2025年8月11日放送 2:50 - 3:20 テレビ東京

繁盛店の経営ノート
〜あの行列には理由がある〜【アイコニア・ホスピタリティ編】

出演者
三戸政和 山本俊祐 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像が流れた。

今回は…

この番組は事業投資家・三戸政和と新人ショップ店長のノートンが繁盛店の社長から成長の理由を学ぶ。今回のゲストは国内有数のホテルチェーンであるアイコニア・ホスピタリティの山本俊祐会長。今年7月にマイステイズから名前を変更したアイコニア・ホスピタリティはビジネスホテルの他、スパリゾートハワイアンズやシーガイアなど全国約180棟の施設を運営している。2023年にはホテルニューアカオの運営を引き継ぐなど、ホテルの再生に定評がある。

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アイコニア・ホスピタリティサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門スパリゾートハワイアンズフェニックス・シーガイア・リゾートホテルニューアカオマイステイズ・ホテル・マネジメント三戸政和山本俊祐
全国のホテルを再生 アイコニア・ホスピタリティ 山本俊祐会長
稼げる床かどうかを見極める

経営ノートで1冊目に記された繁盛のキーワードは「稼げる床かどうかを見極める」。熱海で1973年に開業し一昨年アイコニアが運営を引き継いだホテルニューアカオ。クラシックなロビーに客室は全てオーシャンビューであり、目の前に絶景が広がっている。そして広さ2000平米のシアターレストランでは切りたてのローストビーフや新鮮な魚介類に和洋中の様々な料理がビュッフェスタイルで味わえるようになっている。屋上では海と一体化したような気分を味わえる絶景のインフィニティ露天風呂も。中でも評判のポイントは昭和な雰囲気が漂う懐かしい空間である。そんな魅力づくりの成果もあり、平日も大繁盛となっている。稼働率はリニューアル前の65%から80%にアップしたという。鍵となったのは「稼げる床」とのこと。

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稼げる床というのはお客様から直接料金をいただける床で、無駄になっている床を掃除して改装すれば稼げる床が見えてくるという。例えば使用頻度が低下した大広間は思い切って客室に改装したりして眠れる床から稼げる床にして収益を生み出している。ニューアカオについて利益はおよそ倍になっているという。改装で大きく投資した場所については昔使っていた各階のパントリーの床をぶち抜いてエレベーター2機を増設したとのこと。エレベーターの増設日は5億円ほどかかったという。エレベーターの投資は最初見込んでなかったが、快適に過ごせる環境づくりとなり稼げる床につながる大事な工夫の1つとなっていた。老朽化していた物件だったがニューアカオが一番栄えていた時の雰囲気を再現し、土地に馴染んでいるものを蘇らせてあげようと思ったとのこと。不振だった頃の雰囲気を残すことにリスクを感じなかったということについては、特徴は立地ととてつもない建物でニューアカオらしさをよりわかりやすく表現すればそれをいいと思う人が集まってくるという読みとのことだった。

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再生できるかどうか物件選びの決め手は「立地」と「骨格」

二冊目のテーマは「再生できるかどうか物件選びの決め手は「立地」と「骨格」」。次に訪れたのは千葉・旭市にある「亀の井ホテル 九十九里」。子ども連れ向けの広い部屋が人気となっている。こちらもアイコニア・ホスピタリティが運営を引き継いだが、以前は「かんぽの宿 旭」という名前だった。かんぽの宿は元々は旧郵政省が簡易生命保険の加入者向けに全国各地に整備した”保養所”のようなもので1955年に誕生し、後に保険加入者以外の一般の利用も可能になった。しかし利用者は伸び悩み、累積赤字は約650億円となる。運営していた日本郵政は宿泊事業から撤退を決めた。そして2021年、全国およそ30カ所あった「かんぽの宿」の運営をアイコニア・ホスピタリティが引き継ぎ「亀の井ホテル」として再生させたのである。このホテルを手掛ける決め手となったのが「立地」と「骨格」とのこと。

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なぜ赤字物 件の運営を引き継いだのかというとポイントとなるのが立地とホテルの骨格となり、昔からいい立地に土地を確保していたことがあるとのこと。かんぽの宿は簡易生命保険法に基づき、国や自治体のバックアップを受けて建設された経緯があるため、アクセスや眺望に恵まれ民間ではなかなか取得しづらい土地に建設されていることが多いという。「骨格」についてはちゃんと昔うまく建てられているかやうまく設計されているかということで、悪い骨格の例としては客数に対してレストランが小さく増設の余地がないことである。かんぽの宿は地道に毎年改装されていてとても物件の状態がよく、清潔で最低限のサービスを受けられる真面目な宿だったという。外観は変えずにリニューアルした「亀の井ホテル 九十九里」は老朽化した様子は見られず綺麗な印象を受けた。赤字をどう回復させる算段で引き継いだのかというと、ロールアウト戦略という手法でまずは代表的な店舗で実施し効果を検証したうえで他の店舗に横展開したとのこと。メリットとしてはリスクを抑えつつノウハウを蓄積でき、再現性のある運営体制を築くねらいとなっている。なんで亀の井ホテルという名前にしたのかというと、かんぽの宿という名前でかんぽ生命の加入者ではなく泊まっていいか分からなかったので一般の人が宿泊できるのを分かりやすくしたとのこと。亀の井ホテルというのは1911年に油屋熊八が創業した亀の井旅館がルーツになっており、別府亀の井ホテルは2015年に運営と商標を取得しいつかこれを使おうかと温存していたが亀の井ホテルを新ブランド名として採用することに決めたという。30施設を引き継ぐことで管理体制に問題が出なかったかについては、つくる食事の量は宿泊部と料飲部が連携し適切に選定したりして半年間でかんぽの宿30棟が黒字化したとのこと。今まで興味がなかった・行くきっかけがなかった施設・地域に行くきっかけをアイコニアが作れたらと考えているとのことだった。

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今後の勝ち筋とは

山本俊祐会長に今後の勝ち筋を書いてもらうと「○○ルート」というものだった。日本人も外国人を真似て自分がファンになっているホテルグループの宿があるところを線で結んでみてその線上に何があるのかをいろんな情報源で調べ、ベルトのように旅することを提案していきたいとのことで地方再生できるビジョンだと思っていると話した。

(繁盛店の経営ノート)
業態開発のキーワード ターゲティング

業態開発のキーワードは「ターゲティング」だという。ターゲティングを活用してうまく展開したのが「ブルーボトルコーヒー」であり、日本では深煎りコーヒーという少し苦い感じが流行っていたが「ブルーボトルコーヒー」はアメリカの創業者が「味もレシピも絶対に変えない」という制約のもと日本に上陸し酸味のあるコーヒー好きにターゲットをおき店舗・空間を作っている。最初はメディア取材も規制してあまり広まらないようにしながら、自分たちのターゲットにリーチするよう工夫していたという。他にも様々な業態開発のヒントは「繁盛店の経営ノート」で検索。

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