- 出演者
- 寺門亜衣子 江原啓一郎 片山美紀 黒田菜月
オープニング映像とオープニングの挨拶。
アメリカのトランプ大統領は輸入される日本を含むすべての国の自動車に25%の追加関税を課すと正式に表明した。アメリカに多くの車を輸出する日本の自動車産業にも影響は及ぶことが予想され、首都圏の自動車関連企業からも懸念の声が上がっている。日本にとって自動車の輸出はアメリカへの輸出総額の実に28.3%、6兆261億円を占めている。関税措置が実施されればアメリカでの販売数の減少や日本メーカーの利益の圧迫につながりかねない。また自動車産業はすそ野が広く影響は自動車メーカーにとどまらず部品や素材など幅広い産業に及ぶおそれがある。茨城県龍ケ崎市のメーカーは土木工事に使われる特殊車両が主力製品。アメリカで販売している80%ほどは日本から輸出している。追加関税の対象になれば大きな影響が出るおそれがあり幹部が情報の収集にあたった。これまでのところ自社の製品が今回の措置の対象外だという確認は取れていないという。一方、先行きが不透明な中、新たな一歩を打とうとしている企業もある。埼玉県寄居町に工場がある東京・板橋区の自動車部品などを製造する企業。取引先の自動車メーカーの売り上げが減少すれば受注が減るのではないかと懸念している。今後は産業用ロボットの部品の開発にも力を入れることにしている。
働く親の多くが直面する問題がいわゆる「小1の壁」。保育園では例えば午前7時ごろから早朝保育、そして遅い時間まで延長保育を利用することができる。しかし小学校に上がると門が開くのは午前8時ごろ、学童保育が終わるのは午後6時ごろなど保育園のときと比べてこの子どもを預けられる時間が短くなり、仕事と子育ての両立が難しくなることがある。この「小1の壁」について埼玉県が実態調査をしたところ子どもの登校時間に合わせるために働き方を変えたと答えた人が5人に1人に上ることが分かった。埼玉県は小1の壁について実態を把握するため県内の公立小学校に通う1年生と4年生の保護者を対象に初めて調査を行った。それによると子どもの登校時間に合わせるために働き方を変えたと答えた人は6047人と21.1%で回答した人の5人に1人に上った。このうち、どのように働き方を変えたか複数回答で聞いたところ勤務時間を調整してもらったが53.5%、転職したが31.1%などとなっている。転職や退職をしたと回答した人のうち母親が9割以上を占めた。また平日朝、児童を預かる場所があれば利用したいか尋ねたところ利用したいと回答した人は21.6%となっている。こうした結果を受けて埼玉県は自治体が新年度から行う始業前に児童を預かる場所の整備について財政支援をする方針。埼玉県の調査について子育てアドバイザーの高祖常子さんは「入学を機にわが家はどういうスケジュールでいくのか見える化して心配事を減らしていくというのがまずはひとつ大事」とアドバイスした。
東京・江東区にあすオープンする新たな都立公園、海の森公園。およそ60ヘクタールの広大な敷地で東京湾に面していて都心や房総半島などの眺望を楽しむことができる。実はこの場所、もともとはごみの埋め立て地だった。かつてごみ山だった場所を緑の森にしようとボランティア活動を続けてきたある男性を取材した。若林要三さんは18年前からボランティアとして仲間と一緒に公園の整備を手伝ってきた。今は緑が広がるこの場所、実は東京のごみを埋め立ててつくられた。昭和48年から62年までの14年間で埋められたごみは1230万トン。当時は分別やリサイクルなどがほとんどなく今の10倍ほどごみが出されていた。この時代、家計の収入は倍増。それに伴って消費も大幅に増えた。半導体関係の営業の仕事をしていた若林さんも給料は右肩上がりで暮らしぶりも大きく変わった。その後、バブル経済は崩壊、若林さんはサラリーマンとして厳しい時代も経験し58歳で退職した。第2の人生、何をするか考えていたときに出会ったのが海の森公園でのボランティアだった。その活動中、土の中に大量のごみが埋まっているのを見て衝撃を受けた。何とかしたいという思いに駆られた若林さんは青梅市にある自宅から往復5時間以上かかる距離を18年で400回以上通いた。40代から80代まで40人ほどのボランティアの仲間と一緒に苗木を育ててきた。育てた苗木は希望した人たちにより公園中に植えられた。参加した人数は延べ2万3000人に上る。若林さんたちは植えられた木の手入れをしたり周囲の草を刈ったりしてきた。地道な活動を続けようやく海の森公園ができた。先週、オープンを前に若林さんはかつて一緒に木を植えた孫の望月洸太さんと公園を訪れた。そこは15年前、洸太さんが3歳のときに植えた場所だった。この春、高校を卒業したばかりの洸太さんは祖父の思いを感じ取っていた。この海の森公園だが、鳥や虫なども多く生息していて自然と触れ合えるほか斜面を滑ったりスポーツをしたりして子どもたちも楽しむことができるという。
気象情報を伝えた。
