- 出演者
- -
埼玉・三郷市で旬を迎えているアスパラガス。新たなブランド「三郷ジューシーあすぱら」が誕生。そんなアスパラを故郷に広めたのは若き生産者。おいしさの秘密は特別な器具にある。東京・南青山の和食店「てのしま」の店主も「三郷ジューシーあすぱら」に中句している。
かつて埼玉・三郷市ではアスパラガスはほとんど作られていなかった。そんなアスパラガスを名産品にしようといち早く栽培を始めたのが生産者の石井さん。「三郷ジューシーあすぱら」はみずみずしく甘みのある味わいが特徴。その秘密はこれまでの常識を覆す栽培法にある。それは明治大学農学部・元木悟教授とサナテックシードが開発した新たなアスパラガス栽培法「採りっきり栽培」。苗を植えてから1年で収穫可能でその年のうちにすべて採りきる栽培法。それを可能にしたのが専用定植器ホーラー。寒気から守られ従来より約3カ月早く冬の時期に植えることが可能。石井さんご一家オススメの食べ方は「アスパラガスのカルボナーラ風」。石井さんは代々農業を営む家に生まれ、大学卒業後は家業を継ぎ小松菜栽培に取り組んできた。しかし小松菜の卸値は年々低下。そこで注目したのがアスパラガスだった。石井さんは採りっきり栽培のセミナーに参加し栽培法を習得。アスパラ作りに挑戦してみると1年目から予想を超える収穫量を得ることができた。2020年「三郷ジューシーあすぱら」と名付けてブランド化。石井さんの取り組みに賛同する生産者も増えている。
オープニング映像。
三郷ジューシーあすぱらの生産者・石井さんが訪ねたのは、フレンチシェフの本岡将さん。埼玉県川口市にある古民家を利用したRestaurant KAM。本岡さんは、若手料理人コンクール RED U-35で準グランプリを獲得。そんな本岡シェフにアスパラを使った料理を作ってもらおうと考えた。まずは向いた皮とともにさっと茹でる。アスパラを煮た出汁に入れ、旨みを含ませたらホワイトバルサミコ酢やオリーブオイルを馴染ませるなどし、アスパラガスのマリネ 生ハムサラダ添えが完成。三郷ジューシーあすぱら生産者の石井信行さんが試食した。本岡シェフは、庭の菜園で野菜などを収穫し始めた。
Restaurant KAMの本岡将シェフは、アスパラを焼き目がつくまでさっと焼いたら、ルッコラを炒め、ヤリイカをあわせてオランデーズソースをかけるなどして、アスパラガスのグリル オランデーズソースが完成。石井信行は、焼料理で魚介と合わせるのは斬新だしすごく美味しいとコメントしていた。ジューシーアスパラの大いなる可能性を実感できた様子。
石井信行には穂先が開いたり曲がってしまうアスパラが多いという悩みがあった。規格外のアスパラを活用できないだろうか。この日石井さんは、三郷市立 希望の郷交流センターを訪ねた。地域の子どもたちに食事を提供しているみさときっず食堂で料理に使ってもらおうと考えた。この日はRestaurant KAMの本岡シェフも参加。
アスパラのピュレにゼラチンを入れた牛乳を注ぎ、冷やし固めればババロアに。甘酸っぱい柑橘のソースをかければ、アスパラガスのババロアになる。みさときっず食堂に集まったのは地元の皆さん。アスパラの美味しさに子どもたちも大喜び。子どもたちが喜ぶ姿を見て、石井さんは決意を新たにした。新しい栽培法が生み出すジューシーなアスパラで故郷を盛り上げていってほしい。
- キーワード
- みさときっず食堂
エンディングとして今日の放送内容が流れた。
食彩の王国の番組宣伝。