- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央 畠山衣美
オープニング映像。
双方の認識のずれ。専門家は「手順に問題がなかったか、さらなる調査が必要」と指摘。全日空元機長・航空機評論家・井上伸一さんは「海保機(海上保安庁機)は基地から出発し、最終的に事故に至った。C滑走路に入るまで2つ滑走路を横断。このときに左右を確認しながら横断していたが、事故に遭った滑走路に入る時は記録上は左右の確認をした記録がない」と述べた。
臨時国会が閉会し、政治の世界では来年に向けた動きが本格化。きょう政府の来年度予算案が固まった。一般会計の総額は、約115兆5000億円と過去最大。加藤財務相のもとを次々と訪れる大臣たち。政府の来年度予算案の編成を巡り、加藤財務相と各大臣による予算項目の最終調整、閣僚折衝が行われた。このうち三原こども政策担当相との閣僚折衝では、保育の質の向上を目指し、1歳児の保育士の配置を改善する経費として109億円を盛り込むことで合意。三原こども政策相は「半世紀にわたり1度も改善されたことがない。さらなる改善を図ることにも合意した」と述べた。福岡厚生労働相との閣僚折衝では、医療費が高額になった患者の自己負担を抑える、高額療養費制度について、現役世代の保険料負担を軽減させるため、制度を見直して来年8月からひとつき当たりの負担の上限額を引き上げることが決まった。福岡厚生労働相は「保険料負担の軽減を図りながらもセーフティーネットとしての高額療養費(制度)をしっかり堅持していく観点から実施する。負担感も含め理解してもらえるよう努めていきたい」と語った。
閣僚折衝の結果、来年度予算案は、一般会計の総額が約115兆5000億円と、過去最大となる。高齢化に伴い、年金や医療などの社会保障費が拡大し、38兆2800億円程度となるほか、防衛関係費は8兆6700億円程度に増える見通し。地方交付税交付金は19兆800億円程度、国債の償還や利払いに充てる国債費は、長期金利の上昇を背景に過去最大の28兆2200億円程度となる見通し。政府は来年度予算案をあさって閣議決定することにしている。
来年度予算案は過去最大となるが、一般会計歳出の推移を見ると年々増え続けていることが分かる。一般会計税収も78兆円を超えて、過去最大になると見込んでいる。堅調な企業業績などが背景にあるが、一方で、財源が不足するため、国債を新たに28兆円余り発行する計画。暮らしに関わる予算。少数与党としてどう合意形成を図っていくのか、来年の通常国会では、規模感や実効性などが論点になりそう。
中国を訪問している岩屋外務大臣が、中国・王毅外相と会談した。きょうの会談は、先月の首脳会談を受けて行われた。日本の外務大臣としては、去年4月以来、1年8か月ぶりに中国を訪れた岩屋外務大臣は「日中の再スタートの会談にしたい」と述べた。王毅外相との、対面では初めての会談。約3時間にわたって行われた会談で、両外相は、戦略的互恵関係を包括的に推進し、建設的で安定的な関係を構築する方向性のもと、意思疎通などを進めていくことを確認した。その上で来年の最も早い適切な時期に、王外相の日本訪問を実現し、関係閣僚を交えて経済協力などを協議する「ハイレベル経済対話」を開催することで一致した。福島第一原発の処理水放出などに関することし9月の日中両国による合意内容を、着実に実施していく認識を共有し、岩屋大臣は日本産水産物の早期の輸入再開を求めた。日本産牛肉の輸出再開と、コメの輸出拡大について、現在途絶えている当局間の協議を早期に再開させることを確認した。
中国を訪問している岩屋外務大臣が、中国・王毅外相と会談した。岩屋大臣は、尖閣諸島を含む東シナ海情勢や、中国軍の活動の活発化などに、深刻な懸念を伝えた。「懸案がある中でも意思疎通を深めることは重要だ」として、来年、できるだけ早く安全保障当局間の対話を行うことなどを確認した。中国・深センで日本人学校に通う児童が襲われ死亡した事件などを踏まえ、現地の日本人の安全確保に対する協力に加え、拘束されている日本人の早期解放も働きかけた。岩屋大臣は両国の関係閣僚との会合で、日本を訪れる中国人の観光客向けのビザの発給要件などを緩和する方針を明らかにした。具体的には、富裕層の一部やその家族を対象に、有効期限が10年間のビザを新設し、団体旅行向けのビザの滞在可能な日数を現行の15日から30日に延長するなどとしている。王外相との会談後、岩屋大臣は「幅広い内容について、率直かつ突っ込んだやり取りができた」と述べた。中国側が相次いで日本側と会談を行っているのは、経済の減速や米国・トランプ次期政権に備えた動きだとして、本格的に関係が改善しているとは言い難いという指摘もある。日本政府は、両国に横たわる懸案の解決にどうつなげていくかが問われることになる。
