2024年12月18日放送 7:00 - 7:45 NHK総合

NHKニュース おはよう日本
補正予算成立で国会は

出演者
檜山靖洋 首藤奈知子 三條雅幸 今井翔馬 近藤奈央 是永千恵 野口葵衣 梶原大暉 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像と出演者の挨拶。

(ニュース)
ホンダと日産 経営統合で協議

ホンダと日産自動車が経営統合に向けた協議を進めていることが分かった。EV(電気自動車)などの分野で海外の新興メーカーが先行する中、経営統合によって巨額の投資を分担するとともに両社の技術を持ち寄ることで競争力を高めるねらいがあると見られる。関係者によると、ホンダと日産自動車は持ち株会社を設立し、それぞれの会社を傘下に収める形で経営統合する方向で協議を進めているということ。ホンダと日産はことし3月に車の電動化などの包括的な協業に向けた検討を始め、8月には次世代の車に欠かせない車載OSなどのソフトウエアの開発やEVで部品の共通化を進めることで合意していたが、経営統合によってさらに連携を深めていくねらいがあると見られる。また、将来的には日産が筆頭株主になっている三菱自動車工業が参加するかどうかも焦点になる。両社が協議を進める背景には、米国のテスラや中国のBYDといった新興メーカーが、EV(電気自動車)や自動運転、それに車のソフトウエア開発などで先行し、競争が激しくなる中で両社で必要となる巨額の投資を分担し、互いの技術を持ち寄ることで競争力を高めるねらいがあると見られる。去年1年間の世界での販売台数は7位のホンダが398万台、8位の日産が337万台で、合わせると735万台に上っていて、経営統合が実現すれば世界3位の巨大自動車グループが誕生することになる。

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解説 ホンダと日産自動車 経営統合へ協議進める

経済部の岩間デスクの解説。経営統合のねらいは競争力の強化にある。背景には自動車業界が100年に1度ともいわれる激変の時代を迎えていることがある。世界全体の車の販売台数を見ればトヨタ自動車やドイツのフォルクスワーゲンなどホンダや日産と同じく昔からの自動車メーカーが今も上位を占めてはいる。しかしながらEV(電気自動車)や自動運転といった新たな分野では米国のテスラや中国のBYDといった新興メーカーが急速に存在感を高めている。例えばEVの販売台数に限ればテスラとBYDが世界のトップと2位で、日本メーカーの存在感というのは高くないのが実情。また自動運転の分野でも米中の新興メーカー、IT大手などの異業種が開発を加速させている。さらにはこうした車の電動化や自動運転技術の進化に合わせて車の機能を制御するためのソフトウエアの開発の重要性というのは一段と高まっている。こうした分野での研究開発には巨額の費用が必要となり、大手の自動車メーカーであっても大きな負担となる。だからこそ経営統合によって巨額の投資を分担するとともにそれぞれが持つ技術を持ち寄ることで競争力を高めるねらいがある。一方で経営統合の実現に向けてはどんな課題があるか。まず日産にとっては経営統合の協議もさることながら足元の業績の立て直しというのが差し迫った課題。日産は先月発表した中間決算で本業のもうけを示す営業利益、最終的な利益ともに90%を超える大幅な減益となった。米国や中国での販売不振が主な要因で、世界で20%の生産能力の削減や9000人の人員削減を行う計画を発表している。経営統合によって投資を分担するためにも立て直しを着実に実行し、収益力を回復する必要がある。一方のホンダは米国などで販売が伸びているため先月の中間決算では本業のもうけを示す営業利益がその時期としては過去最高となった。ただ、EVシフトが進む中国市場では現地メーカーとの競争激化などで販売が減少し、日産と同様に苦戦している。これまでの両社の関係者への取材でも自動車業界を取り巻く環境が激変する中で1社単独での生き残りは容易ではないという危機感が何度も聞かれた。特にホンダはこれまで技術提携などは行ってきたものの自主自律の路線を堅持してきた。それだけに今回の経営統合の協議入りというのは、新興メーカーや異業種が参入する自動車業界の厳しい現状を表している。経営統合に向けた協議の中で両社が競争力の強化につながる戦略を描けるかが今後の焦点となる。

