- 出演者
- 望月豊 天野ひろゆき 塚原愛
三重県・鳥羽市では海の厄介者 アイゴを活用する取り組みが行われている。アイゴのヒレにはトゲがあって毒もあり、さらに死んでからアイゴが食べた海藻が発酵して独特の臭いが出てしまうことなどから漁師さんたちから敬遠されていた。アイゴを美味しく食べるためにはとったばかりのアイゴを生けすに入れて生きたまま港に運搬し、港に付いたらすぐに氷締めして鮮度を保つ。さらにすばやく近くの加工場に運び、ベテランの職人が内蔵を傷つけないようにアイゴを捌く。捌いた身はすぐに急速冷凍し、鮮度を保つよう心がけている。
アイゴの刺身をスタジオで試食。刺身でも美味しが、とれたてのアイゴを捌いて氷でしめる食べ方も絶品だという。旬は6~8月。産卵に向けて栄養を溜め込んで身がしっかりとつくから。だがいざ食べるとなると手間がかかるので、漁師がアイゴをとってこなかった理由の1つでもある。商品化への道筋ができてきたということで、とってくれる漁師が増えてきているという。
日本の沿岸では磯焼けが問題となっているが、その原因の1つがアイゴが起こしている。これまでは水温が下がる秋には、アイゴが南に移動し海藻が回復していた。ところが近年温暖化による秋以降も水温が下がらず、アイゴが居座って海藻を食べ尽くしているという。海藻が減ると、あわびや伊勢海老とかのエサや隠れ家がなくなるという。ここ数年、三重県では伊勢海老の漁獲量が減り続けている。その原因として磯焼けが関係しているのではと言われている。そこで、三重県ではアイゴを食べることで海藻を守ろうとしている。その取り組みが県内のあちこちで行われている。三重県庁の食堂で出されたり、県内の小学校でも学校給食に出したりしている。三重県では、アイゴを食べて知るきっかけづくりを行政と民間が連携して行っている。アイゴを美味しく食べる試みは旅館や料理店にも広がっている。鳥羽市答志島の旅館の料理長は、刺身や煮つけなどのアイゴ料理を提供。あるホテルでは、高級フレンチに使用。コース料理のメインディッシュとして存在感を放つ。鳥羽市にある鳥羽高校では、アイゴを使った商品開発の授業を行っている。三重県が仲介役となって商品化できるよう企業に働きかけている。様々なアイゴの活用が進む中、三重県産のアイゴを使った冷凍食品も登場。
アイゴの揚げ物2種類を試食。「すでに練り物ぐらいの弾力がある」「揚げという調理法にアイゴが負けてない」などとコメント。3月に三重県庁で提供された「アイゴとつみれの銀あん仕立て定食」は、1食あたりで6.6平方メートルの海藻が生えてる場所をアイゴから守ることができるという試算。三重県では、この1年間だけでも様々なところでいろんなプロジェクト・開発が進んでいるという。
エンディング映像が流れた。
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