学校教育のあり方の検討が本格化する。文部科学省が、学習指導要領の改訂に向けた検討項目を示した。中身は、生成AIを踏まえた学びのあり方や、SNSの普及などから、情報モラルの育成強化などとなっている。特に強調されたのが柔軟な教育課程。東京・目黒区・東山小学校で今年度から始まった20分間の自習の時間。何をするかは、子ども自身が決める。図工の課題に取り組むために、教室を移動する児童や、計算や作文を選ぶ児童も。通常45分の授業を5分ずつ短くすることで、自習の時間を捻出。理科の磁石の性質を学ぶ授業では、異なる実験内容を示したプリントを複数用意。一斉に同じことをするのではなく、児童が興味、関心に応じて学ぶ内容や順番を決められるようにした。東山小学校・村尾勝利校長は「子どもたちはみずから学ぼうとする力を十分秘めている」と語った。
きょう開かれた審議会。文部科学省は、こうした主体的に深く学べることを目指す柔軟な教育課程の在り方など、学習指導要領の改訂に向けた検討項目を示し意見を求めた。来月からは初の取り組みとして、子どもの意見を直接聞く機会を設けるなどして、新たな要領の策定を進める計画。2030年度以降、小学校から順次、実施に移していきたい考え。改訂に向けた検討について、京都大学・石井英真准教授は「追求してきた“主体性、対話的深い学び”“資質能力を育てていく学び”どう実現していくかが大事」と語った。
能登半島地震からまもなく1年。土砂崩れの被害を受けたトンネルのう回路がきょうから通行できるようになるなど、少しずつ復旧が進んでいる。そして現地では、被災した人たちの心に寄り添い続ける人もいる。取り組んでいるのは、思い出の品の救出活動。石川・輪島市門前町と市の中心部を結ぶ国道の中屋トンネル。きょうから地元の住民や緊急車両に限って、う回路を通行できるようになった。中屋トンネルは、能登半島地震で通行止めになり、復旧工事が進んでいたが、9月の豪雨で大規模な土砂崩れが起きた。トンネルの通行再開は、来年夏ごろになる見通し。
空の便も再開。能登空港と羽田空港を結ぶ定期便は、1日1往復に減っていたが、きょうから午後の便を再開させ、1日2往復の運航に戻った。全日空によると首都圏からのツアーなど、観光需要が少しずつ回復しているという。
課題になっているのが、被害を受けた人たちの心のケア。石川県に先月寄せられた相談の件数は518件。心の異変を訴える人の数は増えている。地元の精神科クリニック・林正男院長も、今後もそういった人たちが増えることを危惧している。
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被災した人の心に寄り添おうとしているボランティア団体がある。地震と豪雨で帽子やおもちゃを失った子どもたちに新たなプレゼントをした。ボランティア団体・佐々木一人現地代表は、地震が起きたとき、埼玉県で暮らしていた。当初は1週間ほどの滞在予定だったが、今も現地に残り続けている。力を入れている活動は、被害を受けた住宅に残された思い出の品の救出。壊れた住宅から捜し出された、泥だらけの風呂敷は、亡くなった母親が大切にしていた嫁入り道具だった。無事住民の手元に返された。代々受け継がれてきた輪島塗のお膳台など、これまでに十数点の品を捜し出してきた。新たな依頼主の女性の築70年の住宅は地震で住めなくなり、数か月後には解体される予定。25年前に亡くなった父親が大切にしていた本を運び出してほしいという。佐々木現地代表は「心の復興がいちばん大事だと思っている」と語った。インフラや生活の再建に加え、能登で暮らし続ける人たちの心をどうやって支えていくのか。これからも考えていく必要がある。