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103万円の壁 駆け引き厳しく

今の国会での法案審議にメドが立つ中、年収103万円の壁の見直しを巡って国民民主党は自民、公明両党が所得税の控除額をさらに引き上げる案を示さなかったことに強く反発していて、来年の予算審議もにらんで双方の駆け引きが激しくなっている。国会はきのう経済対策の裏付けとなる今年度の補正予算が自民、公明両党と日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で成立した。また、焦点となっていた政治改革では政策活動費の廃止など3つの法案に加え、旧文通費の使いみちの公開などを盛り込んだ法案も衆議院で可決され、今の国会で成立する見通しとなった。こうした中、年収103万円の壁の見直しを巡ってきのう行われた自民、公明両党と国民民主党の6回目の税制協議はおよそ10分で物別れに。与党側が前回の協議で示した所得税の控除額を123万円とする案よりもさらに引き上げる案を示さなかったことに国民民主党が反発した。これについて国民民主党の榛葉幹事長は「誠意のないゼロ回答では話にならない。ボールを持っているのは自民党だ」と述べ、このまま協議が決裂すれば政府が編成作業を進めている来年度予算案には賛成できないという姿勢をにじませた。これに対し石破総理大臣のコメント。与党内では協議が進展しない場合、今週中にも決定する税制改正大綱では「123万円のままにすべきだ」という意見がある一方、「来年の通常国会での予算審議を考えればさらに譲歩せざるをえない」という声も出ていて、来年の予算審議もにらんで双方の駆け引きが激しくなっている。

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地方創生の考え方 原案判明

石破総理大臣が重要政策に位置づける地方創生について政府の基本的な考え方の原案が明らかになった。この10年の反省を踏まえ人口が減っても社会を機能させるため地方の生活環境の整備や新たな技術の活用などの施策を講じていくとしている。政府の地方創生に向けた基本的な考え方の原案では、石破総理大臣が初代の担当大臣に就任した2014年からこれまでの取り組みについて「東京一極集中の大きな流れを変えるには至らず、若者や女性が地方を離れる動きが加速している」などと総括している。こうした反省を踏まえ、人口が減少する事態を正面から受け止め、人口規模が縮小しても経済を成長させ、社会を機能させる適応策を講じていく」と明記している。そして、国と地方の役割として、国は財政、人材、情報の支援を充実させること、地方はほかの地域の事例も学びながらみずから真剣に考え、主体的に取り組むことをそれぞれ位置づけている。さらに施策の方向性として若者や女性に選ばれる地方の生活環境の整備や東京一極集中のリスクに対応するための人や企業の地方への分散、それにデジタルをはじめとした新たな技術の徹底活用などを掲げている。政府はこの案をもとに詰めの調整を行い、来週にもすべての閣僚が参加する本部で決定する方針。

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独自 都内自民支部 寄付を不記載

NHKが東京都選挙管理委員会が公表した去年分の政治資金収支報告書を調べたところ700余りある各政党の支部のうち自民党の16の支部が支出側に記載された合わせて303万円の寄付を収入として記載していなかったことが分かった。NHKは先月、東京都選挙管理委員会が公表した、去年1年分の政治資金収支報告書のうち自民党、立憲民主党、日本維新の会、公明党、国民民主党、共産党、れいわ新選組、参政党、社民党の9つの政党の支部、合わせて700余りについて支出側に記載されている寄付を収入側の団体が記載しているか調べた。その結果、元衆議院議員や現職の都議会議員、区議会議員などが代表を務める自民党の16の支部が合わせて303万円の寄付を収入として記載していなかったことが分かった。一部は指摘を受けてすでに訂正したということ。自民党の支部を巡っては東京都連も去年とおととしの2年分の政治資金収支報告書に合わせて832万円分のパーティー券購入者の名前などを記載していなかったことが明らかになっている。