JR東日本が進めている大規模な再開発事業「高輪ゲートウェイシティ」の一部がきょう開業した。5年前にできたJR山手線、高輪ゲートウェイ駅の周辺、かつての車両基地の跡地に4棟の高層ビルや文化施設が設けられる予定。このうち地上30階建てと29階建ての2棟のビルが開業した。正午に一般客の入場が始まると多くの人が訪れた。今、都内では新宿や渋谷など各地で大規模な再開発が相次いでいり・開業の記念式典で再開発を手がけるJR東日本の喜瀬陽一社長が強調したのは「交流」と「イノベーション」の2つだった。高輪ゲートウェイ駅の近くにある高輪大木戸跡はかつて江戸のまちの玄関口、まさにゲートウェイで江戸と日本各地の人たちが行き交う交流の場だった。一方、再開発工事で見つかったのが高輪築堤の遺構。明治5年に日本で初めて鉄道が開業した際、海の上に盛り土をして側面に石を積んだ線路の土台。JR東日本は高輪を150年前に鉄道という技術革新が生まれた場所と位置づけた。こうした高輪の系譜を引き継ぐとした今回の再開発、未来に向けた新たなイノベーションを生み出すことをコンセプトにしている。その1つがスタートアップ企業や大学などが集まる交流の拠点。新たなビジネスを作り出すことを目指している。また再開発地区を最先端の技術の実験場と位置づけ敷地内を最高時速5キロで自動で走行する乗り物が登場。さらに空飛ぶ車の模型も展示されている。再開発地区で2028年の導入を目指している。きょう開業したビルには首都圏初進出となる高級ホテルのほかアパレルショップや飲食店などが出店する商業施設なども入る計画。この再開発地区ですべての施設が開業するのは来年の春になる見込みだ。
第4種踏切は全国の鉄道に数多く残っている。高崎市で去年起きた事故現場から数キロほどのところにある第4種踏切でも子どもたちが多く通ることから危険性が指摘されている。上信電鉄にある第4種踏切は250メートル先には多くの市民が訪れる公園がある。この踏切も自治体が鉄道会社を資金的に支援することで来年度、遮断機と警報機がある第1種踏切になる見通しだ。女の子が亡くなった事故を受けて群馬県や高崎市は第4種踏切を第1種に切り替えるなどの動きを加速させようとしている。一方、第1種化するには多額の費用がかかるほか維持管理のための鉄道会社の人手が不足している現状がある。群馬県の隣、埼玉県を走る秩父鉄道では第4種踏切が80か所残っているがこれ以上、遮断機や警報機を増やすとメンテナンスが追いつかなくなる。こうした中、秩父鉄道では緊急の対策を進めた。ある第4種踏切は人が近づくと感知して音声で安全確認を促す装置をすべての第4種踏切に設置した。第4種踏切が解消されるまでの安全対策をさらに強化できないか、国土交通省が所管する独立行政法人が研究を進めている。列車の位置をGPSで測定して踏切につけられた装置に無線で送る。一定の距離に近づくととまれという表示と音で歩行者に列車の接近を知らせる。設置のコストは数十万円と最大3000万円ほどかかる第1種踏切より大幅に安く点検や部品の交換もスムーズだ。同じように第4種踏切の廃止を進めている京都丹後鉄道の協力のもと、ことし1月下旬、乗客を乗せた状態で実証実験が行われた。実験では列車の接近に合わせて踏切に注意を促す表示が正しく表示された。日本大学の綱島均特任教授も危険な踏切が解消されるまでの間の安全性をどう確保していくかが課題だと指摘する。女の子が亡くなった事故からまもなく1年、悲惨な事故を繰り返さないためにどう一歩を進めるのか。対策の前進が求められている。
センバツ高校野球でベスト4に進出した関東勢3校があすの準決勝に向け調整を行った。史上4校目の大会連覇を目指す群馬の高崎健康福祉大高崎高校はあす去年秋の関東大会決勝で敗れている神奈川の横浜高校と対戦する。春と夏の甲子園で最速記録に並ぶ155キロをマークしているエース、石垣元気投手はフォームを確認していた。対戦する横浜高校は19年ぶりの準決勝進出、エースで4番を打つ奥村頼人は打撃練習ではコンパクトなスイングを意識していた。一方、春夏通じて初出場の埼玉の浦和実業はセンバツで優勝1回、準優勝3回を誇る智弁和歌山高校と対戦する。
平成29年3月27日、栃木県那須町の茶臼岳で高校の山岳部が集まって登山の訓練をしていたところ雪崩に巻き込まれ県立大田原高校の生徒7人と教員1人が亡くなった。事故から8年となったきょう現場付近では朝から地元の人などが献花台に花を手向けたり山に向かって静かに手を合わせたりしていた。当時、雪崩に巻き込まれ重傷を負った三輪浦淳和さんも訪れ事故が発生したと推定される午前8時43分に祈りをささげていた。この事故を巡っては引率していた教諭ら3人が去年、業務上過失致死傷の罪で禁錮2年の実刑判決を言い渡され東京高等裁判所に控訴している。
観光客にも人気の鉄道、江ノ島電鉄は神奈川県の鎌倉警察署と連携して特殊詐欺の被害を防ごうと車内放送で広く注意を呼びかける取り組みを始めた。警察によると神奈川県内の去年1年間の特殊詐欺の被害額はおよそ65億6000万円と統計を取り始めた2004年以降、最も多くなっているという。
ことし開館から40年を迎える千葉市若葉区の千葉市動物公園。熱帯雨林をテーマにした新たな施設があさってオープンするのを前に報道関係者などに内部が公開された。新たな施設は多くの絶滅危惧種が生息する熱帯雨林について知り環境問題を考えるきっかけにしてもらおうと作られた。施設内ではスコールも再現。国内ではここにしかいない世界最大のハト、カンムリバトなど熱帯雨林に生息する鳥たちを観察できる。
横浜市中区の桜の名所から中継。大岡川沿いでは桜が植えられていて、奥には屋台や出店も並んでいて飲んだり食べたりできるスペースもあってもうすでににぎわっているという。おととい横浜でも開花発表があったが、大岡川沿いのソメイヨシノは、ほかの場所よりも4、5日遅咲きというのが特徴だという。
気象情報を伝えた。
江原啓一郎アナと寺門亜衣子アナの首都圏ネットワークの出演はきょうで最後であると話し、きょうのに伝えたニュースを振り返りニュース7で伝えるニュースについて話した。
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