政府は、新しいエネルギー基本計画の案をまとめ、きょうの審議会で実質了承を得た。計画案では、2040年度の時点で、発電量全体に占める各電源の割合について、再生可能エネルギーが4割〜5割程度、火力が3割〜4割程度、原子力が2割程度とし、再生可能エネルギーが最大の電源になると位置づけている。このあとパブリックコメントにかけ、今年度中に閣議決定することにしている。
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レギュラーガソリンの小売り価格は、おととい時点の全国平均で、先週より4円以上値上がりして、1リットル当たり180.6円になった。政府が石油元売り各社に支給している補助金が縮小されたためで、180円を上回るのは去年9月以来となる。経済産業省によると、補助金は来年1月16日以降、1リットル当たり、さらに5円程度縮小されるため、小売り価格は185円程度に上昇する見通しだとしている。
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気象情報を伝えた。
巨人への入団が決まった田中将大投手は、日米通算200勝まであと3勝。会見で田中投手は「3勝で終わる気持ちはない。チームのために勝利に貢献したい」意気込みを語った。36歳の田中投手はきょう、巨人・阿部慎之助監督と共に入団会見に臨んだ。年俸は推定で1億6000万円、プラス出来高払いの1年契約で、背番号は11に決まった。田中投手は今シーズン、楽天では1試合の登板にとどまり、楽天から自由契約になっていた。楽天の経験を胸に、プロ19年目は、新天地での活躍を誓う。
広島からフリーエージェントでオリックスに移籍した九里亜蓮投手。入団会見で、新天地での活躍を誓った。九里投手は「少しずつ実感がわいてきた」と語った。8年連続で100イニング以上に登板した、経験豊富な右ピッチャー。2021年には、13勝を挙げ、最多勝にも輝いた。先発の一角として球団から、イニングを投げてほしいと期待をかけられた九里投手が掲げた目標は、200イニング登板。
ワールドシリーズ第2戦、盗塁しようとした際に左肩を脱臼したドジャース・大谷翔平選手。腕を支えて歩くのが、ドジャースの日本人トレーナー・中島陽介さんは、チームのアシスタントアスレチックトレーナーを務め、ドジャースで20年以上チームを支えている。中島さんが、チームの中から見た今回のけがの舞台裏や大谷選手の素顔を初めて明かしてくれた。大谷選手は、翌日1人遅れて、第3戦が行われる米国・ニューヨークに入る。試合に出場を続けられるのか、けがの状態の確認はぎりぎりまで続いたという。出場を決断した大谷選手。本来の状態ではなかったが、痛み止めを打ちながら試合に出続ける道を選んだ。けがのあとは、3試合でヒット1本にとどまった大谷選手だが、最後までフル出場を続け、悲願のワールドシリーズ制覇に貢献。
マイナーリーグ時代も含め、20年以上ドジャースの選手たちを支えてきた中島さんは、ケアをしてきた選手の中でも、大谷選手の体は別格だと証言。ドジャースアシスタントアスレチックトレーナー・中島陽介さんは、1年間、チームの仲間として過ごす中、グラウンドでは見せない、素顔のドジャース・大谷翔平選手にも触れてきた。投打の二刀流での復活を目指す大谷選手。中島さんは、そのサポートをしていく来シーズンを心待ちにしている。中島さんは「フロントはもう全部(復帰に向けた)プランが立っている。コーチ陣もある程度、別のプランもあるし、僕もプランがあるので、心配することはないし、もちろん。本当に楽しみ」と語った。中島さん、ふだんは選手のケアはもちろん、爪の治療から選手のスパイク、グローブの修理まで、本当に幅広いサポートを担当。大谷選手や中島さんを含むチームメートが、今シーズンの戦いの舞台裏を証言するNHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平2024試練と決断そして頂点へ」は、今月29日の放送。
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