これまでは魚の腸活をみてきたが、人間はどうなのか?
人の腸内細菌には乳酸菌やビフィズス菌もいて、その腸内細菌は40兆子。1000種類あるとも言われている。研究の広がりとともに、腸活関連市場は1兆円を超える規模に拡大。大手食品メーカーも、続々と腸活分野に参入している。カルビーでは検査キットで腸内フローラを調べて個人の腸内環境にあわせたグラノーラを届けるサービスも展開。今腸活は一人ひとりの腸にあわせる時代。順天堂大学大学で行われている新たな研究には、これまでに狙った菌だけを生きたまま取り出すのは難しいとされていたが、それを可能にした技術は、生きたまま回収できればその菌が体にどう作用するのかを調べられる。この技術を応用すれば、自分からとった菌を体外で増やしヨーグルトのような形で摂取するとその菌は元々自分のお腹にいたので定着しやすくなるという。自分の菌を健康維持や病気の予防に活用。腸内細菌から狙った菌をどう取り出すのか?抗体とは、細菌やウイルスなどの異物を見分けて攻撃し互いへ排除するタンパク質。抗体が菌を攻撃・破壊せずに狙った菌を回収するために使う。便由来の菌が入った溶液に抗体を投入し磁気が入ったビーズなどを投入。狙った菌の周りに抗体とビーズがついて試験管を磁石の中へ。狙った菌が側面に引き寄せられて狙った菌がピンポイントで回収できる。培養専用の容器に金を入れると、小さい点が細菌が増えて集団となったコロニー。菌を生きたまま回収できたから増えたという。
梅田は魚類は高温になった時にお腹に一番ストレスがかかるという。餌を食べなくなり食べさせると死んでしまうと答えた。
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梅田について娘の土谷は父親像について、ずっと研究をしていて家にいなかった人だという。また自由研究をする際には父親の研究室で実験をした記憶はあるという。
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ホロバイオは今年新たな菌を発見し、さらなる研究を始めていた。高水温耐性の菌を発見し、現在愛媛県にある愛媛県農林水産研究所 水産研究センターでその実験を行っている。マダイ1万匹に投与し海水温が上がるという今年にどんな変化が起こるのかをみていくという。梅田は新しい菌については偶然みつけたと答え、停電になり水温が上昇し魚が全滅したという。その中で数匹生きていたと答えた。そこには今までみたことのないような菌が沢山いたと答えた。
土谷は会社の未来について、今は高水温や成長不良などの課題に菌を使っていきたいとし、日本の技術を世界でも使ってもらえるように国内から世界へ広げていきたいと答えた。梅田はいろいろな生き物を知ると新しい原理が生まれ、日本の基礎研究を支えることが大事だと答えた。
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若林は今日の総括に、魚の腸内環境で魚を美味しく食べられるようにするという取り組みに、他の生き物などから学ぶことが大事なんだと理解したと答えた。
アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜の次回予告。
