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群馬・下仁田町の道の駅では特産のこんにゃくを揚げた「こんかつ」が人気。群馬県は全国のこんにゃく芋の90%以上を生産している「こんにゃく王国」。食物繊維が豊富で食べ応えがあるこんにゃくは海外からも注目されており、群馬県の輸出額は10年で2倍以上に増えている。中でもこんにゃくと豆乳だけで作った麺は人気が高く、どんなスープとも合うという。
群馬・昭和村はこんにゃく芋の栽培面積が全国1位。農家・石井邦彦さんの農園は東京ドーム約5個分の広さを誇る。こんにゃく芋は収穫まで3年の歳月がかかるとのこと。収穫されたこんにゃく芋は粉末状に加工され、こんにゃくの原料になる。そんな石井さんは生のこんにゃく芋から作る自家製の「生芋こんにゃく」の実現に注力してきた。製造は試行錯誤の連続で、特に成形する際の練りの工程に苦労したという。石井さんは餅つきの時の餅をこねる要領に着想を得て、程よい固さに練り上げられるようになった。こうして「生芋こんにゃく」は完成し、現在は全国から注文が舞い込んでいるという。この石井さんの生芋こんにゃくに魅了されたのが、高崎市にあるレストラン「ファン・ダルクオーレ」のオーナーシェフである星野弘明さん。星野さんは生芋こんにゃくを使った新作料理のヒントを得るために石井さんのもとを訪ねた。
オープニング映像。
「生芋こんにゃくのから揚げ」の調理。大きめに角切りしたこんにゃくに白だしとニンニクを揉み込んで、フライパンで乾煎りする。米粉をつけて米油で揚げて完成。外はさっくり・中はもっちりで、生芋こんにゃくの甘味と香りを存分に味わえる。続いて星野弘明シェフが「生芋こんにゃくと春菊ホワイトセロリの和え物」を作った。まずこんにゃくを細切りにし、塩でもんで余分な水分を出す。少し茹でた後に氷水で締め、オリーブオイル・バルサミコ酢などで合わせダレを作る。先ほどのこんにゃくと葉物野菜を和えて完成。高崎市に帰った星野シェフは早速生芋こんにゃくを使ったレシピに挑戦した。まずはスプーンでちぎったこんにゃくに塩を揉み込み、2分ほど茹でる。水気を切ってからフライパンでオリーブオイルをひいて炒め、グラニュー糖・バルサミコ酢を加えて炒めていく。次に上海ガニにマルサラ酒をかけ、せいろで蒸す。
星野弘明シェフが生芋こんにゃくで新作料理に挑戦した。せいろで蒸した上海ガニから玉子・白子・カニ味噌を集め、シャンタンスープに合わせる。片栗粉でとろみを付けてマルサラ酒を加えて煮詰めてソースを作る。続いてゼッポリーニをこんにゃく粉でアレンジしていった。
星野弘明シェフが生芋こんにゃくを使用した新作料理に挑戦。上海ガニのソースにバルサミコ酢などで炒めた生芋こんにゃくを乗せ、こんにゃく粉を加えたゼッポリーニを添えた「生芋こんにゃくの甘酢炒め 上海蟹ソース」の完成。上海蟹の濃厚なうま味と生芋こんにゃくの甘味が引き立てあった豪華な一品。
エンディング映像。
次回予告。