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(特集)
チャリティーソング 作者が語る秘話

1985年、英国と米国で行われた伝説的なチャリティーライブ「ライブエイド」。映画「ボヘミアンラプソディ」でも描かれた。実はその開催のきっかけになったあるクリスマスソングがある。今からちょうど40年前の12月、英国で発売された曲。アフリカ支援を目的に英国で活躍するミュージシャンたちが集まり、作られた。先月、この曲が新たなバージョンとしてリリースされた。そこに込められているのは共感の思いが今こそ必要だというメッセージ。ことし改めて発売された「ドゥゼイノウイッツクリスマス?」。40年前と同じアフリカの支援を目的にしている。この曲の作者が今回NHKのインタビューに応じた。アイルランド出身のロック歌手、ボブゲルドフさん。曲の原点にあるのは自身の抱いた怒りだった。40年前、アフリカ東部のエチオピアでは干ばつなどによる深刻な食糧危機が起きていた。人気ロックバンドのボーカルだったゲルドフさん。クリスマスソングを作り、その収益を寄付に充てようと思い立つ。急きょ英国などのミュージシャンたちに呼びかけ、制作したのがこの曲だった。シンプルなメッセージは共感を呼び、発売から僅か1週間で100万枚以上を売り上げる大ヒットを記録。スター歌手たちによるチャリティーソングの先駆けとなった。この曲の成功は思わぬ展開を見せる。そして生まれたのがあのチャリティーソング「ウィアーザワールド」。英国、そして米国での盛り上がりを受けてゲルドフさんは前代未聞のライブを企画する。「ライブエイド」は世界中に中継され、15億人以上が視聴したともいわれる伝説のチャリティーライブ。そのフィナーレで歌われたのが「ドゥゼイノウイッツクリスマス?」だった。

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Do They Know It’s Christmas?Do They Know It’s Christmas?(2024 アルティメット・ミックス)ウィ・アー・ザ・ワールドエチオピアザ・ブームタウン・ラッツバンド・エイドボブ・ゲルドフボヘミアン・ラプソディマイケル・ジャクソン
チャリティーソング 音楽の力を信じて

ミュージシャン・西川貴教は中学生の時に見たスターが集い支援を呼びかける菅田が強く印象に残っているという。西川は「アーティストが一堂に会して意志を持って社会、世の中に何か貢献しようとしているのが衝撃的だった。音楽でも届けることが可能だと具体的に見せてもらえたのはすごく大きい」と話す。西川は15年前からふるさと滋賀県の活性化を目的にロックフェスタを開催し、収益の一部を環境保全に寄付している。東日本大震災や能登半島地震の被災地への支援金を集める活動も行っている。西川は「皆が一つになれるのが音楽の力。災害などで人々の気持ちを集める目印になれれればと思う」と話す。ロック歌手・ボブゲルドフは「アフリカでは戦争の犠牲者が出続けているのに私たちにできることはほとんどない。この曲を買うことが飢えた子どもたちに食糧を届けることにつながる。40年たった今もこんなやり方しかないのはばかげているが、その不条理が現実。今は世界中で恐ろしことが起きていて思いを寄せることはとても難しい。人間の特徴は共感すること。辛い思いをしている人たちの立場に立てる。“ドゥゼイノウイッツクリスマス?”は今一度クリスマスに人々をつなぐ“かけ橋”となるはず」と話す。

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(ニュース)
ホンダと日産 経営統合へ協議進める

ホンダと日産自動車が経営統合に向けた協議を進めていることが分かった。EV(電気自動車)などの分野で海外の新興メーカーが先行する中、経営統合によって巨額の投資を分担するとともに両社の技術を持ち寄ることで競争力を高めるねらいがあると見られる。経営統合が実現すれば世界3位の巨大自動車グループが誕生することになる。

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おはよう天気
全国の気象情報

渋谷からの中継で全国の気象情報を伝えた。

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おはSPO×みんなで筋肉体操
パラバドミントン 梶原大暉 しなやかな背中

パラパラリンピックバドミントン金・梶原大暉が背中の柔軟を紹介。順天堂大学教授・谷本道哉が体操を紹介。

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(経済情報)
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